ページトップへ戻る

Volume 06, No.1 Page 1

新年ご挨拶
New Year’s Greeting

伊原 義徳 IHARA Yoshinori

(財)高輝度光科学研究センター 理事長 JASRI, President

pdfDownload PDF (35 KB)

 新しい世紀の幕開けに際しご挨拶を申し上げます。

 当財団は、昨年暮れに設立10周年を迎えました。
 記念式典では、ノーベル賞受賞者である江崎玲於奈博士のご講演をいただくとともに、国、日本原子力研究所、理化学研究所及び兵庫県をはじめ地元自治体、学会、産業界など多くの方々からお祝いのお言葉をちょうだいいたしました。10年という節目を無事通過することができましたのも、関係各位の平素よりの格別のご支援、ご協力の賜と、改めて御礼申し上げる次第でございます。今後も引き続き科学技術の最先端施設であり日本国家の財産でもあるSPring-8の運営につきまして、その責務の重さを再度確認し、役職員一丸となって業務を遂行していく所存でございます。今後とも従来に増してご鞭撻をお願いするところでございます。

 さて、SPring-8の現状でございますが、現在、共用ビームライン20本、専用ビームライン5本、原研・理研ビームライン6本など合計32本が稼働中であり、今年中にはさらに5本の利用が開始される予定であります。利用制度につきましては、従来は6ヶ月を期限といたしておりました利用課題につきましても新たに3年間の長期に渡って計画的にSPring-8を利用していただく特定利用制度を発足させました。現在、4件の課題が進められており、いずれ大きな成果が発表されるものと期待いたしております。また、利用していただいたユーザー数も順調に増加し、これまでに、共用ビームライン、専用ビームラインを合わせてのべ1万人の方にご利用いただいております。それに伴い、成果も順調に生まれつつあり、世界的な学術雑誌であるNatureやScienceに多くの成果が掲載されております。

 本年は、21世紀の幕開けの年であるとともに当財団にとって次の飛躍の年であります。これまでの順調な状況に心をゆるめることなく、安全の確保を第一に、また、新たな設備を増強し、能力と性能の向上をさらに図ってまいりたいと考えております。さらには、SPring-8をより利用しやすくかつ世界に開かれた施設とするため、産・官・学の連携をよりいっそう進めるとともに、組織・体制の充実や業務の拡充を図り、革新的な研究開発の推進を積極的に進めてまいりたいと存じております。
 みなさまにおかれましても、従来に増してご支援、ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。



Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794