ページトップへ戻る

Volume 17, No.2 Pages 139 - 148

5.SPring-8通信/SPring-8 COMMUNICATIONS

2012B SPring-8利用研究課題募集要項
Call for 2012B SPring-8 Research Proposals – Overview –

登録施設利用促進機関(公財)高輝度光科学研究センター Registered Institution for Facilities Use Promotion, JASRI

Download PDF (557.25 KB)

 SPring-8利用研究課題の申請をお考えの方は、申請の前に下記をご確認ください。


[目 次]
 1.特記事項
  (1)2012B期提供シフト:267シフト
  (2)セベラルバンチ運転モードの追加と名称の一部変更について(2012B期から)
  (3)2012B期のセベラルバンチ運転モード
  (4)2012B期締切
 2.募集する課題の種類と利用できるビームライン
 3.課題申請に必要な手続き
  (1)申請課題
  (2)ユーザー登録(未登録の方のみ)
  (3)申請書作成上のお願い
 4.利用にかかる料金等について
  (1)ビーム使用料について
  (2)消耗品の実費負担について
 5.その他
  (1)SPring-8への放射線作業従事者登録について
  (2)単独実験・作業の禁止
  (3)装置の故障、災害発生時および感染症発生時の措置
 6.ビームライン別課題募集一覧
 7.問い合わせ先



1.特記事項
(1)2012B期提供シフト:267シフト
 2012B期提供シフトは、267シフトを予定しております。
(2)セベラルバンチ運転モードの追加と名称の一部変更について(2012B期から)
[バンチモードの追加について]
 放射光のパルス特性を利用した物質のダイナミクス研究に有効な、より大電流(電流値:6 mA、従来の2倍の値)のシングルバンチが加速器の技術開発により提供可能となりました。これにより、2012B期から以下のモードを新たにセベラルバンチ運転モードに追加します。
 Hモード:11/29-filling+1 bunch
[モード名の一部変更について]
 2012B期より、Dモード(前期(A期):1/7-filling+5 bunches、後期(B期):1/14-filling+12 bunches)とEモード(前期(A期):2/29-filling+26 bunches,後期(B期):4/58-fililng+53 bunches)のうち、後期(B期)のDモードをFモード、後期(B期)のEモードをGモードに名称を変更しました。なお、前期(A期)のDおよびEモードに変更はありません。
(3)2012B期のセベラルバンチ運転モード
 2012B期は、下記の運転モードを予定しています。運転モードの希望がある場合は、課題申請時に選択してください。また、第1希望と第2希望のフィリングでは、どの程度効率が違うかを申請書「その他」欄に記述してください。
 Aモード:203 bunches、
 Bモード:4-bunch train×84、
 Cモード:11-bunch train×29、
 Fモード:1/14-filling+12 bunches、
 Gモード:4/58-filling+53 bunches、
 Hモード:11/29-filling+1 bunch
 運転モードの詳細は、下記でご確認ください。
SPring-8ホームページの「セベラルバンチ運転モード対応表」(http://www.spring8.or.jp/ja/users/operation_status/schedule/bunch_mode
*上記のFおよびGモードはB期(2012B、2013B…)のみ運転します。A期(2013A、2014A、…)はFおよびGモードの代わりにDモード(1/7-filling+5 bunches)およびEモード(2/29-filling+26 bunches)の運転を予定しています。


(4)2012B期締切
 成果公開優先利用課題:
 平成24年6月13日(水)
  午前10時JST(提出完了時刻)
  同意書、研究目的と研究計画のコピー、放射光利用の関連箇所説明書郵送期限:平成24年6月20日
  (水)必着


 長期利用課題:
 平成24年6月14日(木)
  午前10時JST(提出完了時刻)


 一般課題、重点産業化促進課題、萌芽的研究支援課題、重点グリーン/ライフ・イノベーション推進課題:
 平成24年6月28日(木)
  午前10時JST(提出完了時刻)
  萌芽的研究支援課題の誓約書および成果専有課題の同意書郵送期限:平成24年7月5日(木)必着



2.募集する課題の種類と利用できるビームライン
 SPring-8の利用には、大きく分けて、成果専有利用成果非専有利用の2つの利用形態があります。成果専有利用では、成果公開の義務がない代わりに、利用時間に応じたビーム使用料が課せられます。成果非専有利用では、論文等により研究成果を公表していただくかわりにビーム使用料は免除となります。学生(修士課程および博士課程)の方は、萌芽的研究支援課題のみ申請可能です。共同実験者としての参加は学年を問いません。2012Bに募集する課題は表1に示すとおりです。詳細は各課題募集案内をご覧ください。
 また、利用可能なビームラインの概要を「ビームライン一覧」(http://www.spring8.or.jp/ja/facilities/bl/list/)および文末の表4に紹介しています。


