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Volume 07, No.4 Pages 258 - 259

5. 告知板/ANNOUNCEMENTS

相生ペーロン祭り参加
Aioi PERON Festival

財団法人高輝度光科学研究センター

総務部 総務課

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 平成14年5月26日(日)、快晴のもと恒例の相生「ペーロン祭り」が行われました。相生のペーロンは、大正11年に長崎県出身の播磨造船所(現石川島播磨重工業)の従業員によって伝えられたのがはじまりです。レースは、ペーロン船とよばれる木造船に艇長1名、舵取1名、太鼓1名、銅鑼1名、漕手28名の計32名が乗り組み、漕手は櫂(かい)を持ち、ドラと太鼓の音を合図に漕ぎ300メートルを往復し、その速さを競います。

 SPring-8からは、タイムを競うことを目的とした「SPring-8」と、選手間の親睦等レクレーションを目的とした「じゃすり光」の2艇がオープンレースに参加しました。今年の「じゃすり光」チームには外国人研究者が多数参加し、国際色豊かなチームとなりました。

 オープンレースはそれぞれのレースに4艇が参加し、その順位を競うものです。

 SPring-8とペーロン祭りとのかかわりは、平成5年から10年間続いています。平成5年はSPring-8の建設が開始されたばかりで、SPring-8関係者の数が少なかったため兵庫県企業庁チームの一員として参加しました。平成6年からは参加者も増え「SPring-8」として参加しています。また、平成8年からは「じゃすり光」が加わり、2艇での参加となりました。しかしながら参加者が多忙なため、なかなか集合して練習する時間をとることが難しい状況でした。そのため、「SPring-8」は8年間で1位になったのが1回、「じゃすり光」に至っては最下位が多く、これまではなかなか芳しい成績を上げることができませんでした。そこで、今年こそは「SPring-8」は1位を、「じゃすり光」は最下位脱出をと臨んだペーロンでした。

 レースは、まず「じゃすり光」が出場。準備体操の時から選手の気合いの入り方はかなりなものでした。スケジュールが遅れたために船着き場近くで待たされること15分、いよいよ船に乗り込み、スタート位置に並びました。合図とともにスタート。最初の出だしは悪く、スタート地点から100メートルほど進んだところでは4位でした。またもや最下位かとひやひやしましたが、折り返し地点では3位に浮上、そしてゴール直前でもう1艇を追い抜き2位でゴールしました。タイムも3分48秒54と昨年よりも約12秒早いタイムとなりました。初の2位でしたので「じゃすり光」チームとしては、大躍進でした。

 次に「SPring-8」ですが、「じゃすり光」チームの大健闘ぶりを見て「SPring-8」チームの選手も、もし「じゃすり光」チームにタイムで負けるようなことがあれば来年は入れ替えと、選手の士気が高まりました。こちらも20分遅れでスタート位置に並びました。さてレースは最初の折り返しまで3艇が大接戦を繰り広げましたが、折り返すと「SPring-8」チームは急加速、2位以下をぐんぐん引き離し1艇身以上の差をつけてのゴールと大勝利でした。タイムも3分30秒78と昨年よりも約9秒早いタイムとなりました。

 「SPring-8」は2回目の1位、「じゃすり光」も初の2位になったことに加えて、双方ともに過去最高のタイムを出しましたから、非常に大きな成果を上げたといえるでしょう。

 今回の結果に気をよくした選手の一部からは、「来年は両方のチームが1位をとれるようにがんばろう。」等の声が出されました。また、外国人研究者からは「ペーロンに参加することによって、日本の文化に触れるいい機会になった。来年も是非とも参加したい。」との意見がありました。

 SPring-8としましては、ペーロン祭りへの参加は地域の方々との交流を深める非常にいい機会ですので、地域の一員としてペーロン祭りに積極的に参加していきたいと考えています。そして、もちろんレースにおいても勝利を目指してがんばってまいります。




「じゃすり光」の作戦会議です。




「じゃすり光」いよいよ出艇です。




「SPring-8」競争を終えてほっと一息。





1等をとって大喜びの「SPring-8」です。



Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794