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Volume 20, No.1 Page 120

4. 談話室・ユーザー便り/USER LOUNGE・LETTERS FROM USERS

SPring-8ユーザー協同体(SPRUC)活動報告
SPRUC Activity Reports

原田 慈久 HARADA Yoshihisa

SPring-8ユーザー協同体(SPRUC)庶務幹事/東京大学 物性研究所 The Institute for Solid State Physics, The University of Tokyo

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SPring-8

 

 SPring-8ユーザー協同体(SPRUC)が発足して早3年近くが経過しました。雨宮慶幸前会長の体制下で設置された企画委員会において、将来ビジョン白書の取りまとめや研究会組織の再編、SPRUCが主体となった大学院連合の検討など、様々な作業部会の活動が積極的に行われて参りました。昨年4月に高原淳会長の体制に受け継がれ、特に研究会組織を活性化させる目玉として設置された融合型研究分野の活動が本格化しました。本稿では2014年4月より始まった高原新体制におけるSPRUCの活動の現状についてご紹介します。


1. 分野融合型研究グループの発足について
 研究会組織検討作業部会の提案を受けて、2014年4月、9月の評議員会での議論を経て、今年度より「分野融合型研究グループ」が発足しました。SPring-8の利活用を促進する仕組みとしては、研究分野を縦軸に、各ビームラインとの連携を横軸に展開するSPRUC研究会の活動がある一方、広範な研究分野を網羅しつつ日々変化・進歩する科学コミュニティの中で、SPring-8のユーザーがカバーする研究分野はごく一部でしかありません。そこで、将来重要となるであろう未踏分野におけるSPring-8の利用を掘り起こすために作られた仕組みが「融合型研究分野」と分野を牽引する「分野融合型研究グループ」です。分野の選定にあたっては、SPRUC研究会組織顧問の先生方から俯瞰的立場より幅広い見地で助言をいただき、各分野に対して動向の把握、方針決定、活動支援のできるプログラムオフィサーが選ばれます。プログラムオフィサーは、研究テーマと研究代表者を選定し、研究チームが発足します。研究チームはイノベーションのシーズとなる融合分野を創成して新しい研究会を組織し、放射光利活用を活性化する役割を担います。この仕組みの中で最も重要なことは、これまでSPring-8とは縁のなかった研究分野で活躍する、既存のユーザーではない先端的研究者がメンバーとして加わることです。
 研究グループの活動は2年間としています。これは網羅できる研究分野を増やすためであり、また期限を区切ることによって新陳代謝を図るためでもあります。2年間の活動で実質的な成果を挙げるためには、SPring-8を多角的に利用するためのチャンネルが必要になります。現在SPring-8では、分野融合型の研究を開拓・推進し、同時に新たな利用のニーズに応じて光源性能、実験技術の向上を図るための新利用制度が検討されています。研究グループがこの利用制度に応募し、採択された場合には上記の目的を適切に果たすことができるものと期待しています。分野融合型研究グループの詳細については下記サイトに説明スライドを掲示しています。
http://www.spring8.or.jp/ext/ja/spruc/multidisciplinary.html


2. 分野融合型研究ワークショップの開催
 2015年2月19日に、秋葉原コンベンションホールに於いて、“SPring-8利用ワークショップ「2014年度SPRUC分野融合型研究ワークショップ」”を開催します。このワークショップでは、今年度より発足しつつある「ナノデバイス科学」「分子機能性材料」「原子分子生命科学」「実用」の4つの分野融合型研究グループで展開する研究を明確化し、今後の分野融合型研究の方向性についても議論し、新たなポテンシャルユーザーを発掘することを目指しております。
http://www.spring8.or.jp/ja/science/meetings/2015/150219/


3. 第4回SPring-8ユーザー協同体 評議員選挙
 SPRUC会則に則り、2015年3月末で任期を迎える評議員の改選選挙を12月4日~25日の日程でWeb電子投票により行い、15名の評議員が選出されました。評議員は2年任期、1年毎の半数改選となっております。
http://www.spring8.or.jp/ext/ja/spruc/elected_person_4th.html

 

 

 

原田 慈久 HARADA Yoshihisa
東京大学 物性研究所 極限コヒーレント光科学研究センター 軌道放射物性研究施設 播磨分室
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1 蓄積リング棟A28
TEL : 0791-58-1973
e-mail : harada@issp.u-tokyo.ac.jp

 

 

Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794