表1 2012B期募集課題一覧
課 題 種 特  徴 審 査 成果専有 2012B期応募締め切り
SPring-8共用ビームライン利用研究課題(一般課題) 一般課題に制限はなく、国内外から申請可能。B期から始まる1年課題の運用あり。 年2回 平成24年6月28日(木)
午前10時JST
重点産業化促進課題 産学官連携による技術開発を対象とする課題。 年4回 不可
重点グリーン/ライフ・
イノベーション推進課題
エネルギーの低炭素化・再利用・効率化および疾患解明と予防医学の推進、革新的診断/治療法の開発を目的とする研究課題。 年2回 不可
萌芽的研究支援課題 萌芽的・独創的な研究課題やテーマを創出する可能性のある、応募時に修士課程または博士課程の大学院生が対象の課題。 年2回 不可
長期利用課題 3年間有効の課題。審査は書類審査と面接審査の2段階で行い、SPring-8を長期的、計画的に利用することにより期待できる成果等についても審査されます。 年2回 不可 平成24年6月14日(木)
午前10時JST
成果公開優先利用課題 国内で公開された形で明確な審査を行う競争的資金を得た者が申請可能。優先利用料を支払う。 年2回 不可 平成24年6月13日(水)
午前10時JST

3.課題申請に必要な手続き
(1)課題申請
 課題申請はWebサイトを利用した電子申請により行います。申請方法の詳細は、下記をご参照ください。また、下書きファイル(http://user.spring8.or.jp/?p=1499)をご用意しておりますので、ご利用ください。
 User Information Webサイト(UIサイト):  http://user.spring8.or.jp/
 トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書>新規作成
 なお、課題申請時は、ログインユーザー名で実験責任者登録されるため、代理で課題申請書を作成する場合は、実験責任者のユーザーカード番号でログインし、作業する必要があります。その場合、実験責任者が責任を持ってアカウントやパスワードを管理してください。
(2)ユーザー登録(未登録の方のみ)
 課題申請時にユーザーカード番号とパスワードが必要となるため、申請前にUIサイトhttp://user.spring8.or.jp/にてユーザー登録を行ってください。
 注)申請者(実験責任者)だけでなく、課題申請時に共同実験者として登録される方もユーザー登録が必要です。ユーザー登録情報は、採否通知の送付等の各種ご連絡に使用しますので、既登録者の方も登録内容をご確認の上、情報の更新をお願いいたします。
(3)申請書作成上のお願い
 詳しい入力方法については、「SPring-8利用研究課題オンライン入力要領」(http://user.spring8.or.jp/?p=475)をご参照ください。また申請書の記入要領については「SPring-8利用研究課題申請書記入要領」(http://www.spring8.or.jp/ja/users/proposals/call_for/inst_form_gene_09b)をご参照ください。



[希望シフトについて]
 基本的に3シフト単位(1シフト=8時間)でビームタイムの配分が行われます。なお、0.5シフトの配分はありませんのでご注意ください。
 シフト数の算出をする際の不明な点はSPring-8ホームページに記載されているビームライン担当者までお問い合わせください。
[申請形式(新規/継続)について]
 SPring-8の課題は6カ月の間に実行できる範囲の具体的な内容で申請してください。SPring-8の継続課題は、前回申請した課題が何らかの理由により終了しなかった時に同様の研究を再申請していただくものです。研究そのものが何年も続いていくことと、SPring-8の継続課題とは別に考えてください。前回採択された課題のビームタイムを終了されている場合は、全て新規課題の申請を行ってください。
[実験責任者について]
 実験の実施全体に対してSPring-8の現場で責任を持つことが出来る人が実験責任者となってください。
[複数のビームラインへの利用申請について]
 同一の実験責任者が複数のビームラインを利用する場合は、ビームライン毎の申請としてください。科学的意義の書き方が同じでも、複数のビームラインでの実験が必要な内容であると認められる場合には、審査で不利に扱われることはありません。
[本申請に関わるこれまでの成果について]
 成果発表リストとその概要は必ずご記入ください。最近のものから順にスペースの範囲に書き込める内容をご記入ください。



4.利用にかかる料金等について
 以下に課題種毎の利用料金と消耗品実費負担の金額を示します。
(1)ビーム使用料について
 成果非専有課題(成果公開*):免除
 *2011B期より、課題実施期終了後3年以内に査読付論文等を発表し、JASRIに登録していただくことで、成果が公開されたとみなします。詳細につきましては、UIサイトの「成果公表(論文、特許)」(http://user.spring8.or.jp/?p=748)をご参照ください。
成果専有課題(成果非公開):有料
・通常利用(一般課題):480,000円(ビーム使用料)/1シフト(8時間)税込
 定期公募(年2回)で募集し、成果非専有課題と同時に応募を締め切ります。
・時期指定利用:720,000円(ビーム使用料+割増料金)/1シフト(8時間)税込
 随時申し込み可能で、速やかに審査が行われます。利用可能な時期については、予め利用予定のビームラインの担当者にご相談ください。  成果専有利用料金についての詳細は、「成果専有利用料金のお知らせ」(http://www.spring8.or.jp/ja/users/announcements/proprietary_fee/)でご確認ください。
(2)消耗品の実費負担について
 利用実験において実験ハッチにて使用する消耗品の実費(定額分と従量分に分類)について、共用ビームタイムを利用する全ての利用者にご負担いただいています。
 定額分:10,300円/1シフト(利用者別に分割できない損耗品費相当)税込
 従量分:使用に応じて算定(液体ヘリウム、ヘリウムガスおよびストックルームで提供するパーツ類等)
 なお、2012B期における、萌芽的研究支援課題、および成果非専有の外国の機関から応募された課題につきましては、消耗品費(定額分+従量分)の支援をします。
 消耗品の実費負担についての詳細は、「SPring-8における消耗品の実費負担に対応する利用方法について」(http://www.spring8.or.jp/ja/users/announcements/100323rev/)をご覧ください。


