Volume 01, No.1 Pages 10 - 12
4. ハイライト/HIGHLIHT
SPring-8共用施設利用研究課題の募集、選定について(お知らせ)
SPring-8の建設工事は、現在順調に進んでおり、平成8年8月には線型加速器のコミッショニングを行い、シンクロトロンのコミッショニングを経て、平成9年2月頃には蓄積リングのコミッショニングを行い、同年10月から供用を開始する予定です。(財)高輝度光科学研究センター(以下、JASRIという)では利用課題選定委員会での審議に基づき、供用開始時期を踏まえて共用施設(共用ビームライン)の利用研究課題の募集、選定に関して以下の準備作業を進めておりますのでお知らせいたします。なお、利用研究課題の募集は別途学会誌等を通じて行う予定です。
1.利用研究課題に係る基本的な考え方
JASRIでは昨年12月、共用施設の利用研究課題の選定にあたっての基本的事項を取りまとめており、これについてはSR科学技術情報の1月号(本誌22頁にも掲載)に掲載しました。その内容は、募集の方法、審査基準、審査手順、緊急課題の取扱い等に関するものです。なお、利用料金、研究成果の取扱い等の考え方については引き続き検討中であり、募集時までには取りまとめることにしています。
2.利用研究課題の申請書様式
利用研究課題の申請書については、実験の内容、利用を希望するビームライン、安全性に関する記述など、要領よく記載していただくものとする予定です。
3.利用研究課題の募集方法
SPring-8は供用開始後しばらくの間、特別な利用研究課題の取扱いが必要になると考えています。具体的には、ビームラインのコミッショニングと利用研究の実施とを両立させる必要があるため、しばらくの期間はこの趣旨にそった利用研究を優先的に実施したいと考えています。このため、第1回目の利用研究課題の募集及び選定については、募集開始から課題選定までに多少時間をかけ、慎重に行うことを予定しております。
以上、各事項についての検討を遅くとも本年春には終え、利用研究課題の募集を始める予定です。なお、SPring-8の近況を下記に記載いたします。
本件についての問い合わせ先
財団法人高輝度光科学研究センター 企画調査部
電話:07915-8-0960 FAX:07915-8-0965
SPring-8のホームページ:http://www.spring8.or.jp
SPring-8の近況
1.主な経緯と予定
昭和63年1月 | 日本原子力研究所・理化学研究所「大型放射光施設の研究開発に関する協定」締結 |
昭和63年5月 | 「次世代大型X線光源研究会」発足 |
昭和63年10月 | 日本原子力研究所・理化学研究所「大型放射光施設研究開発(計画推進)共同チーム」設置 |
平成元年6月 | 科学技術庁:建設地を兵庫県播磨科学公園都市に決定 |
平成2年12月 | 財団法人高輝度光科学研究センター設立 |
平成3年3月 | 入射系加速器及び蓄積リング製作開始 |
平成3年5月 | SPring-8共同チーム播磨管理事務所開設 |
平成3年11月 | 蓄積リング棟建設着工 |
平成5年2月 | 入射系加速器棟建設着工 |
平成5年5月 | APS・ESRF・SPring-8三極協力の基本的枠組みの合意 |
平成6年10月 | 特定放射光施設の共用の促進に関する法律施行 |
財団法人高輝度光科学研究センターが放射光利用研究促進機構に指定 | |
平成7年3月 | ビームライン製作開始 |
平成7年4月 | 入射系加速器棟竣工、蓄積リング電磁石据付開始 |
平成7年5月 | 入射系加速器据付開始 |
今後の予定
平成8年8月 | 入射系加速器(線型加速器)コミッショニング |
平成8年10月 | 入射系加速器(シンクロトロン)コミッショニング |
平成8年12月 | 蓄積リング棟竣工、ビームライン据付開始 |
平成9年2月 | 蓄積リングコミッショニング |
平成9年5月 | ビームラインコミッショニング |
平成9年10月 | ビームライン供用開始 |
2.共同利用ビームライン計画
SPring-8蓄積リング棟内ビームラインの位置図(平成8年2月現在)