Volume 13, No.1 Page 69
6. 談話室・ユーザー便り/OPEN HOUSE・A LETTER FROM SPring-8 USERS
利用者懇談会総会および利用促進委員会報告 −第2期研究会募集の経緯などについて−
Reports on General Meeting and Activity Advancement Committee of SPring-8 Users Society
第11回SPring-8シンポジウムの開催にあわせて、利用者懇談会は10月29日の総会に先立ち「利用促進委員会報告」を行いました。昨年度は、利用促進委員会報告は総会に組み込まれましたが、今年度は重要な報告事項がありましたので総会に先立ち別時間枠が準備されました。以下にそれぞれを要約します。(なお、今回の総会報告を受けて後日11月22日、評議員会で第二期研究会活動方針が取り決められました。併せて「利用者懇談会第二期研究会募集について」の記事を参照ください。)
1. 利用促進委員会報告
委員長代行の高原淳副委員長よりつぎの四項目の説明がなされました。
(1)「SPring-8利用者情報」に34研究会の紹介記事を順次掲載しているが、一巡するのは次年度に持ち越されると思われる。
(2)平成19年度第一回利用促進委員会(5月18日)審議の内容について
昨年度の活動状況を評価して、今年度の旅費を傾斜配分する案も議論に挙がったが、新しい研究会システムが施行されて期間が短いこともあり、今年度の活動が速やかに開始できることに配慮し、配分の基本的方針として研究会構成員数に応じた配分(a×N+b、a、bは定数、Nは研究会構成員数)を実施すること。予算節約のため、SPring-8シンポジウムに合わせた研究会開催を推奨する。また旅費等の支援はあくまでも研究会活動の補助であり、自助努力による研究会の活性化を要望する。
(3)研究会の現状について
668名の会員がいずれかの研究会に参加していて(全会員数の44%にあたる)、そのうち複数の研究会に参加している会員数は168名で、約3/4は一つの研究会のみに参加している。今年度10月以前に5つの研究会が開かれ、今回のSPring-8シンポジウムに合わせて開催する予定の研究会は17である。
(4)第二期研究会公募について
①当研究会は各研究分野としてどのようにSPring-8を活用すべきかを研究討論する場である。学会等でなされるような個々の研究者の成果を情報交換するのみに留まることなく、SPring-8を利用する研究のさらなる進歩、改革につながるような研究活動を奨励する。
②第一期の分野名称は継続する。
③研究会活動補助は、第一期と同様に構成員数に応じた配分とする。
今後の手続き日程(案)
平成19年
・11月:利用促進委員会は第二期研究会活動方針を策定し、評議員会はそれを決定。
・12月:申請書作成
平成20年
・1月:募集開始
・1月末〜2月初旬:募集締め切り
・3月初旬:第二期研究会承認
・4月:第二期研究会発足
2. 利用者懇談会総会
出席者105名で定足数を満たし成立しました。会員の互選で渡辺巌氏(立命館大学)が議長に選出されました。会員総数は10月26日現在で1,521名でした。坂井会長より、このSPring-8シンポジウムを研究会活動の2ヵ年の成果の報告の場としたいこと、第二期研究会の申請準備が開始されていること、会費未納者の自動的退会をルール化することが検討されていることが伝えられました。利用幹事より今年度研究会活動状況と第二期研究会公募について要約した報告がなされました。そのほかの幹事報告として、会計幹事より予算執行報告、編集幹事よりSPring-8利用者情報の執筆状況、行事幹事より来年1月の合同シンポジウム(1月12〜14日:立命館大学びわこ草津キャンパス)開催についてそれぞれ報告がありました。