Volume 26, No.3 Page 274
4. SPring-8/SACLA通信/SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS
SPring-8分科会の再編について
Reorganization of SPring-8 Subcommittees
「放射光共用施設の利用研究課題選定に関する基本的考え方」において、一般利用研究課題および重点研究課題については、SPring-8利用研究課題審査委員会(Proposal Review Committee PRC)で審査を行い、その結果をSPring-8選定委員会で審議することとされており、SPring-8利用研究課題審査委員会の下には、利用研究分野等に応じた分科会を設置することとなっております(https://user.spring8.or.jp/?p=26047)。今般、分科会の編成を見直し、2022A期の課題審査から適用することといたします。申請をお考えの方はご注意下さい。
1. 再編の目的とポイント
SPring-8利用研究課題審査委員会の分科会は、各ビームラインにおける採択課題及びシフト配分案を作成する役割を担っています。近年の各ビームラインにおける高度化や測定手法の多様化に対して、10年以上にわたり分科会の編成が変更されていないことから、1つのビームラインに多数の分科会が混在することが常態化するなど、分科会とビームラインの不一致が多く見られる状態となっており、分科会における作業が複雑化するとともに、特に新規ユーザーにとっては課題申請時の分科会選択に支障が生じています。
分科会における議論をより一層深めるとともに、分科会における効率的且つ効果的な作業に資すること、及び新規ユーザーの課題申請時における分科会選択を分かり易くすることを目的として、分科会の編成を見直し、再編することといたします。
再編のポイントは以下の通りです。
1)分科会とビームラインとの一致を可能な限り実現する
2)分科会とJASRIの組織(担当ビームライン)との一致を考慮する
3)測定手法をベースとした編成とする(タンパク質結晶構造解析、産業利用、人文社会分野を除く)
4)ユーザーの分科会選択に資するため、サイエンス・キーワードを設定する
現行の分科会と新しい分科会、対象とするビームラインについては以下にてご確認ください。
また、これまでの分科で審査されてきたサイエンスの分野での審査を疎かにしないように、というご意見も寄せられております。レフェリーに査読を依頼する際にはサイエンスキーワードを参考に、留意いたします。
2022A以降のPRC分科会編成