表2 利用料金表
専有/非専有 課題種 ビーム使用料 優先利用料 消耗品費実費負担
成果専有利用 一般課題(通常利用) 480,000円/シフト なし 定額分:10,300円/シフト
従量分:必要に応じて使用した消耗品費を算定
時期指定利用/測定代行 720,000円/シフト
[ビーム使用料+割増料金(50%)]
成果非専有利用 一般課題 免除 なし
長期利用課題
萌芽的研究支援課題
緊急課題
成果公開優先利用課題 131,000円/シフト
重点研究課題 産業化促進課題 なし
グリーン /ライフ・イノベーション推進課題
パワーユーザー課題
課題終了後60日以内の年度内(3月末まで)であれば変更可


表3 2012B ビームライン別募集課題一覧
共用ビームライン
(26本)
一般 長期*1 成果公開優先利用*1 萌芽*1 重点領域課題*1 測定代行
(成果専有・
随時募集)
備考
BL No. 利用時期 成果
専有
*2
成果
非専有*1
産業化促進(通期課題*3含む) グリーン
/ライフ
BL01B1 H24.10
-H25.2
BL02B1 H24.10
-H25.2
BL02B2 H24.10
-H25.2
BL04B1 H24.10
-H25.2
BL04B2 H24.10
-H25.2
BL08W H24.10
-H25.2
BL09XU H24.10
-H25.2
BL10XU H24.10
-H25.2
BL13XU H24.10
-H25.2
BL14B2 H24.10
-H24.12
XAFS 2012B第2期の
募集有り
BL19B2 H24.10
-H24.12
粉末X線回折 2012B第2期の
募集有り
BL20B2 H24.10
-H25.2
BL20XU H24.10
-H25.2
BL25SU H24.10
-H25.2
BL27SU H24.10
-H25.2
BL28B2 H24.10
-H25.2
BL35XU H24.10
-H25.2
BL37XU H24.10
-H25.2
BL38B1 H24.10
-H25.2
タンパク質
BL39XU H24.10
-H25.2
BL40B2 H24.10
-H25.2
BL40XU H24.10
-H25.2
BL41XU H24.10
-H25.2
BL43IR H24.10
-H25.2
BL46XU H24.10
-H24.12
2012B第2期の
募集有り
BL47XU H24.10
-H25.2
理研BL(5本)
BL17SU H24.10
-H25.2
BL26B1 H24.10
-H25.2
BL26B2 H24.10
-H25.2
BL32XU H24.10
-H25.2
BL45XU H24.10
-H25.2
*1 成果非専有課題のみ受付(一般、長期、成果公開優先利用、萌芽、産業化促進、グリーン/ライフ・イノベーション)
*2 成果専有課題の受け入れについては、総ビームタイムの10%を限度としています。
*3 第1期~2期(半年)の利用時期を対象とした課題。


5.その他
(1)SPring-8への放射線作業従事者登録について
 放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律(法律第百六十七号)に従い、SPring-8の放射光を利用される方は放射線業務従事者登録が必要です。
(2)単独実験・作業の禁止
 安全上の観点から原則として単独でのご利用はお断りしております。共同実験者を募って申請(実施)してください。
(3)装置の故障、災害発生時および伝染病発生時の措置
 状況によって、採択時のビームタイムを実行できない場合があります。その場合、ビームタイムの補償はできないことをあらかじめご了承ください。



6.ビームライン別課題募集一覧
 今回ビームラインごとに募集している課題の一覧を表3に設けました。申請時にご活用ください。



7.問い合わせ先
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
公益財団法人 高輝度光科学研究センター 利用業務部
TEL:0791-58-0961 FAX:0791-58-0965
e-mail:sp8jasri@spring8.or.jp


表4 ビームライン概要
ビームライン・ステーションの整備状況はSPring-8ホームページの「ビームライン一覧」(http://www.spring8.or.jp/ja/facilities/bl/list/)(トップページ>クイックリンク>ビームライン情報>ビームライン一覧)でも提供し ています。不明な点はそれぞれのビームライン担当者にお問い合わせください。
■共用ビームライン








■理研ビームライン

Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794