Volume 08, No.5 Pages 284 - 285
1. SPring-8の現状/PRESENT STATUS OF SPring-8
長期利用研究課題2004Aの募集について
Call for the Beam Time Application for Long Term Experiments
(財)高輝度光科学研究センターでは、長期利用研究課題の募集を行っています。「長期利用研究」は、SPring-8の長期的な利用によって、科学技術分野において傑出した成果を生みだす研究、新しい研究領域及び研究手法の開拓となる研究、産業基盤技術を著しく向上させる研究などの一層の展開を図ることを目的としています。長期利用研究課題については、通常の利用研究課題とは異なった審査や運用が行われます。審査は書類審査と面接審査の2段階で行います。また、利用の途中で中間評価が行われます。成果については公開されるものとします。このため、毎年定期的に公開の場で成果や途中経過を報告していただきます。採択された課題については、採択時に課題名実施責任者、課題の概要などを公開いたします。長期利用研究課題の募集については以下のとおりです。なお、今後案内する一般課題より締め切りが早くなっています。また、申請書も異なっております。内容を確認の上、申請してください。
1.利用期間
平成16年2月から3年
2.募集の締切
平成15年10月16日(木)午前10時、利用業務部に必着のこと
3.募集の対象となるビームライン
一般利用研究課題の対象となる共用ビームラインのうちR&Dビームライン(BL38B1,BL46XU,BL47XU)を除く22本のビームラインのビームタイムの一部を利用していただきます。ご応募の前にビームライン・ステーションの整備状況をSPring-8のWWWホームページで確認してください。
4.2004Aのセベラルバンチ運転モード
2004Aに行う運転モードは以下のとおりです。
Aモード:203bunches(蓄積リング全周において等間隔に203個のバンチに電子が入っている。)
Bモード:4-bunch train×84(連続4バンチのかたまりが、全周において等間隔に84ある。)
Cモード:11-bunch train×29(連続11バンチのかたまりが、全周において等間隔に29ある。)
*Dモード:2/21-filling +18bunches(全周を21等分し、2/21には連続して73mA相当の電子が入り、残りの部分は等間隔18カ所に各1.5mA相当のバンチがある。)
*Eモード:10/84-filling +73bunches(全周を84等分し、10/84は連続して約64mA相当の電子が入り、残りの部分に等間隔に73バンチ合計約36mA相当の電子がはいっている。)
*上記のDおよびEモードはA期(2004A, 2005A,…)のみ運転します。B期(2004B,…)のDおよびEモードはそれぞれ1/12-filling +10 bunchesおよび6/42-filling +35 bunchesの予定です。
5.審査
申請書の審査は、書類審査と面接審査の2段階で行われます。審査の基準は一般課題の審査基準に加えて
(1)長期の研究目標、研究計画が明確に定められていること
(2)SPring-8を長期的、計画的に利用することによって、
1)科学技術分野において傑出した成果が期待できること、
2)新しい研究領域及び研究手法の開拓が期待できること、
3)産業基盤技術の著しい向上が期待できること、
を考慮して行われます。書類審査に合格した課題については、面接審査を受けていただきます。面接審査は11月12日(水)に実施を予定しています(プレゼンテーション30分、質問など30分の時間配分を予定しています)。書類審査に合格された課題の申請者には面接時間を連絡いたしますので、予めプレゼンテーションの用意をお願いします。
6.応募方法、申請書の提出方法
SPring-8長期利用研究課題申請書を作成し、原本1部を項目7の提出先までお送り下さい。申請書は7の問い合わせ先に請求してください。なお、申請書の記入方法については、SPring-8長期利用研究課題申請書記入要領をご覧ください。
7.申請書提出・問い合わせ先
〒679-5198 兵庫県佐用郡三日月町光都1-1-1
(財)高輝度光科学研究センター 利用業務部
「長期利用研究課題募集係」平野志津
TEL:0791-58-0961 FAX:0791-58-0965
e-mail:sp8jasri@spring8.or.jp
8.審査結果の通知
書類審査結果通知(面接時間通知) 平成15年10月29日頃
採択通知 平成16年1月初旬