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Volume 07, No.4 Pages 235 - 237

1. SPring-8の現状/PRESENT STATUS OF SPring-8

SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational News

(財)高輝度光科学研究センター 所長室 計画調整グループ  JASRI Planning and Coordination Section, Director's Office

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◎平成14年4月の運転・利用実績

 SPring-8は4月2日から第4サイクル(4週間連続運転モード)の運転を実施した。第4サイクルではRF関連での停止等があったが順調な運転で、総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は約0.4%であった。

 放射光利用実績については、実験された共同利用研究の課題は合計180件、利用研究者は631名で、専用施設利用研究の課題は合計48件、利用研究者は200名であった。


1.装置運転関係

(1)運転期間

 第4サイクル(4/2(火)~4/25(木))

(2)運転時間の内訳

 運転時間総計           約554時間

 ①装置の調整及びマシンスタディ等 約98時間

 ②放射光利用運転時間       約454時間

 ③故障等によるdown time      約2時間

 総放射光利用運転時間(ユーザータイム=②+③)に対するdown timeの割合 約0.4%

 (3)運転スペック等

 ①第4サイクル(マルチバンチ及びセベラルバンチ運転)

 ・160 bunch train×(12-1)

 ・11 bunch train×29

 ・定時入射 1日1回(10時)

 ・蓄積電流 1~99mA

(4)主なdown timeの原因

 ①RFサーキュレーターアーク

 ②RFキャビティ反射異常


2.利用関係

(1)放射光利用実験期間

 第4サイクル(4/3(水)~4/10(水))(4/11(木)~4/15(月))(4/17(水)~4/25(木))

(2)ビームライン利用状況

  稼働ビームライン

    共用ビームライン    21本

    R&Dビームライン    3本

    理研ビームライン    3本

    原研ビームライン    3本

    専用ビームライン    7本

    加速器診断ビームライン 1本

  共同利用研究課題   180件

  共同利用研究者数   631名

  専用施設利用研究課題  48件

  専用施設利用研究者数 200名

(3)トピックス

 ①4月1日にBL32B2及びBL37XUの試験運転前自主検査を行い、問題なく終了した。

 ②第12次変更申請が4月8日付けで許可となり4月25日よりBL22XU、BL26B1、BL26B2、BL32B2、BL37XUのコミッショニングを開始した。


◎平成14年5月の運転・利用実績

 SPring-8は4月26日から5月14日までの中間点検作業による運転停止期間を行い、5月15日から第5サイクルの運転を試行的に5週間連続運転モードで実施中である。運転・利用実績については次号にて掲載する。


◎今後の予定

(1)6月18日から7月12日まで第6サイクル(4週間連続運転モード)の運転をマルチバンチ及びセベラルバンチ運転、蓄積電流100mAで実施する予定である。詳細な運転条件については決定しだい、ユーザーに報告する。

(2)7月13日から8月31日までマシンの夏期長期運転停止期間とし、新規ビームラインの増設・加速器の改造・各設備及び機器の点検作業等を行う予定である。

(3)夏期長期運転停止期間後の運転再開は9月1日からの予定で9月13日までマシン及びビームラインの調整期間としユーザーへの放射光の提供は行わない予定である。


◎平成14年度のSPring-8運転計画

 SPring-8では平成14年度(平成14年4月~平成15年3月)の運転計画の検討を行い、第6サイクル及び9月以降の運転計画の変更を行った。但し、本計画は現在のところ確定されたものではなく、今後の検討により修正される可能性がある。

 正式に運転計画が決定(修正)され次第、SPring-8ホームページや利用者情報誌等でお知らせする。


(1)運転予定表

 別図1に平成14年度(2002年度)の運転計画を示す。

(2)運転計画の内訳

 ①サイクル数

 平成14年度は合計8サイクル(平成14年;第4~第9、平成15年;第1~第2)の運転を予定している。

 ②1サイクル当たりの期間

 1サイクル当たりの期間は、原則4週及び5週連続運転モードで行う予定である。

 ③運転停止期間

 サイクル間の運転停止以外の主な長期運転停止期間は、以下の通りである。

 ・中間点検 4月26日~5月14日

 ・中間点検 11月9日~11月19日

 ・夏期停止 7月13日~9月13日

 (マシン及びビームライン調整期間も含む)

 ・冬期停止 12月21日~平成15年1月19日

(3)運転スペック等

 各サイクルの詳細な運転スペック(蓄積電流値やバンチ運転、フィリング等)については、各サイクル開始前に開催される「スケジュール調整会議」で、検討・調整をする。

会議で決定された運転スペックについては、すみやかにSPring-8ホームページ等でお知らせする。

(4)注意事項

 夏期長期運転停止期間以降の運転計画については、今後の検討により変更される可能性がある。


別図1 平成14年度SPring-8運転計画予定表(案)




Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794