Volume 03, No.6 Page 61
8. 談話室/OPEN HOUSE
SPring-8建設記録ビデオが受賞
SPring-8 Construction Documentary Film Won a Prize
この度、第36回日本産業映画・ビデオコンクール(日本産業映画協議会主催、文部省、通商産業省、毎日新聞社後援、日本商工会議所、経済団体連合会、経済広報センター、日本視聴覚教育協会、映像文化製作者連盟協賛)において、SPring-8の建設を記録したビデオ「大型放射光施設(SPring-8)の建設-着工から完成まで-」が、ビデオ奨励賞を受賞した。このビデオは原研・理研の共同チームが企画し、岡山市にある山陽映画㈱が制作したものである。
日本産業映画・ビデオコンクールは昭和38年に設立されたもので、わが国で最も長い歴史と伝統のあるコンクールでもある。本コンクールの目的は、産業映画の企画と映像技術を高め、作品を広く一般の人たちに見てもらうことによって、産業、文化、教育の記録映画の普及に努めることである。平成10年度で36回になるが、本年度の応募作品は124作品であり、その中からSPring-8で制作したビデオは、大賞、文部大臣賞、通産大臣賞などの各賞に次ぐ奨励賞を受賞したものである。
表彰式は6月18日に東京都千代田区如水会館で行われ、元原研・理研共同チームを代表して、理研広報室の中嶋室長が賞状と盾を、毎日新聞社社長から受け取った。この賞状と盾は、SPring-8中央管理棟1階ロビーに展示してある。
受賞の対象となったSPring-8建設記録ビデオは、着工から7年間に及ぶ建設の過程を克明に記録し、誤差0.1㎜という蓄積リング電磁石の設置技術、巨大システムを造り上げていく過程を20分間のビデオに無駄なくまとめあげた脚本の構成などが、審査員の間で高く評価されたものである。
また、本ビデオのナレーターは、NHKの番組案内やテレビ朝日ニュースステーションなどで活躍している湯浅真由美さんが努め、落ち着いた声でのナレーションも好評であった。
なお、作品についてはご希望があれば、JASRI広報室までご連絡いただければ貸し出しが可能である。
また、SPring-8ではこの建設記録とは別に、光とは何か、放射光とは何かということについて解りやすく解説した10分間のビデオもあり、見学者向けとして活用しており、好評である。こちらの方も是非ともご覧頂きたい。