Volume 27, No.2 Page 183
5. 談話室・ユーザー便り/USER LOUNGE・LETTERS FROM USERS
SPring-8ユーザー協同体(SPRUC)会長に就任して
Inauguration Address from the President of SPRUC
2022年1月13日に開催されたSPring-8ユーザー協同体(SPRUC)2021年度第3回評議員会で、評議員の互選により、第6期のSPRUC会長に選出されました。これまで雨宮慶幸第1期会長、高原淳第2期会長、中川敦史第3期会長、水木純一郎第4期会長、木村昭夫第5期会長により発展してきた基盤を継承し、更なる発展的な活動ができるように取り組んでいきますのでご支援よろしくお願いいたします。
各幹事は、下記の方々にお願いすることにいたしました。
庶務幹事 鈴木 基寛(関西学院大学)
広報・渉外幹事 竹中 幹人(京都大学)
利用幹事 小林 正起(東京大学)
利用幹事 松田 巌(東京大学)
行事幹事 杉本 邦久(近畿大学)
行事幹事 松下 智裕(奈良先端科学技術大学院大学)
行事幹事 松村 大樹(日本原子力研究開発機構)
編集幹事 南後恵理子(東北大学)
会計幹事 久保田佳基(大阪公立大学)
企画幹事 永村 直佳(物質・材料研究機構)
上記各幹事の他に、会長を補佐していただくために学術界のSPring-8担当として原田慈久氏(東京大学)、SACLA担当として米田仁紀氏(電気通信大学)、産業界から谷山明氏(日本製鉄)に副会長をお引き受けいただきました。また、各研究会の全体を取りまとめる利用委員会の委員長は、原田慈久氏に副会長と兼任いただき、企画委員会の委員長は、矢代航氏(東北大学)にお引き受けいただきました。
SPring-8シンポジウムだけでなく、SPring-8秋の学校やBLsアップグレード検討ワークショップなど、年々増加しているSPRUCが主催する行事を円滑に進めるために、全体を取りまとめる行事委員会を新たに設置しました。行事委員会委員長は、前利用委員長である田中義人氏(兵庫県立大学)にお引き受けいただきました。
ここ1、2年で新型コロナウイルス感染症の影響とも相まって進んだSPring-8、SACLAの自動化・遠隔化のDXの取り組みや、SPring-8-IIに向けたビームラインのアップグレード、Sustainable Development Goals(SDGs)やカーボンニュートラルの実現に向けたSPring-8のグリーンファシリティ宣言、SPring-8データセンター構想や利用制度の変更などによって、ユーザーから見たSPring-8利用が急激に変化していると感じています。このような状況の下で、SPring-8、SACLAの全利用者から構成されるSPRUCが、研究分野や利用形態・利用頻度の異なる多種多様なユーザーの要望や意見を拾い上げ、施設に届ける取り組みを進めたいと考えています。SPRUCの主要行事である、SPring-8シンポジウムとBLsアップグレード検討ワークショップをそのための重要行事と位置付け、新設した行事委員会によりこの取り組みを強化していきます。
SPring-8、SACLAの外側に目を向けると、東北に建設中の次世代放射光施設やJ-PARCなどの中性子施設など、SPRUC会員と関連する共用の大型研究施設の建設や利用の活発化が進んでいます。SPRUCでも第5期研究会より放射光・中性子連携利用研究会が立ち上がり活動が進められています。10,000人を超えるSPRUC会員の研究活動の効果的な推進に向けた、ユーザーグループ間の連携についても議論を始めたいと考えています。
筑波大学 数理物質系
〒305-8571 茨城県つくば市天王台1-1-1
TEL : 029-853-6118
e-mail : nishibori.eiji.ga@u.tsukuba.ac.jp