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Volume 03, No.5 Pages 48 - 50

7. 談話室/OPEN HOUSE

SPring-8入射時刻アンケートについて(報告)
As for the Questionnair Results on the Preferable Injection Start Time of SPring-8

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 SPring-8では現在、蓄積電流20mAで、マルチバンチ(Full Fill)の場合は1日1回入射、少数バンチの場合は1日2回入射を行っております。今後蓄積電流値を増加した場合、マルチバンチでも当分の間1日2回入射をすることになりますが、SPring-8で1日2回入射する場合どの時刻が良いか、電子メールでアンケート調査を行いました。アンケートの回答を依頼したのは、今期採択課題(1998A)の実験責任者(但し、SPring-8関係者および、電子メールを使用しない実験責任者1名、メールが届かなかった実験責任者3名を除く)163人でした。

<アンケート設問>

 SPring-8で1日2回入射を行う場合の入射時刻は、次の(1)、(2)、(3)のうちどれが一番好ましいですか。

 (1)午前8:00と午後8:00(現状)

 (2)午前10:00と午後10:00

 (3)午前10:00と午後8:00

以上のアンケートを参考に、来期の入射時刻を検討いたします。すでに実験が終わったグループとこれからのグループがありますが、それぞれ、アンケートにご協力お願いします。


 7月31日に設問を発信し、8月23日までに99人から回答をいただきました。

 入射時に、ビームラインにいなければいけないユーザーグループと、いなくてもよいグループにより回答が異なっているように見受けられます。来期の入射時刻はこの結果を参考にして決めさせていただくことになりますので、よろしくお願いいたします。

 集計結果は次のとおりです。

 (1) 57人

 (2) 25人

 (3) 7人

 (2)または(3) 3人

 (どれでもよい) 4人

 (その他) 3人

 また、回答の中にコメントが書いてあったものを以下に示します。


 回答(1)から

◎本来の希望は入射時に食事が取れることなのですが、上の3つの選択肢には、これを満たせるのが(1)の午前8時しかありません。[午前8時と午後7時]があればベストなのですが。

◎入射時間は測定を停止するため食事や休憩になります。食堂が開いている時間に合わせるのがいいと思います。という意味で(1)でいいのではないかと思いますが。

◎入射時期は現状が最も効率的と考えます。理由は食事の時間帯と同期しているからです。人間的なファクターは大切だと思います。

◎朝、夜ともに、10時より8時の方が良く、実験計画の都合上、入射の間隔は等間隔の方が良いので。

◎私個人としましては(1)の現状で良いと思います。または上記にはありませんが午前9時と午後9時辺りが良いと思います。

◎サイクルの開始時間を入射時刻に合わせていただいた方が都合が良いです。さらに、サイクル開始日は、現行の金曜日よりも週の頭ないし中頃スタートの方が良いです。サイクルがスタートしてすぐに週末の土日になってしまうのは何かあった時、不安です。業者の人には連絡がつきませんし、相談して問題を解決してくれるスタッフが全員いるのでしょうか。

◎本当は午前8時と午後6時がいいです、食事の関係で。上の中で強いて選ぶなら、現状の(1)です。

◎現状の(1)がベストだと思います。理由は食事の時間との関係です。

◎実験の内容によっても好ましい入射時刻は変わると思いますが、午後10時の入射は入射後に装置の調整等を行ってから測定に入る場合、測定開始が深夜になる可能性が高く、避けていただいた方がよいかと思います。

◎現状で特に不都合は感じていません。丁度朝食もこの前後にとれるので、このままで結構かと思います。

◎現状が良いかと思います。ビームを使えない時間を食事の時間に引っかけられるので。その意味では本当は7時が良いですね。

◎この選択肢であれば、現状が1番良いことになります。ユーザーとしての都合だけからすると、夕食の時間と入射待ちの時間がずれているのが無駄に見えるので、(4)午前8時と午後6時が大変有難く、12時間の定時なら、(5)午前6時と午後6時でも、ビームタイムを今より有効に使えると思います。

