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Volume 04, No.4 Pages 69 - 70

7. 談話室・ユーザー便り/OPEN HOUSE・A LETTER FROM SPring-8 USERS

恒例・「相生ペーロン祭」
Annual Event “Aioi Peyron Festival”

三好 忍

財団法人高輝度光科学研究センター

広報部

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 今年は、大健闘!

 SPring-8チーム第3位!タイム3分40秒81(昨年タイム約5秒縮める)

 じゃすり光チーム〝夢の〟3分台を記録! タイム3分59秒82



 今年のペーロン競漕は、「漕ぐ距離が昨年より短くなったのでは?」「神風が吹いたのでは?」と疑わしい声がささやかれる程両チームとも好成績を収めることができました。

 それもそのはず、今年は練習の時より参加選手一同“力”が入っており例年なら1回しか行わない陸(おか)ぺーを参加選手の強い希望により2回行い、そして、5月15日(土)に行った海上練習では、早朝にもかかわらず、約2時間のハードな練習に汗を流しました。そして、この海上練習において今年の好成績の要因の一つとも言える珍事件が起きたのです。それは、本気チーム(力自慢・経験者で編成)と称するSPring-8チームが、何と!“参加することに意義を持つ”じゃすり光チームに練習といえども3回のうち2回も負けてしまったのです。SPring-8チームの選手の方も相当に悔しかったのか、本レースでは、“じゃすり光チームに負けては大変だ”という異様な空気の漂う中、選手一同その“悔しさ”に発憤したのか、見事好タイムを記録しました。逆にじゃすり光チームは“やれば出来る”と自信を持ったのか、こちらも本レースで好タイムを記録しました。

 ペーロン競漕当日は、好天に恵まれ絶好のレース日和で、今年は、新たに応援旗及び応援小旗も新調され、甲子園のアルプススタンドを埋め尽くす“黄色いメガホン”程ではないが、岸壁の応援席で大・小のSPring-8の旗が振られ、華やかな応援が繰り広げられ活気のあるレース会場でした。

 応援に“力”が入ったことも今年の好成績の要因であった様です。

 ペーロン競漕が終了した後、既に選手の一部からは、今年の成績に自信を持ったのか、「来年こそは、1位を獲り優勝記念の笹を持ち帰ろう」とか「“鉄は熱いうちに打て”ではないが、明日からでも練習を始めよう」という声が挙がっています。


 SPring-8チーム


 じゃすり光チーム


<はじめての方にペーロン豆知識>

 そもそも「ペーロン」とは、「白龍」と書き、その中国音「パイロン」が、なまったものといわれております。アジアの代表的な民族行事で、龍船(白龍)を造って競漕し、賢人の霊を慰めたのが始まりで日本では、長崎や沖縄で行われています。

 相生では、1922(大正11)年、長崎県出身の播磨造船(現IHI)従業員が、故郷のペーロン競漕を偲んで行ったことに遡り、約60年の歴史を有する、伝統ある“お祭り”で、毎年5月の最終日曜日に開催されます。 競技の内容は、船の両側14名ずつ、計28名の漕ぎ手と、指揮をする艇長、漕ぎ手のリズムとタイミングを取る太鼓と銅鑼、そして舵取りの合計32名で1チームを結成し、1回に4艇が片道300mのコースを往復、600mで順位を競うものです。



Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794