Volume 26, No.3 Pages 283 - 284
4. SPring-8/SACLA通信/SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
◎2021年3~4月の運転実績
SPring-8は3月31日から4月28日までセベラルバンチ運転で第1サイクルの運転を実施した。第1サイクルでは総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)はなく、順調な運転であった。
1. 装置運転関係
(1)運転期間 | |
第1サイクル(3/31(水)~4/28(水)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
第1サイクル | |
運転時間総計 | 約688時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約184時間 |
②放射光利用運転時間 | 約504時間 |
③故障等によるdown time | 0時間 |
④フィリング変更時間 | 約22分 |
(3)運転スペック等 | |
第1サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・203 bunches(A) | |
・203 bunches(A) | |
・406 × 11/29-bunches + 1 bunch(H) | |
・入射は電流値優先モード(2~3分毎(マルチバンチ時)もしくは20~40秒毎(セベラルバンチ時))のSACLA入射、Top-Upモードで実施。 |
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・蓄積電流 8 GeV、~100 mA | |
2. 利用関係(JASRI利用推進部 集計)
(1)放射光利用実験期間 | |
第1サイクル(4/5(月)~4/27(火)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 17本 |
理研ビームライン | 13本 |
第1サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 231件 |
共同利用研究者数 | 843名 |
専用施設利用研究実験数 | 112件 |
専用施設利用研究者数 | 388名 |
◎2021年5月の運転実績(停止期間)
SPring-8は4月29日から5月8日まで春期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業を行った。
(春期点検調整期間中の主な作業(実績))
(1)入射器関係(XSBT等)
・XSBT四極電磁石電源外部DCCT極性反転作業
(2)蓄積リング関係
・運転前連続通電作業(5/6~)
・SR四極電磁石(単体)絶縁抵抗測定作業
・SIP・UPS保守作業(真空関連作業)
・共用実験/制御ネットワーク関連作業
・アラーム監視専用端末設置作業
・加速器制御システムDBメンテナンス
・BL改造工事及び関連作業(BL09XU)
・ID作業及びメンテナンス、ID25関連作業
・FE作業及び冷却系/圧空系保守、駆動系検査
(3)ユーティリティ関係
・電気設備保守点検及び整備作業
・冷却水設備保守定期点検及び整備作業
・空調用設備保守点検及び整備作業
・天井クレーン月次・年次点検作業
(4)安全管理関係
・運転停止後の残留サーベイ
・BL09XU_インターロック検査
(5)その他
・特高第2変電所負荷試験(停止確認作業)
・停止期間中の節電対策
◎2021年5~7月の運転実績
SPring-8は5月9日から7月9日までセベラルバンチ運転で第2サイクルの運転を行い、停止期間をはさみ、7月12日から7月29日までセベラルバンチ運転で第3サイクルの運転を実施している。第2~3サイクルの運転実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
7月30日から9月23日まで夏期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業を行う予定である。7月31日は施設内全域の計画停電を行い、電気設備の点検作業を行う予定である。