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Volume 02, No.3 Pages 37 - 38

5. 研究会等報告/WORKSHOP AND COMMITTEE REPORT

第4回SPring-8講演会「SPring-8と先端科学技術」の開催結果について
The 4th Meeting on SPring-8 and Advanced Science and Technology

石原 祐志 ISHIHARA Yuji 

(財)高輝度光科学研究センター 企画調査部 Japan Synchrotron Radiation Research Institute (JASRI) Research and Planning Department

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はじめに

 財団法人高輝度光科学研究センターでは、高輝度光科学に関する知識の普及啓発活動の一環として平成5年度から「SPring-8と先端科学技術」と題した講演会を毎年度開催してきました。また、この講演会に併せてSPring-8サイトの見学会も行い、進みゆくSPring-8の建設状況を紹介してきました。

 平成8年度は、平成9年3月19日(水)に播磨科学公園都市内にある兵庫県先端科学技術支援センターで開催し、176名の参加者がありました(見学会参加者は177名)。

 

 

SPring-8施設の見学

 今年度の見学会は、SPring-8の蓄積リングが試験調整運転の最中であったため、施設の建設が順調に進んでいるサイト全体の見学及び利用者が放射光利用実験を行う際に試料を調整・準備する試料準備室等の見学を行いました。

 

 

 

講演会

 SPring-8は、日本原子力研究所と理化学研究所が共同で建設し、高輝度光科学研究センターが運営し、利用者に供用する施設です。このSPring-8を中心として、世界の優れた研究者が集まる研究環境を整備し、優れた研究成果を世界に発信できる「中核的研究拠点」(COE:センター・オブ・エクセレンス)を構築していくためには、他の放射光研究機関、周辺の研究機関等との連携、協力によりリサーチコンプレックスの形成を図っていくことが重要です。

 このような視点から、今回の講演会は、「SPring-8を中心にしたリサーチコンプレックスの展開」を基調として開催し、

○ SPring-8の8 GeV電子ビームとレーザー光との相互作用により得られる100%近く偏極したフォトンビームを利用し、クォーク核物理を研究するための施設(レーザー電子光によるクォーク核物理研究計画:大阪大学核物理研究センター助教授 藤原守氏)

○ SPring-8の線型加速器からの1 GeVの電子ビームを分岐・利用する1.5 GeVの小型放射光施設(兵庫県姫路工業大学ニュースバル計画:姫路工業大学高度産業科学技術研究所教授 望月孝晏氏)

○ 超高圧力、超高温、及び超微細構造解析に対応した極端条件下での総合的な物質解析を行うための専用ビームライン(広エネルギー帯域先端材料解析ビームライン:無機材質研究所超微細構造解析ステーション主任研究官 福島整氏)

の講演を戴きました。この他、

○ 本年10月の供用開始を目指し、建設及び装置・設備の調整運転が順調に進んでいるSPring-8施設建設の進捗状況と将来計画(日本原子力研究所・理化学研究所大型放射光施設計画推進共同チーム 大野英雄氏)

○ SPring-8を利用する際に設けられている税法上の支援、各種情報や技術指導の支援等利用者への支援制度(科学技術庁大型放射光施設利用推進室 深井宏氏)の講演を戴きました。それぞれの講演の後には、活発な意見交換が行われ、講演会は盛況のまま終了しました。

 

 

おわりに

 高輝度光科学研究センターでは、今後もセミナー、講演会等を開催するとともに、供用開始後は成果発表会を開催する等、SPring-8及び放射光に関する普及・啓蒙活動を続けて参ります。随時、本誌告知板やインターネット(http://www.spring8.or.jp)で情報を提供していきます。

 

 

 

石原 祐志 ISHIHARA Yuji

昭和35年10月22日生

財団法人高輝度光科学研究センター

企画調査部企画調整課長

〒678-12 兵庫県赤穂郡上郡町金出地1503-1

TEL:07915-8-0960

FAX:07915-8-0952

略歴:昭和60年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了、科学技術庁入庁。農林水産省農林水産技術会議事務局研究開発課、日本原子力研究所原子力船計画部、科学技術庁防災科学技術推進室等を経て、平成8年1月から高輝度光科学研究センターへ。

 

 

Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794