Volume 18, No.3 Pages 245 - 246
4. SPring-8通信/SPring-8 COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
◎平成25年4〜6月の運転・利用実績
SPring-8は4月1日から4月26日までセベラルバンチ運転で第1サイクルの運転を行い、5月7日から6月1日までセベラルバンチ運転で第2サイクルの運転を実施した。第1〜2サイクルでは地震(淡路島地震)による全系加速器の運転停止等があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第1サイクルは約1.2%、第2サイクルは約0.2%であった。
放射光利用実績(いずれも暫定値)については、実施された共同利用研究の実験数は、第1サイクルは合計217件、利用研究者は934名で、専用施設利用研究の実験数は合計144件、利用研究者は657名であった。第2サイクルは合計246件、利用研究者は1,082名で、専用施設利用研究の実験数は合計158件、利用研究者は829名であった。
1.装置運転関係
(1)運転期間
第1サイクル(4/1(月)〜4/26(金))
第2サイクル(5/7(火)〜6/1(土))
(2)運転時間の内訳
第1サイクル
運転時間総計 | 約597時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約94時間 |
②放射光利用運転時間 | 約497時間 |
③故障等によるdown time | 約6時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム=②+③)に対するdown timeの割合 | 約1.2% |
第2サイクル
運転時間総計 | 約600時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約96時間 |
②放射光利用運転時間 | 約503時間 |
③故障等によるdown time | 約1時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム=②+③)に対するdown timeの割合 | 約0.2% |
(3)運転スペック等
第1サイクル(セベラルバンチ運転)
・1/7 filling + 5 bunches
・11/29 filling + 1 bunch
第2サイクル(セベラルバンチ運転)
・1/7 filling + 5 bunches
・11 bunch train×29
・入射は電流値優先モード(2〜3分毎(マルチバンチ時)もしくは20〜40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。
・蓄積電流 8GeV、〜100mA
(4)主なdown timeの原因
・地震による全系加速器の運転停止
・SR RF Dst.サーキュレータアークによるアボート
2.利用関係
(1)放射光利用実験期間
第1サイクル(4/3(水) 〜4/24(水))
第2サイクル(5/9(木) 〜6/1(土))
(2)ビームライン利用状況
稼働ビームライン
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 18本 |
理研ビームライン | 9本 |
加速器診断ビームライン | 2本 |
第1サイクル(暫定値)
共同利用研究実験数 | 217件 |
共同利用研究者数 | 934名 |
専用施設利用研究実験数 | 144件 |
専用施設利用研究者数 | 657名 |
第2サイクル(暫定値)
共同利用研究実験数 | 246件 |
共同利用研究者数 | 1,082名 |
専用施設利用研究実験数 | 158件 |
専用施設利用研究者数 | 829名 |
◎平成25年6〜7月の運転・利用実績
SPring-8は6月3日から6月29日までセベラルバンチ運転で第3サイクルの運転を行い、6月30日の停止をはさみ、7月1日から7月19日までセベラルバンチ運転で第4サイクルの運転を実施している。第3~4サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
7月20日から9月23日まで夏期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行う予定である。