Volume 02, No.6 Pages 10 - 16
3. 共用ビームライン/PUBLIC BEAMLINE
SPring-8共用ビームライン利用研究課題の募集について
Call for the Beam Time Application at the Public Beamline of SPring-8
財団法人 高輝度光科学研究センターでは、SPring-8の共用ビームラインについて、平成10年4月から平成10年9月までの6カ月間の利用研究課題の募集を行います。
1.募集の締め切り
平成10年1月6日(火)[当日消印有効]
2.募集の対象となる共用ビームライン
(1) BL01B1 XAFS
(2) BL02B1 結晶構造解析
(3) BL04B1 高温構造物性
(4) BL08W 高エネルギー非弾性散乱
(5) BL09XU 核共鳴散乱
(6) BL10XU 高圧構造物性
(7) BL25SU 軟X線固体分光
(8) BL27SU 軟X線光化学
(9) BL39XU 生体分析
(10)BL41XU 生体高分子結晶構造解析
ビームライン・ステーションの技術資料「SPring-8 Beamline Handbook」はSPring-8のWWWホームページ(以下の3参照)に掲示してあります。冊子(英語版)でも用意してありますので入手希望のかたは利用業務部にご請求下さい。
なお、上記の共用ビームライン以外で、
・BL14B1(原研)表面構造物性、高温高圧物性
・BL44B2(理研)時分割結晶構造解析
・BL45XU(理研)小角散乱
・BL47XU(研究開発)光学機器開発およびイメージング技術開発
のビームタイムの一部を使用することも可能です。これらのビームライン利用を希望される方は、利用業務部にお問い合わせ下さい。
3.応募方法
記入要領に従い、SPring-8利用研究課題申請書を作成し、以下の項目4に示す提出方法に従い利用業務部までお送り下さい。申請書は本誌11〜14ページをコピーして利用できます。また、SPring-8のWWWホームページからもプリントアウトできます。
利用研究課題募集案内のホームページアドレス
http://www.spring8.or.jp/JAPANESE/user_info(/ 日本語)
http://www.spring8.or.jp/ENGLISH/user_info(/ 英語)
4.申請書の提出方法
上記3で作成された申請書A4版4頁の元本1部、元本の1、2頁を表面に、また3、4ページを裏面としてA4版1枚に縮小両面コピーした副本15部を下記の提出先に郵送して下さい。
5.申請書提出・問い合わせ・資料請求先
〒678-12 兵庫県赤穂郡上郡町金出地1503-1
(財)高輝度光科学研究センター 利用業務部
「共用ビームライン利用研究課題募集係」
牧田 知子
Tel:07915-8-0961/Fax:07915-8-0965
e-mail:sp8jasri@spring8.or.jp
6.利用研究課題の選定
提出された「SPring-8利用研究課題申請書」は、「共用施設の利用研究課題選定に関する基本的考え方」(SPring-8利用者情報、Vo.1 No.1 p.22参照)に示す選定の基準に基づき、「利用研究課題選定委員会(PRC)」において利用研究分野ごとに審査します。審査結果は、平成10年2月末にお知らせする予定です。
7.利用料金
成果非専有研究(成果を公開)で申請される課題は、ビーム使用料は無料です。成果専有研究(成果を非公開)で申請される課題はビーム使用料を徴収します。詳細は、利用業務部にお問い合わせ下さい。
8.その他
次回の募集は、6ヵ月後の予定です。
[1] [2] [3] [4]
SPring-8利用研究課題申請書記入要領
(本要領の見出し番号は「申請書」の記載事項の番号と一致しています。)
0.「成果非専有」又は「成果専有」
(1)成果非専有研究とは利用結果を公開することにより、ビーム使用料が免除される研究です。利用結果は所定の様式に従う利用報告書としてJASRI に提出していただき、JASRIは利用報告書集として公表します。また、利用結果を含む科学技術論文が出版される場合は、JASRIにその別刷を提出していただきます。
(2)成果専有研究とは利用者が実験結果を専有する研究であり、その対価としてビーム使用料を支払うものです。ただし、この場合であっても、 JASRIが毎年発行する報告書には、実験内容を除くビームラインの利用に関する記録(実験課題名、実験責任者名等)を掲載し、公表することになります。なお、ビーム使用料については利用業務部にお問い合わせ下さい。
