Volume 03, No.5 Page 47
7. 談話室/OPEN HOUSE
トップセミナーin東京:“21世紀の光”が創る科学技術への誘い
Top Seminar in Tokyo : “Light of the 21st Century” Promote Future Development of Science and Technology into the 21st Century
兵庫県・日本経済新聞社主催、(財)高輝度光科学研究センター共催で、「播磨科学公園都市トップセミナーin東京」が去る7月14日(火)東京の「ホテルニューオオタニ」で開催された。
兵庫県は、「SPring-8」が昨年10月供用開始となり、21世紀の科学技術の発展および新産業の創造への貢献が期待されていることから、日本を代表する首都圏の企業経営者等の方々を対象として、播磨科学公園都市および「SPring-8」を紹介することを目的として企画・開催したものである。
本セミナーでは、主催者として津田貞之氏(兵庫県公営企業管理者)が、播磨科学公園都市について講演され、続いて、「日本が放射光施設を持つ意義」と題して吉川弘之氏(日本学術会議会長、放送大学学長)が講演され、今まで『モノを「見る」と「つくる」こと』が、科学の進歩と速度を決めてきており、今後特に、「SPring-8」でミクロの世界の解明および優れた日本の技術により、21世紀の科学の進歩が期待できると強調された。
上坪宏道放射光研究所長が、「放射光とその利用分野~世界の放射光施設を参考に」、石川元氏(株式会社富士通研究所、常務取締役基盤技術研究所長)が、「材料開発の研究事例に見る放射光施設の有効性」、黒田玲子氏(東京大学教授)が、「生命科学と放射光」と題してそれぞれ講演された。
この後、日本経済新聞社論説委員鳥井弘之氏の司会により、上坪、石川、黒田の三氏がパネリストとなってディスカッションが行われ、会場の参加者からも質問等があり、盛況の内に閉会した。会場には、約400名弱の参加があった。
午後6時からのレセプションには、貝原兵庫県知事、岡崎科学技術庁事務次官、日本経済新聞社鶴田社長をはじめ日本原子力研究所、理化学研究所、(財)高輝度光科学研究センターの役員、各種企業の社長、副社長等各界を代表する方々が約130名出席された。