◎朝食と夕食後にセットアップして測定することを考えると、9時と8時が良いと思いますが、近いものとしては(1)が良いと思います。

◎(1)のままで良い。食堂が8時に閉ってしまうので、午後の入射に合わせて夕食を取る事ができないので、できれば7時頃にしてほしい。

◎現状のままが良いと思います。この時間だと大体朝食と夕食の時間と重なるのであまり実験を中断することにならないのではないかと思います。

◎現行のままの(1)でいいと思います。朝8時はこれに合わせて測定を終え、食事に行くのに適当なのでいいと思います。

◎現状の(1)を選びます。ただし、打ち込みからユーザーモード開始までの時間に依ります。長い(1時間以上)場合は(2)を望みます。

◎朝食の時刻を考慮すれば、8時(午前)、そして入射後に調整して再スタートする場合などを考慮すれば10時(午後)は遅すぎるので、8時(午後)が良いのではないですか?

◎第1希望は(1)で、次が(2)です。(3)はあまり望ましくありませんが、実質的にはそれほど問題ないと思います。

◎現状のままが好ましいと思います。理由は、食事の時間との兼ね合いで大変都合がよいからです。

◎食堂の時間、休憩等を考えると、現状の(1)がベストと思われます。午前10時入射ですと、その後、ちょっとトチッている間に昼食になってしまいそうな気がします。

◎現状が一番良いとの結論です。午前10時入射では、昼食の時間と重なるため。


 回答(2)から

◎2交代制にしたときに、午前8時の入射ですと引継等を含めると朝の10時くらいまで実験ホールにいることが多いですが、この時間に帰りますと朝ご飯も食べられないですし、交流施設の部屋の清掃もしていただけないことになります。

◎選択肢の中では(2)が適当かと思います。ところで、午前9時と午後9時は考慮の対象にはならないのでしょうか。9時が最も都合良いと考えますが。

◎(1)は非常に問題があり、(2)または(3)がよいと思います。午前8時の入射は直後にユーザー間の引き継ぎがあることが多く、食堂で朝食をとることが非常に困難になるからです。10時の入射ならば、8時から30分で朝食をとれば、まだ1時間半の余裕があります。

◎交代および食事の便宜を考えると、(2)が好都合かと思います。

◎現状のままでも結構ですが、変更可能ならば(2)または(3)が都合よいです。これは純粋に高圧実験の都合で、実験の交代が午後3時ころですので、8時ころはちょうど最終測定のころです。したがって、できたら入射時間を遅らせて頂ければ、実験が継続でき都合がよさそうです。10時ころならば減圧中ですので測定はしていないと思います。

◎今の食堂の空いている時間から考えて、(2)がいいと思います。将来的にはもう少し食堂の営業時間を延ばしていただけますと、食堂の混雑緩和とあわせてユーザーにはいいかと思われます。


 回答(3)から

◎午前10時になると朝番も実験状況を把握できた上で明晰な頭でチャンネルの開閉、実験再開手順が履行できるのではないかという点で(3)です。朝8時入射だと確かに朝番と夜番の引き継ぎがうまくないかと思います。

◎ビームタイム交代時の朝食時間、後始末、近くからは、当日来所できるといったことを考えると、朝は10時入射がよいのではないでしょうか。夜は、10時だとその日に帰れないということになり、夕食の問題がありますが、8時が良いように思います。以上(3)と回答いたします。


 その他の回答から

◎入射時刻を午前10時と午後6時に行う、という案も検討して下さい。一日3シフト制だと、午後の入射時刻が問題になります。1シフトしか貰えなかったグループにとって実験時間帯と入射時刻が重なると辛い。午前10時に入射した場合、午後6時に入射するとキリがいい。ビーム強度の落ちる午前2時から10時の時間帯には,予備的性格の強い実験計画をお持ちのグループに割り当てる。ビーム強度が多少落ちても元々が強いのだから、得られるデータの質まで落ちる、とは考えられません。

◎午前は8時で良いですが、午後は8時になると食堂がすべて閉まってしまうので、是非午後7時にしていただけるとありがたいです。

◎(2)は10時以降に何をやるかにより大変となる。(3)はそれぞれの時間間隔が違う。となると、今の(1)しかない。希望は、10分おきに常に足して行く方法。


 (補足)

選択肢に、午前9:00と午後9:00がなかったのは、この時刻に運転員の交替があるためです。



Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794