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Volume 12, No.3 Page 248

1. SPring-8の現状/PRESENT STATUS OF SPring-8

SPring-8放射光専用施設の現状について
Current Status of SPring-8 Contract Beamlines

登録施設利用促進機関(財)高輝度光科学研究センター 利用業務部 A Registered Institution for Promoting Synchrotron Radiation Research, User Administration Division, JASRI

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1.はじめに

 SPring-8に設置されているビームラインは、大きく分けて共用ビームラインと専用ビームラインがあります。専用ビームラインとは、独立行政法人理化学研究所以外の国内外産官学の機関(専用施設)により設置され、設置者が指定した研究者の専用利用に供される施設です。この専用ビームラインは、設置申請から撤去までの間に、様々な評価等を受けることとなります。現在、専用施設は8機関あり、専用ビームラインは14本設置されています。ここでは、平成19年4月現在の専用施設の現状をご紹介します。

2.専用施設設置計画趣意書の受入決定

 平成19年3月に開催されました第2回選定委員会において、新たに以下の専用施設設置計画趣意書が承認されました。

・レーザー電子光Ⅱビームライン
提案者:国立大学法人大阪大学核物理研究センター

・安心・安全信頼性工学ビームライン
提案者:国立大学法人東北大学

・フロンティアソフトマター産学連合ビームライン
提案者:豊田工業大学

・東京大学物質科学アウトステーションビームライン
提案者:国立大学法人東京大学放射光連携研究機構

・豊田ビームライン
提案者:株式会社豊田中央研究所

設置計画趣意書が認められた専用施設に関しましては、次に実行計画書を提出頂き、専用施設設置に関する具体的な計画の審査を行うこととなります。

3.専用施設中間評価

 専用施設は、財団による専用ビームライン据付工事着工承認日から5年を目安に、その使用状況及び研究成果等の評価を行い、その評価結果によって専用施設の継続利用、改善・変更、撤去等の勧告を行います。現在までに以下の専用施設が中間評価を受け、今後の実施について「継続」という評価結果を受けています。

・兵庫県ビームラインID(BL24XU)
平成15年3月

・産業用専用ビームライン(BL16XU、BL16B2)
平成15年8月

・生体超分子複合体構造解析ビームライン(BL44XU)
平成16年3月

・レーザー電子光ビームライン(BL33LEP)
平成16年8月

・広エネルギー帯域先端材料解析ビームライン(BL15XU)
平成17年3月

・NSRRCビームライン(BL12XU、BL12B2)
平成18年5月

 また、この度の第2回選定委員会にて、以下の専用施設の中間評価が行われました。

・創薬産業ビームライン(BL32B2)

創薬産業ビームラインの中間評価結果は、今後の実施について「継続」となりました。今後、他の専用施設に関しましても、5年を目安に中間評価を行っていくこととなります。

4.専用施設契約期間満了に伴う評価及び次期計画評価

 財団と専用施設が締結している設置契約の契約期間は、財団の専用ビームライン据付工事着工承認日から10ヶ年となっています。契約上、設置期間終了後は撤去(1~3年の現利用計画延長申請は可能)が原則でありますが、現在の専用ビームラインを使用し次期計画を予定されている場合は、設置期間満了の1年前までに再契約の申し入れをすることができます。再契約の申し入れをされた場合、「専用施設成果報告書」及び「専用施設次期計画書」を提出してもらい、それぞれにおいて評価及び審議を行い、次期計画が認められれば、再契約(契約期間10年)をすることができます。
この度の第2回選定委員会にて、以下の専用施設の「契約期間満了に伴う評価」及び「次期計画の審査」が行われました。

・兵庫県ビームラインID (BL24XU)
・産業用専用ビームライン(BL16XU、BL16B2)

両専用施設とも成果は高く評価され、次期計画も認められました。これにより、今後も専用ビームラインを使用し、次期利用計画を進めていくことが可能となりました。



Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794