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Volume 04, No.4 Pages 65 - 68

7. 談話室・ユーザー便り/OPEN HOUSE・A LETTER FROM SPring-8 USERS

「トライやる・ウィーク」が終わって思うこと
“Try-yaru” Report

古川  聖

財団法人高輝度光科学研究センター

総務部

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 今年もSPring-8に「トライやる・ウィーク」がやってきた。「トライやる・ウィーク」とは、中学2年生が地域や職場などで大人に混じって働くことを通し、生徒ひとりひとりのたくましく「生きる力」を育むことを目指す体験活動週間である。昨年11月に初めての「トライやる・ウィーク」が行われ、2回目となる今年は、5月31日(月)から6月4日(金)までの5日間にわたり実施された。昨年に引き続き、地元4中学校(播磨高原東中学校、上郡中学校、新宮中学校、三日月中学校)から15名の生徒(男子12名、女子3名)を受け入れることになった。

 実習の内容については、初日、体験実習内容及びSPring-8を理解してもらうためのオリエンテーションと加速器部門での実習。2日目からは、受け入れた生徒15名を5名ずつに分け、3つの班を編成し、ビームライン部門・利用促進部門・施設管理部門・総務部・利用業務部・広報部を班毎にローテーションで体験させた。研究関連業務だけでなく、施設管理業務や事務関連業務といったSPring-8で行われている業務を全般的に体験してもらうことによって、研究施設といっても実際には研究だけでなく、それを支える業務もある、ということを体験してもらうことにした。そして、最終日は、パソコン・デジタルカメラ等を使って新聞を製作した。

 各部門で実習をさせたが、パソコンを使った作業はもちろんのこと、シール貼りなどの単純作業に対しても興味を示し、楽しそうにやってくれたので、指導する方としてもやりがいがあった。

 1部門あたりの実習時間が短かった等の反省点はあったが、5日間の「トライやる・ウィーク」を無事に終えることができた。初日は、生徒の方も指導ボランティアの方も表情が堅かったが、日が経つにつれ壁がなくなり、特に最終日には、お互いに笑顔で楽しく活動をすることができ、1週間の締めくくりとして立派な新聞を作ることができた。

 そして、中学生が回答してくれたアンケートや最終日に製作した新聞を見ても、生徒のほうも充実した「トライやる・ウィーク」を過ごしてくれたようだ。また、今年の中学2年生はとても元気で、ボランティアの説明や問いかけに対して多くの反応があったこともあり、指導ボランティアにとっても、指導しがいのある「トライやる・ウィーク」を過ごすことができた。

 生徒たちもこの実習を通して、何かをつかみ取ってくれたと思う。また、指導ボランティアも「どう教えたら分かってくれるんだろう」と頭を悩ませ、「教えることの難しさ」を教わった。終わってみると「トライやる・ウィーク」はお互いに学ぶことができる1週間だったのかもしれないと思う。

 最後に、中学生に対して指導するのは、周りから見ている以上に難しく、通常業務があるにも関わらず、生徒たちに付ききりで指導してくださった指導ボランティアの皆さんのご協力がなくては、今回の成功はなかった。指導ボランティアの皆さんありがとうございました。










Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794