Volume 15, No.1 Pages 43 - 46
3. SPring-8 通信/SPring-8 COMMUNICATIONS
SPring-8 利用者情報に関するアンケート集計結果
Questionnaire Survey on SPring-8 Information
1. はじめに
SPring-8利用者情報をより充実したものにするため、そして発行形態(紙媒体・WEB)の最適化について再検討するため、11月号において実施したアンケートの集計結果をご報告いたします。この結果は、今後の施策の参考とさせていただきます。
アンケート回答へのご協力ありがとうございました。
2. アンケートの実施方法
アンケートの実施にあたっては、SPring-8 UIサイトにおいて、アンケートの実施を告知し回答を呼びかけるとともに、アンケートのご案内を11月号に同封いたしました。さらにそれを補完する措置として、データベースにE-mailアドレスをご登録いただいている読者の皆様に送信し回答を依頼いたしました。
(1)アンケート案内の発送数:1856件
(2)メールの発信
● メール発信数:約1,280件
● 未達数:約340件
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有効発信数:約940件
(3)有効回答数:110件(回答率5.9%)
(4)実施期間:2009年12月5日〜2010年1月22日
3. アンケートの集計結果
Q1. SPring-8に関する主たる情報収集の方法を選んで下さい。(複数回答可)
A1.
Q2. 記事の分かり易さについてお伺いします。
A2.
「やや分かり難い」または、「分かり難い」記事の理由
全般についての分かり難さへのコメント
● 昔から放射光施設に関与してきた人以外、分かり難い。
● 記事の想定する読者像が不明だから。
● どういう読者を対象にして書かれた原稿なのかが分からない。
● SPring-8で行われている研究を理解して記事にしているか。
● 意味のない言葉が多すぎる。
● PDFファイル版やWEBであれば検索機能が使えるが、紙媒体だとできない。
「利用課題の募集・採択」記事が分かり難い理由
● 課題選定委員が変更になったかどうかが分からない。いつも不採択だった申請をもう一度気合いをいれて書き直すきっかけにもなるので、分かり易いところに載せて欲しい。
● 自分の関心がある分野については、「採択されやすいテーマ」など、全く推定できない。
● 情報量が中途半端、ホームページアドレス公開のみでよい。
「実施された利用研究課題」記事が分かり難い理由
● 文章が悪い。
● 書き方。
● 専門用語が多い。図が少ない。
「SPring-8の運転・利用状況」記事が分かり難い理由
● 専門用語が多すぎる。
「論文発表の現状・成果リスト」記事が分かり難い理由
● 雑誌毎のまとめというのが、あまりなじみがない。
● 実験責任者と第一著者とを見間違う。
● 色々な分野があって、どんな論文か分からない。
「ビームライン」記事が分かり難い理由
● 専門用語が多い。
● 専門用語が分かりにくく、ついていけない。
● ト書きで説明があるとよい。
● 略語の意味が分からない。
● 古い情報が記載されている。
「最近の研究から」記事が分かり難い理由
● 専門用語が多い。
● 専門用語が分からない。
● 専門用語が多くて分かりづらい。
● 略語の意味が分からない。
● 文章が長すぎる。
● どの研究が、どのような基準で選ばれて掲載されているかがはっきりしない。
● ト書きで説明があるとよい。
● 分かりやすいものはひとつもないのですが、一例として、本文あるいは図説明になにも書かないで、図中に略語を書いているものがあった。
● 特に分野の大きく異なる研究について内容が難しく感じる。
● 国民の視点でSPring-8を理解してもらえるように説明するには分かり難い報告になっていると感じます。例えば、研究の目的を知るのに2ページ弱読む必要があった記事があった。「はじめに」から始めるのではなく、アブストラクト(サマリー)を付けるべきだと考えます。とても読者(国民)の立場に立ったフォーマットになっていません。また、最後は結論を必ず書いていただきたい。アブストラクト(どんな目的で大体どんな結果が得られたのか)と結論を読めば、どんな研究なのかが分かるようにするべきです。
「利用者懇談会研究会報告」記事が分かり難い理由
● 専門用語が多くて分かり難い。
「研究会等報告」記事が分かり難い理由
● 専門でないユーザー(希望者)には、分かり難い場合がある。このビームラインでは、ではなく、この課題にはこのビームラインという説明がほしい。
● 専門用語が多くて分かり難い。
「談話室・ユーザー便り」記事が分かり難い理由
● 趣味に走りすぎて理解できない。
「告知板」記事が分かり難い理由
● デザインが告知板らしくなく、告知として認識しづらい。
Q3. 今後掲載して欲しい情報はどのようなものですか(複数回答可)。
A3.
その他
● 広報活動の現状と将来計画
● 支出の内訳など施設の運営や財政面の情報
● 来年度運転予定表
Q4. SPring-8利用者情報をどのように位置づけていますか(複数回答可)。
A4.
