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Volume 22, No.2 Pages 222 - 223

3. SPring-8/SACLA通信/SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS

2016B期におけるSPring-8/SACLAユーザー要望等について
SPring-8/SACLA User Requests in 2016B

登録施設利用促進機関 (公財)高輝度光科学研究センター 利用推進部 Registered Institution for Facilities Use Promotion, User Administration Division, JASRI

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SPring-8 SACLA

 

 SPring-8及びSACLAでは、各ビームタイム終了後に実験グループごとに「ビームタイム利用報告書」を提出いただいております。この報告書には、その実験の概要、次回の利用者へのアドバイスや施設に対する要望、提案等を記入いただいております。
 2016B期における要望等の状況は下記のとおりです。これら要望等と、それに対する施設側の回答(内容により、必ずしも全てではありません)につきましては、User Informationで公開されています。

 

 

1. 2016B期 要望等全体概要

2016B期 実施
課題数
利用実験数
(報告書数)
うち、要望等コメントがある*1報告書数
技術的要望等 食堂他要望等 その他(お礼)
SPring-8共用BL 719 1,045 74 35 127
SACLA共用BL 43 45 15

*1「なし」「None」等のコメントを除く。

 

<SPring-8共用BL技術的要望等(計74件)の研究分野/手法*2別内訳>

手法\分野 生命科学 医学応用 物質科学・
材料科学
化学 地球・
惑星科学
産業利用 その他
X線回折 18   5 7 2 7  
X線散乱 2   1     3  
X線非弾性散乱     1   2   1
X線・軟X線吸収分光   1 5 3   8  
光電子分光       1   1  
X線イメージング   1 3     1  
その他     1        

*2課題申請時の利用者申告ベース。

 

 

2. 2016B期 要望等の内容(一部抜粋)
(1)技術的要望等

○初期に比べて、より大きな標本の撮影が可能となったが、心臓標本などのより大きな試料を撮影するため、さらに改良された実験装置(CT撮影装置)が開発されることを希望します。
【医学応用/X線イメージング】

○測定そのものには全く問題はないが、結晶の選定のために1種類あたり4~5回の仮測定を行うため、本測定以上の時間を費やすことになる(24時間のうち、仮測定に10~14時間程度必要)。より多くのサンプルを測定するために、センタリングのセミオート化が望ましい。
【化学/X線回折】

○施設の検出器PILATUS 2Mが老朽化のため、不具合の生じることがあります。高額なものは承知しておりますが、できる限り速やかに、装置を更新していただけるとユーザーとしてはたいへんありがたく思っております。
【産業利用/X線回折】

○生物試料準備室で純水を利用しましたが、どのようなレベルの純水(イオン交換水、超純水?)など明示していただけると利用しやすいです。
【産業利用/X線散乱】

○SPring-8で結晶化すると結晶化条件が異なってしまい、今回うまくデータが得られませんでした。湿度が異なることが一因だと考えられるため、結晶化するための環境整備を進めていただけると助かります。
【生命科学/X線回折】

 

(2)食堂その他要望等

○食堂の営業時間について、朝は7:30からにしていただきたい。ビームタイムが10:00に終了するため、終了前の装置前での作業時間確保のためにも朝早く営業していただきたい。研究交流施設のチェックアウト時間を11:00までにしていただきたい。10:00のビームタイム終了後、余裕を持って部屋を片づけてチェックアウトできるため。

○ビームタイムの関係上、売店の利用ができないタイミングであったため、土曜日だけでなく日曜日にも営業して頂ければ非常に助かります。

○今回は4泊のうち後半2泊で宿泊施設が満室で利用できず実験の遂行に問題が生じた。その影響は大きい。予約が遅れたことが原因ではあるが、慢性的に満室の状況が続いているようなので対策が必要ではないでしょうか。

 

 

3. 要望等及び施設側回答の公開場所
  SPring-8/SACLA User Informationのいずれからも検索・閲覧ができます。

 

 

Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794