(3)成果非専有、成果専有いずれの場合も、ビームタイム利用報告書をJASRIに提出して頂きます。
1.「新規」、「緊急」、「継続」の別については10.を参照して下さい。
2.実験責任者:
実験の全体を把握し、かつ実験の実施全体に対してSPring-8の現場で責任をもつ人を記入して下さい。すでにSPring-8のユーザー登録をされているかたはユーザーカード番号も記入して下さい。
3.実験課題名:
実験方法や測定対象を明らかにする具体的な実験課題名を日本語および英語で記入して下さい。
4.審査希望分野:
「Life Science」、・・・・・等の頭文字「L」、・・・・・等を記入して下さい。
5.共同実験者:
実際にビームラインを使って実験を行う人に限定して、実験責任者を含まない1名以上を記入して下さい。ただし、10名以上になる場合は主要メンバー10名までを記入して下さい。
すでにSPring-8のユーザー登録をされているかたはユーザーカード番号も記入して下さい。
6.希望ビームライン:
希望するビームラインの名称を順位をつけて記入して下さい。また、その理由については12.で明らかにして下さい。
7.所要シフト数:
実験目的を達成するために必要なビームタイムをシフト数(1シフト=8時間)で記入して下さい。実験を分けて行いたいものは1回に必要なシフト数を何回行いたいか記入し、その合計も記入して下さい。特に実験希望時期がある場合は特記事項として記入して下さい。
8.安全性に関する記述、対策
(1)施設に持ち込む測定試料全ての名称、形状、量、性質について記入し、取り扱いに注意を要する物質については利用法、保存法、利用後の処理法を記入して下さい。なお、SPring-8では持ち込み物品は全て持ち帰っていただくことになっています。なお、非密封RI試料、ウイルス試料は今回の募集対象外です。密封放射線源については定義量(3.7 MBq)未満のものに限り実験ホールでの使用を認めることになりましたが、詳細は利用業務部にお問い合わせ願います。
(2)測定試料以外で取扱いに注意を要する物質の名称、量、性質、使用目的、使用場所と具体的な使用方法を記入し、安全対策を示して下さい。
(3)施設に持ち込む装置、器具の名称と、安全に配慮しなければならないものについては、その仕様と安全対策を記入して下さい。
(4)安全に配慮しなければならない実験を行う場合は、その内容、安全対策等を記入して下さい。
9.必要とする施設の装置、器具
ビームラインハンドブックで確認した後、記入して下さい。
10.「新規提案」:
研究分野が多少異なる評定者が読んでもその提案の重要性が理解できるように、研究の意義、目的等それぞれの項目について具体的に記載して下さい。期待される成果の中ではSPring-8の寄与する点を具体的に示して下さい。
「継続提案」:
前回の申請で行われた実験の結果(成果)について具体的に記載し、継続を必要とする理由を記入して下さい。また、問題点があった場合はその解決策を示したうえ、今回の提案で実施を計画している内容を具体的に示して下さい。
「緊急提案」:
緊急に実験が必要になったときに提案して下さい。 SPring-8のビームラインによる実験が不可欠であり、かつ、緊急性が必要な理由を具体的に示すとともに、その波及効果についても示して下さい。
11.本申請に関わるこれまでの研究成果等
期待される成果を得るために、これまでに得た研究成果並びに装置、試料の準備状況等を具体的に示して下さい。
12.実験の方法、レイアウト、ビームライン選定の理由
(1)新しい測定法の場合には、図を用いて実験の特徴が明らかになるようにして下さい。
(2)最適のビームラインを選ぶため、申請書作成にあたってはビームラインハンドブックを参照して下さい。
(3)ビームラインのどのような特性(例えば、エネルギー範囲、集光特性、測定器等)に着目して利用を希望するビームラインを選定したのかについて説明して下さい。
注1)署名
申請書の2ページ目にある署名欄には必ず署名してください。
注2)申請書の提出:
申請書の提出はA4版4頁の元本1部、並びに、元本の1、2頁を表面に、また3、4頁を裏面としてA4版1枚に縮小両面コピーしたもの15部を下記に郵送して下さい。
〒678-12 兵庫県赤穂郡上郡町金出地1503-17
(財)高輝度光科学研究センター 利用業務部
「共用ビームライン利用研究課題募集係」
注3)提出期限:平成10年1月6日(火)