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Volume 09, No.3 Pages 166 - 173

1. SPring-8の現状/PRESENT STATUS OF SPring-8

2004B SPring-8共用ビームライン利用研究課題の募集について
Call for the Beam Time Application for the Public Beamlines at SPring-8

放射光利用研究促進機構 (財)高輝度光科学研究センター Organization for the Promotion of Synchrotron Radiation Research, JASRI

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 SPring-8は、平成9年10月の供用開始から、これまで数多くの研究者に利用されてきておりますが、今後更なる有効利用を図ると共に、世界に冠たる成果を輩出していきたいと考えております。このため、(財)高輝度光科学研究センター(JASRI)では、充分に研究を行って頂けるように課題選定に工夫を凝らす等、効果的な支援を行って参ります。SPring-8では、赤外線から硬X線までの広い波長範囲の高輝度放射光ビーム及び先端的な測定装置を備えていますが、これらの設備を活用し、最先端の研究開発や社会に貢献する産業利用などを目指した研究課題を一般課題および長期利用課題として募集いたします。

 また、JASRIではナノテクノロジー総合支援プロジェクト課題、トライアルユース課題およびタンパク3000プロジェクト個別的解析プログラムを重点領域課題として指定を行い、このうちナノテクノロジー総合支援プロジェクト課題およびトライアルユース課題を公募します。これらの課題は一般課題とは別の課題審査により選定されます。それぞれ本誌174ページの「ナノテクノロジー総合支援プロジェクト課題の募集について」および178ページの「トライアルユース課題の募集について」を参照しご応募ください。


1.利用期間

 平成16年9月23日~平成17年2月中旬(全ユーザービームタイム230シフト程度)の予定


2.応募締切

 平成16年6月9日(水)午前10時 利用業務部必着

 (国内からの応募は6月7日(月)消印有効、外国からの応募は5月30日消印有効とします。)

 申請書の受理通知は6月23日(水)頃に電子メールで行います。


3.対象ビームライン

 募集の対象となるビームラインを表1に示します。ご応募の前にビームライン・ステーションの整備状況をSPring-8のホームページでご確認ください。

 ビームライン・ステーションに関する不明な点、ビームタイムの一部が共同利用に供出される物質・材料研究機構の専用ビームライン、原研ビームラインまたは理研ビームラインへの申請を考えておられる方は、申請前にそれぞれのビームラインの担当者にお問い合わせください。


4.分野ごとに特徴ある課題選定

[1]1年課題実施ビームライン

 B期から始まる1年課題を受けることが出来るビームラインは以下の4本です。

 ・BL02B1(単結晶構造解析ビームライン)

 ・BL04B1(高温高圧ビームライン)

 ・BL10XU(高圧構造物性ビームライン)

 ・BL27SU(軟X線光化学ビームライン)

[2]XAFS分野における予備実験ビームタイム長時間のビームタイムを要望される課題で、新しい応用分野ないし挑戦的な研究、あるいは実験・解析技術の習得が必要なため、本格的に長時間の実験を行う前に予備実験が必要であると判断された課題についてはまず予備実験に必要なビームタイムが配分されます。申請者は配分されたビームタイムで実験を行い、その実験・解析結果を報告し評価を受けた後要望されている残りのビームタイムが配分されることになります。


5.提供するビームタイム

[1]共用ビームライン:全ユーザービームタイムの80~50%程度

 (1)重点課題を実施しないビームライン:150~180シフト程度

 (2)重点課題を実施するビームラインで一般課題に供出するシフト数は以下のとおりです。

 ・BL01B1:170シフト程度

 ・BL02B1,BL08W,BL10XU,BL13XU,BL25SU,BL27SU,BL37XU,BL39XU:130シフト程度

 ・BL02B2,BL09XU,BL19B2:100シフト程度

 ・BL41XU:80シフト程度

[2]R&Dビームライン(共用ビームラインBL46XU,BL47XU)

 ・BL46XU:一般課題に70シフト程度

 ・BL47XU:一般課題に50シフト程度

[3]原研ビームライン(BL11XU,BL14B1,BL22XU,BL23SU):50シフト程度

 成果非専有課題(成果公開)のみ。

 ナノテクノロジー研究の支援対象ビームラインです。応募の前に原研の担当者にお問い合わせください。

[4]理研ビームライン(BL19LXU,BL29XU,BL44B2,BL45XU):50シフト程度

 成果非専有課題(成果公開)のみ。

 応募の前に理研の担当者にお問い合わせください。

[5]物質・材料研究機構 物質研究所専用ビームライン(BL15XU)

 ナノテクノロジー課題:50シフト程度、

 一般課題:20シフト程度

 成果非専有課題(成果公開)のみ。

 応募の前に物質・材料研究機構の担当者にお問い合わせください。


6.2004Bのセベラルバンチ運転モード(申請書の7参照)

 2004Bに行う運転モードは以下のとおりです。

 Aモード:203bunches(蓄積リング全周において等間隔に203個のバンチに電子が入っている。)

 Bモード:4-bunch train×84(連続4バンチのかたまりが、全周において等間隔に84ある。)

 Cモード:11-bunch train×29(連続11バンチのかたまりが、全周において等間隔に29ある。)

*Dモード:1/12-filling +10bunches(全周を12等分し、1/12には連続して85mA相当の電子が入り、残りの部分は等間隔10カ所に各1.5mA相当のバンチがある。)

*Eモード:6/42-filling +35bunches(全周を42等分し、6/42は連続して約75mA相当の電子が入り、残りの部分に等間隔に35バンチ合計約25mA相当の電子がはいっている。)

