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Volume 14, No.3 Page 217

1. SPring-8の現状/PRESENT STATUS OF SPring-8

大型放射光施設SPring-8の利用研究者がのべ10万人に
The Total Number of User Visits to SPring-8 Reached 100,000 on June 5, 2009

(財)高輝度光科学研究センター 利用業務部 User Administration Division, JASRI

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 SPring-8の利用研究者の延べ来所者数が平成21年6月5日に10万人に達しました。この数は、平成9年(1997年)の供用開始から数えた共用ビームラインおよび専用ビームラインのユーザーの来所延べ数で、理研ビームラインおよび原研ビームラインのユーザーを除く(原子力機構専用ビームラインとなってからのユーザー数は含む)ものです。なお、2008B期終了時(平成21年3月)には延べ来所者数は9万7千285人まで達していました。

 

 10万人目の来所者研究グループは、実験責任者が名古屋工業大学の山本勝宏准教授で、共同実験者が株式会社メニコンの伊藤恵利氏、名古屋工業大学大学院生の高木秀彰さんと梅垣直哉さんの合計4人でした。山本准教授は7年前からSPring-8を利用されており今回のテーマは高分子材料のブロックポリマーのナノ構造に関する研究でした。伊藤氏は今回が初めての来所で、コンタクトレンズの材料開発に関する実験を担当されました。

 

 このたびの10万人達成は、多くの放射光研究者・技術者をはじめ、国や地元自治体による様々な支援等により、なし得ることができたものと考えています。加えて、施設運営側として科学技術の進歩に伴い高度化する利用研究者のニーズに合わせ、信頼性の高い利用環境の提供、高度な利用支援、潜在的利用者への働きかけや新規利用分野の開拓等を行ったことが挙げられます。

 

 SPring-8では、物質科学や環境科学、生命科学・医学利用などの学術利用のみならず産業利用、さらには文化財研究や犯罪捜査などに至るまでの非常に広範囲で放射光利用が行われ、利用者の裾野が広がってきているとともに、新規利用研究者が毎年参入している一方で供用開始当初からずっと利用し続けているリピーターも存在しています。

 

 今後もSPring-8から学術的価値が高い、または産業に貢献する多種多様な利用研究がなされていくよう、多くの皆様のご利用をお待ちしています。

 

 

左から牧田利用業務部長、梅垣直哉さん、高木秀彰さん、伊藤恵利さん、山本勝宏さん、吉良理事長(当時)

 

 

Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794