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Volume 15, No.2 Page 122

4. SPring-8 通信/SPring-8 COMMUNICATIONS

SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status

(財)高輝度光科学研究センター 研究調整部 Research Coordination Division, JASRI

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◎平成22年1〜2月の運転・利用実績

 SPring-8は1月14日から2月26日までマルチバンチおよびセベラルバンチ運転で第6サイクルの運転を実施した。第6サイクルでは大きなトラブルも無く順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は約0.7%であった。

 放射光利用実績については、実施された共同利用研究の実験数は合計371件、利用研究者は1,808名で、専用施設利用研究の実験数は合計197件(暫定値)、利用研究者は809名(暫定値)であった。

 

 

1.装置運転関係

(1)運転期間
第6サイクル(1/14(木)〜2/26(金))
(2)運転時間の内訳
運転時間総計 約1,026時間
①装置の調整およびマシンスタディ等 約211時間
②放射光利用運転時間 約809時間
③故障等によるdown time 約6時間
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③)に対するdown timeの割合 約0.7%
(3)運転スペック等
第6サイクル(マルチバンチおよびセベラルバンチ運転)
・4/58 filling + 53bunches
・203 bunches
・160 bunch train × 12(マルチバンチ)
・11 bunch train × 29
・入射は電流値優先モード(2〜3分毎(マルチバンチ時)もしくは20〜40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。
・蓄積電流 8 GeV、〜100 mA
(4)主なdown timeの原因
・SR六極電磁石の不具合および交換

 

2. 利用関係

(1)放射光利用実験期間
第6サイクル(1/18(月)〜2/23(火))
(2)ビームライン利用状況
稼働ビームライン
共用ビームライン 26本  
専用ビームライン 17本  
理研ビームライン 7本  
加速器診断ビームライン 2本  
共同利用研究実験数 371件  
共同利用研究者数 1,808名  
専用施設利用研究実験数 197件 (暫定値)
専用施設利用研究者数 809名 (暫定値)

 

 

◎平成22年3〜4月の実績

 SPring-8は2月27日から4月1日まで年度末運転停止期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行った。

 

 

◎平成22年4月の運転・利用実績

 SPring-8は4月2日から4月28日までマルチバンチおよびセベラルバンチ運転で第1サイクルの運転を実施している。第1サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。

 

 

◎今後の予定

(1)4月29日から5月10日まで春の点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行う予定である。

(2)点検調整期間後の運転再開は5月11日からの予定で6月11日まで第2サイクルの運転を行う。但し、5月11日から5月13日まではマシンおよびBL立ち上げ調整期間としユーザーへの放射光の提供は行わない予定である。詳細な運転条件については決定しだいユーザーにSPring-8のWWW等で報告する。

 

 

Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794