Volume 14, No.2 Pages 127 - 128
1. SPring-8の現状/PRESENT STATUS OF SPring-8
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
◎平成21年2~3月の運転・利用実績
SPring-8は2月3日から3月16日までマルチバンチ及びセベラルバンチ運転で第6サイクルの運転を実施した。第6サイクルでは大きなトラブルも無く順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は約0.7%であった。
放射光利用実績については、実施された共同利用研究の実験数は合計364件、利用研究者は1,715名で、専用施設利用研究の実験数は合計170件、利用研究者は719名であった。
1. 装置運転関係
(1)運転期間 | |
第6サイクル(2/3(火)〜3/16(月)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
運転時間総計 | 約980時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約213時間 |
②放射光利用運転時間 | 約762時間 |
③故障等によるdown time | 約5時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③)に対するdown timeの割合 | 約0.7% |
(3)運転スペック等 | |
①第6サイクル(マルチバンチ及びセベラルバンチ運転) | |
・1/14 filling + 12bunches | |
・11 bunch train × 29 | |
・160 bunch train × 12(マルチバンチ) | |
・203 bunches | |
・入射は電流値優先モード(2~3分毎(マルチバンチ時)もしくは20~40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。 |
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・蓄積電流 8 GeV、〜100 mA | |
(4)主なdown timeの原因 | |
①RFキャビティの反射によるアボート | |
②ビームラインのMBS異常によるアボート | |
③ハッチドアの誤信号によるアボート | |
2. 利用関係
(1)放射光利用実験期間 | |
第6サイクル(2/6(金)〜3/12(木)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 14本 |
理研ビームライン | 7本 |
加速器診断ビームライン | 2本 |
共同利用研究実験数 | 364件 |
共同利用研究者数 | 1,715名 |
専用施設利用研究実験数 | 170件 |
専用施設利用研究者数 | 719名 |
◎平成21年3月~4月の実績
SPring-8は3月17日から4月1日まで年度末運転停止期間とし加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行った。
1. 年度末運転停止期間中の主な作業
(1)線型加速器関係
①RFエージング
②電磁石電源点検
③その他作業及び定期点検
(2)シンクロトロン関係
①Syステアリング電磁石電源交換
②Sy冷却設備2次冷却水精密温調化
③その他作業及び定期点検
(3)蓄積リング関係
①既設電磁石改造・保守点検
②新規ID/FE建設・保守点検
③新規BL建設(BL03XU、BL07LSU、BL32XU、BL33XU)
④RF点検作業
⑤その他作業及び点検
(4)ユーティリティ関係
①電気設備保守点検作業
②冷却水設備保守定期点検
③空調用設備保守点検作業
④防災設備保守点検作業
⑤入館管理システム更新
⑥無線LAN等ネットワーク整備
⑦その他作業及び点検
(5)安全管理関係
①放射線監視設備定期点検
②特例区域設置
③その他作業及び点検
◎平成21年4月の運転・利用実績
SPring-8は4月2日から4月23日までマルチバンチ及びセベラルバンチ運転で第1サイクルの運転を実施した。第1サイクルでは大きなトラブルも無く順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は約0.5%であった。
放射光利用実績については、実施された共同利用研究の実験数は合計188件、利用研究者は820名で、専用施設利用研究の実験数は合計86件、利用研究者は345名であった。
1. 装置運転関係
(1)運転期間 | |
第1サイクル(4/2(木)〜4/23(木)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
運転時間総計 | 約502時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約71時間 |
②放射光利用運転時間 | 約429時間 |
③故障等によるdown time | 約2時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③)に対するdown timeの割合 | 約0.5% |
(3)運転スペック等 | |
①第1サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・11 bunch train × 29 | |
・1/7 filling + 5 bunches | |
・2/29 filling + 26 bunches | |
・入射は20~40秒毎のTop-Upモードで実施。 |
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・蓄積電流 8 GeV、〜100 mA | |
(4)主なdown timeの原因 | |
①ハッチドアの誤信号によるアボート | |
②RF冷却水流量低によるアボート | |
2. 利用関係
(1)放射光利用実験期間 | |
第1サイクル(4/5(日)〜4/23(木)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 14本 |
理研ビームライン | 7本 |
加速器診断ビームライン | 2本 |
共同利用研究実験数 | 188件 |
共同利用研究者数 | 820名 |
専用施設利用研究実験数 | 86件 |
専用施設利用研究者数 | 345名 |
◎今後の予定
(1)4月24日から5月11日まで春の中間点検期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を実施している。
(2)中間点検期間後の運転再開は5月12日からの予定で6月17日まで第2サイクルの運転を行う。但し、5月12日から5月15日まではマシン及びBL立ち上げ調整期間としユーザーへの放射光の提供は行わない予定である。詳細な運転条件については決定しだいユーザーにSPring-8のWWW等で報告する。
◎訂正(利用者情報2009年2月号Vol.14, No.1)
p.20
2. (2)ビームライン利用状況
2008年第5サイクル(08/11/12~12/12)の実験数と研究者数にあやまりがありました。以下のとおり訂正します。
共同利用研究実験数 | 318件 |
共同利用研究者数 | 1,606名 |
専用施設利用研究実験数 | 131件 |
専用施設利用研究者数 | 554名 |