Volume 18, No.1 Pages 39 - 40
5. SPring-8通信/SPring-8 COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
◎平成24年9〜11月の運転・利用実績
SPring-8は9月24日から10月20日までセベラルバンチ運転で第4サイクルの運転を行い、10月22日から11月23日までセベラルバンチ運転で第5サイクルの運転を実施した。第4~5サイクルでは瞬時電圧低下によるアボート等による停止があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第4サイクルは約0.9%、第5サイクルは0.6%であった。
放射光利用実績(いずれも暫定値)については、実施された共同利用研究の実験数は、第4サイクルは合計210件、利用研究者は975名で、専用施設利用研究の実験数は合計116件、利用研究者は648名であった。第5サイクルは合計331件、利用研究者は1,524名で、専用施設利用研究の実験数は合計197件、利用研究者は983名であった。
1.装置運転関係
(1)運転期間
第4サイクル(9/24 (月) 〜10/20 (土) )
第5サイクル(10/22 (月) 〜11/23 (金) )
(2)運転時間の内訳
第4サイクル
運転時間総計 約622時間
①装置の調整およびマシンスタディ等 約190時間
②放射光利用運転時間 約428時間
③故障等によるdown time 約4時間
総放射光利用運転時間(ユーザータイム=②+③)に対するdown timeの割合 約0.9%
第5サイクル
運転時間総計 約768時間
①装置の調整およびマシンスタディ等 約73時間
②放射光利用運転時間 約691時間
③故障等によるdown time 約4時間
総放射光利用運転時間(ユーザータイム=②+③)に対するdown timeの割合 約0.6%
(3)運転スペック等
第4サイクル(セベラルバンチ運転)
・1/14 filling + 12 bunches
・11 bunch train × 29
第5サイクル(セベラルバンチ運転)
・11 bunch train × 29
・4/58 filling + 53 bunches
・203 bunches
・入射は電流値優先モード(2〜3分毎(マルチバンチ時)もしくは20〜40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。
・蓄積電流 8 GeV、〜100 mA
(4)主なdown timeの原因
・瞬時電圧低下によるアボート
2.利用関係
(1)放射光利用実験期間
第4サイクル(10/2 (火) 〜10/20 (土) )
第5サイクル(10/23 (火) 〜11/23 (金) )
(2)ビームライン利用状況
稼働ビームライン
共用ビームライン 26本
専用ビームライン 17本
理研ビームライン 9本
加速器診断ビームライン 2本
第4サイクル(暫定値)
共同利用研究実験数 210件
共同利用研究者数 975名
専用施設利用研究実験数 116件
専用施設利用研究者数 648名
第5サイクル(暫定値)
共同利用研究実験数 331件
共同利用研究者数 1,524名
専用施設利用研究実験数 197件
専用施設利用研究者数 983名
◎平成24年11〜平成25年1月の運転・利用実績
SPring-8は11月26日から12月27日までセベラルバンチ運転で第6サイクルの運転を実施した。
12月28日から1月14日まで冬期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業を行った。
1月15日から2月8日までセベラルバンチ運転で第7サイクルの運転を実施する。第6サイクルおよび第7サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
(1)2月9日から3月31日まで年度末点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行う予定である。
(2)年度末点検調整期間後の運転条件については決定しだいユーザーにSPring-8のWWW等で報告する。