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Volume 17, No.4 Pages 422 - 425

4. SPring-8 通信/SPring-8 COMMUNICATIONS

User Information Webサイト マイページ機能の全面刷新について
Upgrade of User Information Website My Page Functions

神辺 圭一 SHINBE Keiichi、川畑 宣之 KAWABATA Nobuyuki、小南 篤史 KOMINAMI Atsushi

(公財)高輝度光科学研究センター 利用業務部 User Administration Division, JASRI

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1.はじめに
 利用業務部では、SPring-8ユーザー向けに課題申請書や実験前後の提出書類の作成、報告書の提出、研究成果の報告といった一連の作業をオンラインで行うためのWebシステムを2005年より提供してきました。その後、新しい課題制度や消耗品実費負担制度といった環境の変化にも随時対応してきましたが、運用開始から7年が経過し、利用者の増加に伴うサーバの負荷対策や今後の拡張性に限界が見えてきたため、SACLAの供用開始を契機として、システムを全面的に再構築しました。これにより、アクセス集中時の処理速度や安定性のさらなる向上が見込まれ、今後の新サービスの提供や機能改善にも取り組みやすくなりました。新システムは、SPring-8 [1][1]http://user.spring8.or.jp/およびSACLA User Information Webサイト[2][2]http://sacla.xfel.jp/(以下UIサイト)の旧マイページ機能を置き換える形で2012年9月3日から運用を開始しています。
 新しいマイページは、旧システムの画面構成を踏襲しているため、基本的なインターフェイスに大きな違いはありません(図1・図2)。


図1 SPring-8 UI サイトマイページ(一部抜粋)


図2 SACLA UI サイトマイページ(一部抜粋)

 ただし、セキュリティの強化や処理速度の改善、新しい世代のWebブラウザに対応するため、プログラムはすべて新設計になっています。そのため、古いバージョンのWebブラウザ(Internet Explorer 6等)では正常に動作しない場合があります。利用業務部が動作確認済のWebブラウザを表3に示しますが、情報セキュリティの観点からもできる限り新しいバージョンをご利用ください。

表3 動作確認済のWebブラウザ(2012年11月1日現在)

名称 OS バージョン
Internet Explorer Windows 8.0 以降
Firefox Windows/ Mac 12.0 以降
Safari Mac 5.0 以降



2.新機能のご紹介
 今回のバージョンアップに際して、これまで要望の多かった機能の追加や改修を実施しました。ここでは、その概要をご紹介します。

(1)共同実験者向け課題申請書/利用計画書の閲覧機能の提供
 課題申請時に共同実験者として登録されたユーザーが実験責任者の課題申請書や利用計画書を閲覧することが可能になりました。提出済の課題申請書/利用計画書一覧から申請内容を確認することができます。


(2)課題申請書/利用計画書のPDF書出機能の提供
 課題申請/利用計画書ページの提出済課題一覧に表示されるPDFアイコンをクリックすると、課題申請書/利用計画書の内容をPDF形式でダウンロードできるようになりました。共同実験者も、実験責任者の申請書をPDF形式で入手することが可能です(図4)。


図4 課題申請書のPDF ダウンロードリンク

 なお、PDFファイル内のレイアウトは課題申請/利用計画書ページとは異なりますのでご了承ください。


(3)課題申請書の入力インターフェイスの改良
 課題申請書/利用計画書ページ内の“測定試料およびその他の物質”や“持ち込む装置、器具”等にカーソルを移動すると入力枠が自動的に拡大し、内容を記入しやすくなりました(図5)。


図5 入力枠の拡大例

 また、“蛋白質構造解析”の対象サンプルを4項目以上入力することも可能になりました。


(4)共同実験者による提出書類の閲覧・編集機能の提供
 共同実験者変更ページに提出書類の編集権限を設定する機能が加わりました(図6)。


図6 編集権限の設定例

「編集許可」にチェックマークがついた共同実験者は、実験責任者に代わって以下の提出書類を編集・提出することができます。また、編集権限のない共同実験者も実験責任者の提出書類を閲覧することが可能です。
・利用申込書
・試料および薬品等持込申請書
・物品持ち込み届
・ビームタイム利用報告書(※チェックマークの有無に関わらず共同実験者全員が編集・提出可能です)
・利用課題実験報告書