その他
● SPring-8の宣伝媒体
● SPring-8と利用者のきずな
● 施設側からの伝達手段、自己満足
Q5. SPring-8利用者情報のPDFファイルがSPring-8のWEBサイトに掲載されていますが、ご存じですか。
A5.
Q6. 利用者情報は冊子で読んでいますか、それともWEB上(PDFファイル)で読んでいますか。
A6.
Q7. SPring-8利用者情報をどのような形態で入手したいですか。
A7.
その他
● SPring-8のWEBサイト掲載に加えて、発行と記事のタイトルのリストのお知らせメールが欲しい。
● 現状でよい。
● あればたまにみる程度。
● WEBが良いが、PDFは不可。
● 冊子で発行される限りは送料の有無に関わらずほしいと思いますが、バックナンバーの置き場所の問題がそろそろあります。
Q8. SPring-8利用者情報のWEBサイトのみの掲載について、どのようにお考えですか。
A8.
その他
● 可能であれば冊子による発行を希望。
● それぞれの組織、グループの1人、2人に代表してもらって冊子を配ればよいのではないか。
Q9. 「最近の研究から」で取り上げてほしい記事及び記事全般に関するその他の提案がありましたら、ご自由にお書きください。
取り上げて欲しい記事
● 燃料電池、太陽電池、蓄電池に関する記事
● 自由電子レーザーに関する基礎的講座を含む研究紹介など
● 事業仕分けについて
● Imaging関係
● 自由電子レーザーに関する基礎的講座を含む研究紹介、特に構造解析用資料の準備での従来との違いもまとめてほしい。
● 広い視点で記事を載せていただければ、と思います。
● 天文学に関係する事項。
● JASRIのグループあるいはチームの研究やBL整備に関する情報。BLサイエンティストがどのような研究を行っているのか、どのような研究を目指しているか、BLでどのような共同研究が行われているのか。
● 各ビームラインの特徴、そのビームラインを使った研究トピックスなどの記事の掲載を希望します。
● 少し主旨からは反れますが、SPring-8は最近存在感がありません。ワクワクするような成果が無いのは非常に寂しい限りです。これだけの大掛かりで莫大な税金をかけているのですから、利用者情報を読まなくてもNHKの7時のニュースに取り上げられるような、一般国民が容易に情報を得られるような取り上げ方がされるような成果を望みます。
● 情報発信の重要性を訴えておきながら、SPring-8としての広報活動の方向性が見えない。現在、SPring-8には何かと風当たりのきつい状況にあると思うが、これは国民への広報不足からくる SPring-8の重要性の理解不足に起因するものと考えられる。情報発信という重要な役割をユーザーにまかせきりにするのはいかがなものかと考える。SPring-8として、国民へ広報活動が行われているか、記事として取り扱っていただきたい。
記事全般に関する提案など
●「最近の研究から」の記事がいらない。
● 全体的にそれぞれの記事のデザインが同じなので、それぞれの記事が並列的に見えてしまう。もう少し記事毎の分類分けをしてみてはどうか。例えば、色わけしたインデックスをページ内の右端につけて冊子を横からみてわかるようにするなど。
● WEBだけにするなら、「利用者情報」という形態は不要。適宜WEBサイトに情報掲示すればよい。
● 放射光学会誌があるので利用者情報はもういらない。
● Q8に関して、WEBサイトのみの掲載にすると、必要最小限の情報しか見ないようになりそうです。すなわち、Q2の①と⑦〜⑪のような、SPring-8の多様な情報を見なくなることを懸念します。
● 特に提案はありませんが、施設まわりの自然、地理、歴史に触れた記事が楽しみでした。最近ないのでさみしく思っています。
● どこか節約できるところがあると思うので、冊子の利用者情報は続けていただければ、と存じます。そうでないとSPring-8は浮動的なユーザーとちょろちょろ研究を進めるだけの施設に成り下がる、と考えます。
● 記事検索ができるのなら、冊子よりもWEB掲載の方が便利になる。
● この冊子が届かない時、利用懇の会員になっているメリットは何になるのでしょうか。
● オフラインでも読めるように、1冊を1つのPDFにして配布してほしい。今のように目次と記事に分ける必要はないと思います。
● 掲載内容は大変充実しており、分かり易いように工夫されていると思います。大変有効に活用させていただいています。世の中の趨勢としてWEBサイトのみもやむを得ないと考えますが、見る機会が激減してしまうものと思います。これをカバーする目的として、各人宛のメールにてどのような記事が掲載されているのか、案内は重要だと思います。
● 調べたい時に調べるのであって全ての課題をチェックする事はほとんどない。つまり検索さえできればよいので、WEB Pageベースで充分。
アンケートへの意見
● 予算削減による緊急アンケートかもしれませんが、もしそうならはっきりとそれを伝えプロモートされたらよいかと思います。いずれにせよ利用者情報を、ユーザーサイドから見てより魅力的で役に立つ内容に改善していく良い機会かもしれません。