Volume 18, No.2 Pages 113 - 115
5. SPring-8通信/SPring-8 COMMUNICATIONS
2013B SPring-8およびJ-PARC/MLF の相補利用を行う課題の募集について(試行)
Call for 2013B Proposals to be Carried Out Through the Complementary Use of SPring-8 and J-PARC/MLF
大型放射光施設(SPring-8)および中性子施設(J-PARC/MLF)を相補的に利用することにより、それぞれを単独で利用するより優れた成果が効果的に創出されうる研究を促進するため、2013B期では両施設を相補的に利用することを前提とした利用研究課題を、一部を除く課題種を対象として、試行的に募集します。以下の要領に従ってご応募ください。
[目 次]
1.相補利用について
2.募集対象の課題種、ビームライン、利用時期等
3.申請方法と申請書作成上の注意
4.応募締切 平成25年6月20日(木) 午前10:00 JST(提出完了時刻)
5.申請受理通知
6.審査について
7.審査結果の通知
8.報告書について
9.成果の公開について
10.その他
11.問い合わせ先
1.相補利用について
「特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律」に基づく、特定放射光施設「SPring-8およびSACLA」、特定中性子線施設「J-PARC」および特定高速電子計算機施設「京」において、利用促進業務を行う登録機関(JASRI、CROSS、RIST)の3機関は、より効率的・効果的に当該業務を実施するため、平成24年6月に協力協定書を締結しました。本協力の一環として、2013A期より試行的にSPring-8とJ-PARC/MLFの両施設を相補的に利用することを前提とした課題の募集をJASRI、CROSSそれぞれで行います。
2.募集対象の課題種、ビームライン、利用時期
募集の対象となる課題の種類、ビームライン、利用時期を以下に示します。詳しくは、「2013B SPring-8利用研究課題募集要項」の「表3 2013B ビームライン別募集課題一覧」をご覧ください。表中の●が該当しています。
(1)一般課題(成果非専有に限る)
全共用ビームライン26本が対象です(理研ビームライン除く)。産業利用に特化したビームライン(BL14B2:産業利用Ⅱ、BL19B2:産業利用Ⅰ、BL46XU:産業利用Ⅲ)では、2013Bの第1期(平成25年10月~11月(予定))に、それ以外のビームラインでは2013B期(平成25年10月~12月(予定))にシフトを割り当てます。
(2)重点産業化促進課題
産業利用に特化したビームライン(BL14B2:産業利用Ⅱ、BL19B2:産業利用Ⅰ、BL46XU:産業利用Ⅲ)のみ対象です。2013B第1期(平成25年10月~11月(予定))にシフトを割り当てます(第2期の募集はありません)。
(3)重点グリーン/ライフ・イノベーション推進課題
全共用ビームラインから6本(BL04B1、09XU、14B2、19B2、35XU、46XU)を除いた計20本のビームラインが対象です。2013B期(平成25年10月~12月(予定))にシフトを割り当てます。
●ビームライン・ステーションの整備状況はSPring-8ホームページの「ビームライン一覧」(http://www.spring8.or.jp/ja/facilities/bl/list/)でも提供しています。不明な点はそれぞれのビームライン担当者にお問い合わせください。ビームラインを選ぶ際には「SPring-8利用事例データベース」(http://www.spring8.or.jp/ja/science/)もご活用ください。
●2013Bのセベラルバンチ運転モードについては、「2013B SPring-8利用研究課題募集要項」の「1.(3)2013Bのセベラルバンチ運転モード」およびSPring-8ホームページ「セベラルバンチ運転モード対応表」(http://www.spring8.or.jp/ja/users/operation_status/schedule/bunch_mode)をご参照ください。
3.申請方法と申請書作成上の注意
SPring-8およびJ-PARC/MLFの共用ビームラインの相補利用を希望する方は、JASRI およびCROSS のどちらにも申請する必要があります。CROSSの申請方法はこちら(http://www.cross-tokai.jp/ja/users/proposals/complementary.shtml)をご覧ください(CROSS側 募集公開:5月17日、応募締切:6月7日を予定)。SPring-8は、通常の課題申請と同様、Webサイトを利用した電子申請となります。「2013B SPring-8利用研究課題募集要項」の「3.課題申請に必要な手続き」をご一読いただき、以下のUser Information Webサイトから申請してください。
◆User Information Webサイト(UIサイト)
http://user.spring8.or.jp/
トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書>新規作成
