Volume 17, No.2 Pages 188 - 189
5. SPring-8 通信/SPring-8 COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
◎平成23年12月〜平成24年2月の運転・利用実績
SPring-8は12月5日から12月22日までセベラルバンチ運転で第7サイクルの運転を行い、1月18日から2月9日までセベラルバンチ運転で第8サイクルの運転を実施した。第7〜8サイクルではBeam Abort Moduleの故障等による停止があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第7サイクルは約0.5%、第8サイクルは1.1%であった。
放射光利用実績(いずれも暫定値)については、実施された共同利用研究の実験数は、第7サイクルは合計175件、利用研究者は854名で、専用施設利用研究の実験数は合計106件、利用研究者は508名であった。第8サイクルは合計176件、利用研究者は825名で、専用施設利用研究の実験数は合計113件、利用研究者は504名であった。
1.装置運転関係
(1)運転期間
第7サイクル(12/5(月)〜12/22(木))
第8サイクル(1/18(水)〜2/9(木))
(2)運転時間の内訳
第7サイクル
運転時間総計 約408時間
①装置の調整およびマシンスタディ等 約48時間
②放射光利用運転時間 約358時間
③故障等によるdown time 約2時間
総放射光利用運転時間(ユーザータイム=②+③)に対するdown timeの割合 約0.5%
第8サイクル
運転時間総計 約527時間
①装置の調整およびマシンスタディ等 約191時間
②放射光利用運転時間 約332時間
③故障等によるdown time 約4時間
総放射光利用運転時間(ユーザータイム=②+③)に対するdown timeの割合 約1.1%
(3)運転スペック等
第7サイクル(セベラルバンチ運転)
・1/14 filling+12 bunches
・203 bunches
第8サイクル(セベラルバンチ運転)
・203 bunches
・1/14 filling+12 bunches
・入射は電流値優先モード(2〜3分毎(マルチバンチ時)
もしくは20〜40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。
・蓄積電流 8 GeV、〜100 mA
(4)主なdown timeの原因
・SR DCCT Beam Abort Moduleの故障
・安全インターロックによるビームアボート
2.利用関係
(1)放射光利用実験期間
第7サイクル(12/6(火)〜12/21(水))
第8サイクル(1/20(金)〜2/3(金))
(2)ビームライン利用状況
稼働ビームライン
共用ビームライン 26本
専用ビームライン 17本
理研ビームライン 8本
加速器診断ビームライン 2本
第7サイクル(暫定値)
共同利用研究実験数 175件
共同利用研究者数 854名
専用施設利用研究実験数 106件
専用施設利用研究者数 508名
第8サイクル(暫定値)
共同利用研究実験数 176件
共同利用研究者数 825名
専用施設利用研究実験数 113件
専用施設利用研究者数 504名
◎平成24年2月〜3月の運転・利用実績
SPring-8は2月10日から3月31日まで年度末点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業を行った。
◎平成24年4月の運転・利用実績
SPring-8は4月1日から4月28日までセベラルバンチ運転で第1サイクルの運転を実施している。
第1サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
(1)4月29日から5月5日まで春の点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行う予定である。