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Volume 24, No.3 Pages 360 - 361

5. 談話室・ユーザー便り/USER LOUNGE・LETTERS FROM USERS

SPring-8ユーザー協同体(SPRUC)四季報
SPRUC Communications

水木 純一郎 MIZUKI Jun'ichiro

SPring-8ユーザー協同体(SPRUC)会長/関西学院大学 研究創発センター Center of Research Initiative, Kwansei Gakuin University

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SPring-8

 

 前回のSPRUC四季報では、3月末に開催しましたSPRUC第1回BLsアップグレード検討ワークショップ(WS)について報告しました。今号では、その後開催されました第12回理研・JASRI・SPRUC三者会談(6月18日に開催)を中心に記述します。

 

 

1. 新理事長との懇談
 三者会談に先立ち、17日に就任された雨宮慶幸新理事長と懇談を持ちました。ご存知のように雨宮理事長は、初代SPRUC会長でもあり、またSPRUCの顧問会議の座長でもあることから組織、活動に関してはこちらから説明する必要はなく、SPRUCに関する情報共有はスムーズであると確信しています。懇談では、Science Promotion Board(SPB)の設置について説明し、ご意見をいただきました。SPBは、3月のWS開催時に時間を設けた顧問との懇談で、研究活性化に向けて設置の提案があったものです。SPRUCとしては施設外の利用者組織に設置し、例えば、分野融合など新しい研究の創出に向けた取り組みにつなげたい旨を説明しました。雨宮理事長は、SPBの目的の一つに分野融合テーマの提案などの具体的なものを掲げて議論することは有意義であるとのご意見をいただきました。このSPBについては、今後幹事の間での議論を進め、今年度中に組織していきたいと考えています。

 

 

2. 三者会談
I. 報告事項
 第11回理研・JASRI・SPRUC三者会談から、約4ヵ月経過していることから、各組織での状況について報告・情報共有をしました。SPRUCからは、理事長との懇談内容でもあったSPBの設置を考えていることの他に、SPring-8利用推進協議会(推進協)との連携について検討している状況を報告しました。推進協との連携に関しては、それぞれの組織のミッションの方向性は異なるものの、それぞれが開催するシンポジウムや報告会に互いの組織からの発表をプログラムするなどの交流から始めていることを報告しました。8月30日から開催されますSPring-8シンポジウム2019、9月5日から開催されます第16回SPring-8産業利用報告会ではそれぞれのプログラムにこれらが反映されています。
 JASRIからは、雨宮慶幸新理事長が就任し、新体制が始まったことが報告されました。また、三者会談に関しては、田中良太郎常務理事がメンバーに加わり、雨宮理事長も可能な範囲で出席する意向が示されました。
 理研からは、理研、JASRIを合わせてアドバイザリーカウンシルの評価を受けたことが報告されました。さらに今後、ビームライン(BL)のレビューが計画されていく予定であることが報告されました。来年度の予算に関しては、様々な予算獲得に努め、施設整備、アップグレードに備えていく状況が報告されました。

 

II. 懇談事項
(1)SPRUC BLsアップグレード検討ワークショップ
 SPring-8/SACLA利用者情報(Vol.24 No.2)に掲載されたSPRUC田中行事幹事による報告書をもとに、当該ワークショップにより、施設の検討事項が利用者に伝わり、利用者からも率直な意見が施設側に示され、SPring-8アップグレードに向けた施設と利用者の相互理解が深化し、より具体的な取り組みにスムーズに展開できる機会となったことを懇談しました。また、今年度も引き続き開催することの重要性を共通認識としました。

 

(2)SPring-8シンポジウム2019
 SPring-8シンポジウム2019の開催に向けた組織委員会、プログラム委員会、実行委員会の取り組みを受け、開催趣旨とプログラムの進捗状況についてSPRUC田中行事幹事から報告しました。サブタイトル「次の20年に向けての一歩」について、過去2回の開催成果からの展開になっているので「一歩」はおかしいのではないかという指摘もありましたが、これまで各組織からの代表を迎えての組織委員会での決定、その後の各機会で議論を積み上げて決定したことでもあり、また利用者目線で込めた思いを鑑みてサブタイトルは変更なしとしました。
 プログラムに関しては、産業界との連携強化を目的としたセッションの設定を進めています。
 パネルディスカッションの内容については、一昨年のパネルディスカッションでのBLの在り方についての議論の開始、昨年のパネルディスカッションでのBLスクラップ・アンド・ビルドに向けたBLの再定義の議論、さらには3月に開催しましたWSでのBL整備に向けた施設側の計画と利用者の見解の意見交換の場を踏まえてこれらの展開として、BLの整備状況を論点としたものが適切であろうと考えています。

 

(3)その他
 施設で取り組み始めているBLの整備状況について、取りまとめている矢橋グループディレクター、櫻井副センター長から報告がありました。今年3月開催のWSで研究手法ごとにグループ分けをして進めてきた検討について、特に、HAXPESに関しては、SPRUC研究会において、6月17日に利用者と施設側の懇談もあり、それを踏まえての検討状況が示されました。今後、施設側と利用者側のメンバーで構成されるワーキンググループでより具体的な検討に移る計画であることが示されました。

 

 

 

水木 純一郎 MIZUKI Jun'ichiro
関西学院大学 研究創発センター
〒669-1337 兵庫県三田市学園2丁目1番
TEL : 079-565-7433
e-mail : mastery@kwansei.ac.jp

 

 

Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794