Volume 21, No.4 Page 348
3. SPring-8/SACLA通信/SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS
2016A期において実施されたSACLA利用研究課題(共用課題)について
The SACLA Public Proposals and User Statistics in 2016A Research Term
2012年3月より供用運転が開始されたSACLAでは、第9回目の利用期である2016A期の利用研究課題(共用課題)が、2016年3月1日から7月23日にかけて実施されました。この期間において、ビームラインBL1、BL2またはBL3にて計34の利用研究課題が実施され、ビームタイムは計158.17シフト(1シフト=12時間。成果専有利用は0.17シフト=2時間単位)が利用されました。
実施課題は、一般課題(成果非専有利用/成果専有利用)と重点戦略課題(成果非専有利用のみ)の2種類あり、それぞれ表1のとおり国内外機関所属の実験責任者により実施されました。一般課題においては、2016A期より成果専有利用制度を導入し、1課題/0.17シフト(上記34課題/158.17シフトの内数)が実施されました。
表1 2016A期SACLA利用研究実施課題 |
課 題 種 | 産業界 | 大学等 教育機関 |
国公立 試験研究機関等 |
海外機関 | 合 計 | |||||
実 施 課題数 |
実 施 シフト数 |
実 施 課題数 |
実 施 シフト数 |
実 施 課題数 |
実 施 シフト数 |
実 施 課題数 |
実 施 シフト数 |
実 施 課題数 |
実 施 シフト数 |
|
一般課題 (成果非専有利用) |
1 | 5 | 4 | 21 | 2 | 10 | 5 | 27 | 12 | 63 |
一般課題 (成果専有利用) |
1 | 0.17 | 1 | 0.17 | ||||||
重点戦略課題 (成果非専有利用) |
11 | 56 | 5 | 19 | 5 | 20 | 21 | 95 | ||
合 計 | 2 | 5.17 | 15 | 77 | 7 | 29 | 10 | 47 | 34 | 158.17 |
〇実施課題を実験責任者の所属(産学官 海外)で区分。
〇1シフト=12時間、0.17シフト=2時間。
〇延べ来所者数は計538人。
なお、これらのほか、同ビームラインにおいてJASRIスタッフによるインハウス課題が計3課題実施され、ビームタイムは計10シフトが利用されました。
実施課題の課題名は、以下のWebサイトに掲載しています。
◆SACLA User Information
> SACLA利用案内 > 採択課題/実施課題 > 実施課題一覧 > 2016A
http://sacla.xfel.jp/wp-content/uploads/sacla_performed_proposal_2016a_j.pdf
※2016A期の実施課題は、2016年10月5日に公開。
また、利用課題実験報告書(Experiment Summary Report:成果非専有利用のみ)は、以下のWebサイトに掲載しています。
◆SACLA User Information
> 成果等検索 > 利用課題実験報告書検索
https://user.spring8.or.jp/uisearch/expreport/ja
※2016A期の報告書は、2016年10月5日に公開。
成果は、課題実施期終了後3年以内に、査読付き原著論文等で公開されます。
公益財団法人
高輝度光科学研究センター 利用推進部
TEL:0791-58-0961
e-mail : sacla.jasri@spring8.or.jp