(5)提出書類の一時保存機能の提供
 これまで入力中に申請内容を保存することができなかった以下の提出書類に一時保存機能が備わりました。
・利用申込書
・試料および薬品等持込申請書
・物品持ち込み届
・ビームタイム利用報告書
 入力途中で作業を中断し、任意のタイミングで再開することが可能です(図7)。


図7 提出書類の一時保存機能

 なお、本機能を使用される場合は、提出書類を一時保存の状態にしたまま提出し忘れることのないように充分ご注意ください。


(6)研究成果の登録インターフェイスの改良
 研究成果登録ページのインターフェイスを改良し、一画面で入力が完結するようになりました(図8)。


図8 研究成果登録ページ(一部抜粋)

 また、入力前に別刷ファイルを登録することで、以下の項目の記入を省略することも可能です。
・研究成果タイトル
・発表先
・著者情報
 さらに、研究成果タイトルの入力時に『Ω』ボタンをクリックすると、特殊文字パレットが表示され、学術記号等の入力がしやすくなりました(図9)。


図9 特殊文字パレット


(7)研究成果の検索インターフェイスの改良
 研究成果検索ページのインターフェイスを全面改良し、検索項目の属性に応じたカテゴリー分けを行いました。必要なカテゴリーのみを展開し、検索条件として使用することが可能です(図10)。


図10 研究成果検索ページ


(8)研究成果の検索結果の書出機能の提供
 研究成果検索ページの検索結果をMicrosoft WordまたはTex形式で書き出すことができるようになりました(図11)。


図11 研究成果リストの書き出し

 研究成果リストの作成等にご活用ください。



3.今後の予定
 2012年中にUIサイトマイページで提供予定の新機能について簡単に触れます。

(1)ユーザー登録機能の改善
 UIサイトマイページを6ヵ月以上利用していないユーザーがログインした場合、まずユーザー登録内容の確認ページへ自動的に移動し、その場で内容を確認・修正することが可能になります。また、ユーザーカード用の写真ファイルをWebフォームから直接アップロードする機能も追加されます。
 加えて、2012年4月よりSPring-8ユーザーはSPRUC[3][3]http://www.spring8.or.jp/ext/ja/spruc/(SPring-8ユーザー協同体)へ自動的に入会することになりましたので、ユーザー登録ページにSPRUCの研究会を選択する機能も加わります。

(2)消耗品実費負担制度に関する請求先情報の入力補助機能の改善
 消耗品請求先情報入力ページでは、過去に使用した請求先機関の情報を保持し、必要に応じて再転記することができましたが、履歴に課題番号を追加し、最新順に並び替えて表示することで、直近に入力した請求先情報の再利用が容易になります。



4.最後に
 今回のシステム刷新にあたり、利用業務部では動作テストを繰り返し行ってきましたが、使用環境によってはプログラムが予期しない動作をする可能性もあります。不具合を発見されたり、お気づきの点等がありましたら、以下の情報を添えて利用業務部(sp8jasri@spring8.or.jp)までご連絡ください。
・お使いのOS名とバージョン
・お使いのWebブラウザ名とバージョン
・不具合が発生したページのURL
・不具合が発生した状況(具体的に)

 アクセス集中時の負荷対策は重点的に行っていますが、課題申請書の作成・提出は余裕をもってお願いいたします。



[1]http://user.spring8.or.jp/
[2]http://sacla.xfel.jp/
[3]http://www.spring8.or.jp/ext/ja/spruc/



神辺 圭一 SHINBE Keiichi
(公財)高輝度光科学研究センター 利用業務部 図書情報課
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
TEL:0791-58-2797
e-mail:shinbe@spring8.or.jp

川畑 宣之 KAWABATA Nobuyuki
(公財)高輝度光科学研究センター 利用業務部 図書情報課
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
TEL:0791-58-2797
e-mail:kawabata@spring8.or.jp

小南 篤史 KOMINAMI Atsushi
(公財)高輝度光科学研究センター 利用業務部 図書情報課
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
TEL:0791-58-2797
e-mail: komi@spring8.or.jp



Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794