*上記のDおよびEモードはB期(2004B, 2005B,…)のみ運転します。A期(2005A,…)のDおよびEモードはそれぞれ2/21-filling +18bunchesおよび10/84-filling +73bunchesの予定です。


7.応募方法

[1]成果非専有課題

 SPring-8利用研究課題申請書(成果非専有用)を記入要領に従い作成し、正本1部、副本15部を項目10の提出先までお送り下さい。副本の作成方法は項目9に示します。

[2]成果専有課題

 SPring-8利用研究課題申請書(成果専有用)を記入要領に従い作成し正本1部、副本5部を項目10の提出先までお送り下さい。副本の作成方法は項目9に示します。

 成果専有課題を申請される場合は、別途料金支払い等に関する契約を結んでいただく必要がありますので、事前に利用業務部にお問い合わせ下さい。


8.申請書

 成果非専有用、成果専有用の申請書の別があり、各申請書は蛋白質結晶構造解析用申請書とそれ以外用があります。SPring-8のホームページからダウンロードしてください。PDF形式ファイルと一部Wordで供給しています。

[利用研究課題募集案内のホームページアドレス]

http://www.spring8.or.jp/j/for_users.html(日本語)

http://www.spring8.or.jp/e/for_users-e.html(英語)


9.副本について

 作成された申請書A4版の正本の1,2頁を表面に、また3,4頁を裏面としてA4版1枚に左綴じで読めるようにした縮小両面コピー。(蛋白質結晶構造解析の課題で原本が5枚になった場合は5頁目を同様に縮小コピーし副本の2枚目として下さい。)


10.申請書提出・問い合わせ先

 〒679-5198 兵庫県佐用郡三日月町光都1-1-1

 (財)高輝度光科学研究センター 利用業務部

 「共用ビームライン利用研究課題募集係」

  平野有紀、平野志津

 TEL:0791-58-0961 FAX:0791-58-0965

 e-mail:sp8jasri@spring8.or.jp

成果専有課題を郵送される場合は封筒に「専有」と朱書して下さい。


11.申請書作成上のお願い

[1]審査希望分野について

 以下の審査分野から一番ふさわしいと思われる分野を選んで記号で記入してください。(例L1、D1a,M)

[2]課題の種類(新規/継続)について

 SPring-8の課題は6カ月の間に実行できる範囲の具体的な内容で申請してください。SPring-8の継続課題は、前回申請した課題が何らかの理由により終了しなかった時に申請していただくものです。研究そのものが何年も続いていくことと、SPring-8の継続課題とは別に考えてください。前回採択された課題のビームタイムを終了されて、研究が続く場合は新規課題の申請を行ってください。

[3]実験責任者について

 実験の実施全体に対してSPring-8の現場で責任をもつ人が実験責任者となってください。



 審査希望分野表



     記号   審査分野

生命科学

     L1   蛋白質結晶構造解析

     L2a  生体試料小角散乱

     L2b  合成高分子など小角散乱

     L3   医学利用、メディカルイメージング

散乱回折

     D1a  遷移金属酸化物、強相関電子系物質、希土類化合物、誘電体

     D1b  有機結晶、有機金属結晶、フラーレン結晶、液晶

     D1c  金属、金属間化合物、準結晶、アモルファス、液体

     D1d  表面界面構造、ナノ粒子構造

     D2a  高圧物性

     D2b  地球科学(高圧)

     D3a  コンプトン散乱

     D3b  核共鳴散乱

     D3c  トポグラフ

     D3d  非弾性散乱(IXS)

XAFS・蛍光分析

     Xa  XAFS

     Xb  蛍光X線分析

分光

     Sa  固体電子分光、赤外物性

     Sb  光化学

     Sc  MCD(軟X線、硬X線)

実験技術、方法等

     M  実験技術、実験方法、放射光による材料創製

産業利用

     I  産業利用



[4]特殊な運転モード、フィリングについて

 特殊な運転モードの希望(マルチバンチを含む)は申請書の7に記入してください。2004Bに運転を予定しているセベラルバンチモードは前述項目6に示してあります。フィリングの希望順位セベラルバンチ運転メニュー欄に希望順位を数字で記入してください。利用できないモード欄には×。メニューのフィリングではどうしても実験できない場合は「その他」欄に具体的なフィリングを記述してください。

[5]本申請に関わるこれまでの成果について

 成果発表リストとその概要は必ずご記入ください。


12.審査について

[1]成果非専有課題:科学技術的妥当性、研究手段としてのSPring-8の必要性、実験の実施可能性、実験の安全性について総合的かつ専門的に審査します。なお、産業利用分野に応募される場合、「科学技術的妥当性」については、期待される研究成果の産業基盤技術としての重要性及び発展性、並びに研究課題の社会的意義及び社会経済への寄与度を特に重点的に審査します。

[2]成果専有課題:実験の実施可能性、安全性、公共性及び倫理性について審査します。


13.審査結果の通知

  

 平成16年8月上旬の予定

 なお、採択の通知を受けた申請者(実験責任者)は2週間以内に利用研究課題実行者名簿をWeb上で登録していただくことになります。また、そのときに新規のユーザーはユーザー登録が必要になります。


14.ビーム使用料

 平成16年5月現在の使用料は以下のとおりです。

 成果非専有課題(成果を公開された場合*):無料

 成果専有課題:

 通常利用  :472,000円/1シフト(8時間)

 時期指定利用:708,000円(ビーム使用料+割増料金)/1シフト(8時間)

*)課題終了後60日以内に利用報告書を提出していただくことで、成果が公開されたとみなします。


15.旅費支援について

 旅費の支援はありません。予めご了承願います。


16.次回(2005A)の応募締切

 次回利用期間(平成17年2月~平成17年7月)分の募集は平成16年10月に締め切る予定です。



Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794