Volume 12, No.3 Pages 238 - 239
1. SPring-8の現状/PRESENT STATUS OF SPring-8
2007B 重点メディカルバイオ・トライアルユース課題の募集について
Call for 2007B Medical Biology Trial Use Proposals
メディカルバイオ分野において、研究の最先端における課題解決のための新しい手段の開発とその定着を意図する先端的研究を対象に、放射光利用トライアルユースを実施します。また、放射光の医・生物学研究への寄与を高め、利用拡大を図ることを目的として、新規利用者、新規研究課題を重視します。
本トライアルユース制度は、SPring-8におけるメディカルバイオ利用推進の一環として行うもので、当財団では、2006Aからメディカルバイオ領域を重点研究課題・領域指定型に指定しています。
メディカルバイオ・トライアルユース課題は、上述のとおりメディカルバイオ領域の利用推進において特定の対象・目的のもとで実施される課題となり、成果非専有課題のみの受付となります。
当該課題は、同じ内容での一般課題、重点産業利用課題および重点ナノテクノロジー支援課題との二重申請はできません。
2007B期における実験実行時期は、2007年9月から2007年12月の間を予定しています。
1.募集領域
(1)生体(動物個体)、組織、細胞の高空間解像度解析
具体的には、X線CT、造影観察、顕微観察、蛍光マッピング等の手法を主として利用する研究
(2)高強度マイクロビーム放射線の生物影響
(3)上記に関連する領域
2.対象ビームラインおよび利用可能なシフト数(1シフトは8時間)
BL20B2 医学・イメージングⅠビームライン:9シフト程度
BL20XU 医学・イメージングⅡビームライン:27シフト程度
BL28B2 白色X線回折ビームライン:18シフト程度
BL37XU 分光分析ビームライン:9シフト程度
3.応募方法
Webサイトを利用した電子申請となります。以下のUser Informationウェブサイトから申請してください。なお、下書きファイル(https://user.spring8.or.jp/15_2_before_p.jsp)をご用意しておりますのでご利用ください。
User Information:https://user.spring8.or.jp/ja/
トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書>課題申請/利用計画書作成
課題を申請するには、まずユーザーカード番号とパスワードでログインする必要があります。まだユーザーカード番号を取得していない方は、ユーザー登録を行ってください。
なお、実験責任者は、ログインのアカウントのユーザー名で登録されるため、代理で課題申請書を作成する場合は、実験責任者のユーザーカード番号で作業のうえ、提出する必要があります。その場合、アカウントやパスワードの管理は実験責任者の責任の下でお願いします。
また、Web申請にあたり、申請者(実験責任者)だけでなく共同実験者も全員ユーザー登録が必要となります。従って申請者(実験責任者)は、課題の申請手続きを行う前に、共同実験者に対してユーザー登録を行うように指示してください。
4.応募締切
平成19年6月7日(木)午前10時JST(提出完了時刻)
電子申請システムの動作確認はしておりますが、予期せぬ動作不良等の発生も考えられます。申請書の作成(入力)は時間的余裕をもって行って頂きますようお願いいたします。
Web入力に問題がある場合は「10.問い合わせ先」へ連絡してください。応募締切時刻までに連絡を受けた場合のみ別途送信方法の相談を受けます。申請が完了し、データが正常に送信されれば、受理通知と申請者控え用の誓約事項のPDFファイルがメールで送られますので、必ずご確認ください。
5.申請書作成上のお願い
(1)申請書記述について
研究分野が異なる審査員が読んでも、その提案の重要性が理解できるように、研究の目的や方法等それぞれの項目について具体的に記述してください。また、半年の共同利用実験のビームタイムの範囲内で実行できる内容の申請を行ってください。包括的な内容の申請は審査の対象となりません。
(2)利用ビームラインについて
ご利用頂けるビームラインは「2.対象ビームラインおよび利用可能なシフト数」に掲載していますが、不明な場合は「BL20B2」をご記入ください。
(3)審査希望分野について
課題申請~基本情報~審査希望分野では、「生命科学分野:L3」を選択してください。
6.課題選定
(1)審査結果の通知
平成19年7月下旬頃の予定
(2)選定基準
共用ビームラインにおける一般の利用研究課題選定基準(科学技術的妥当性、研究手段としてのSPring-8の必要性、実験の実施可能性、実験の安全性)を基本とし、次の点を重視する。
(a)研究課題の先端性が高いもの
医・生物学における先端的研究課題であり、なおかつ放射光の利用でその発展に重要な寄与が期待されること
(b)放射光利用技術の開拓を促すもの
(c)新規利用者、新規研究課題であり、利用拡大を促すもの
7.実験実行時期
2007年9月から2007年12月の間を予定しています。
8.課題実施後
課題実施後は、通常のExperiment Reportに加えて別途、報告書の提出が必要となります。また、年度ごとに成果報告会を開催します。
9.利用相談先
財団法人高輝度光科学研究センターでは、メディカルバイオ分野の放射光利用実験に関するあらゆる相談を以下の連絡先にてお受けしています。
e-mail : med-support@spring8.or.jp
FAX:0791-58-0988
10.問い合わせ先
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
(財)高輝度光科学研究センター 利用業務部
楠本久美、平野志津
TEL:0791-58-0961 FAX:0791-58-0965
e-mail:sp8jasri@spring8.or.jp