《申請書作成上の注意》
申請にあたっては、通常の課題と同様、「2013B SPring-8利用研究課題募集要項」の「3.(3)申請書作成上のお願い」をご確認いただくと共に、下記にご留意ください。
[研究課題名]
申請書の記載項目のうち、「研究課題名(日本語)」の最後に[相補利用]と、必ず明記してください。
[提案理由の記載内容]
申請書の記載項目のうち、「提案理由」の欄へ、SPring-8およびJ-PARC/MLFを利用すること(相補的に実施する研究内容、両施設の利用が必要な理由、相補的利用の特徴・利点、相補的に利用することにより期待される効果、など)を明記してください。
また、相補利用を行う課題であることを確認するため、J-PARC/MLFにおける申請情報(申請期、申請BLなど[予定を含む])を明記してください。
なお、これらJ-PARC/MLF申請情報については、J-PARC/MLF側へ確認のため照会をかける場合がある旨、予めご了承ください。
[一般課題(産業利用分野)へ申請する場合]
審査希望分野に「Ⅰ:産業利用」を選択する場合は、申請書に記載いただく内容が産業利用分野以外の一般課題と大きく異なりますので、必ず「2013B 一般課題(産業利用分野)の募集について」に沿って申請してください。
[重複申請について]
一般課題と重点課題(重点産業化促進課題、重点グリーン/ライフ・イノベーション推進課題)、または重点課題間での重複申請はできません。重点課題として不採択となった場合は、自動的に一般課題として改めて審査されます。
4.応募締切
平成25年6月20日(木) 午前10:00 JST (提出完了時刻)
電子申請システムの動作確認は行っておりますが、予期せぬ動作不良等の発生も考えられます。申請書の作成(入力)は時間的余裕をもって行っていただきますようお願いいたします。
Web入力に問題がある場合は「11.問い合わせ先」へ連絡してください。応募締切時刻までに連絡を受けた場合のみ別途送信方法のご相談に応じます。
5.申請受理通知
申請が完了すれば、受理通知と申請者控え用の誓約事項のPDFファイルがメールで送られます。メールが届かない場合は申請が受理されていない可能性がありますので、以下の通り確認してください。
(1) 申請課題が UIサイト http://user.spring8.or.jp/
(トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書)の「提出済」に表示されていない場合
→受理されていません。もう一度申請課題の「提出」操作を行ってください。
(2) 申請課題が UIサイト http://user.spring8.or.jp/
(トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書)の「提出済」に表示されている場合
→受理されています。ユーザー登録内容が正しいにもかかわらずメールが不着となっている場合は、
利用業務部にお問い合わせください。
6.審査について
各課題における従来の審査の際に、相補利用を行う課題であることを踏まえつつ、SPring-8利用の科学技術的妥当性や研究戦略等について審査を行います。各課題の審査については、以下をご確認ください。なお、JASRIおよびCROSSのそれぞれで独立して審査・選定を行いますので、どちらか一方で不採択ということもあり得ますこと、予めご了承ください。
両施設の課題審査でともに採択された場合は、SPring-8とJ-PARC/MLFを相補的に利用した課題として公表します。他方、両施設の課題審査でどちらか一方でのみ採択された場合には、採択された施設のみの課題として公表します。
(1)一般課題(成果非専有)
・産業利用分野以外
「2013B SPring-8共用ビームライン利用研究課題(一般課題)の募集について」の
7.(1)成果非専有課題」をご確認ください。
・産業利用分野
「2013B 一般課題(産業利用分野)の募集について」の「7.審査について」をご確認ください。
(2)重点産業化促進課題
「2013B 重点産業化促進課題の募集について」の「7.審査について」をご確認ください。
(3)重点グリーン/ライフ・イノベーション推進課題
「2013B 重点グリーン/ライフ・イノベーション推進課題の募集について」の
「7.審査について」をご確認ください。
7.審査結果の通知
審査結果は、申請者に対して、平成25年8月下旬に文書にて通知します。
8.報告書について
(1)利用課題実験報告書(全ての課題対象)
利用研究課題終了後60日以内に、所定の利用課題実験報告書をJASRIに提出していただきます(成果専有課題除く)。JASRIでは、2013B期ユーザータイム終了後60日目から2週間後に当該報告書をWeb公開します。利用課題実験報告書の詳細につきましては、以下のUIサイトをご参照ください。
◆利用課題実験報告書/Experiment Summary Report(2011B期より)
http://user.spring8.or.jp/?p=750
(2)産業利用課題報告書(一般課題(産業利用分野)のみ)
「2013B 一般課題(産業利用分野)の募集について」の「11.産業利用課題報告書について」をご確認ください。
(3)重点産業化促進課題報告書(重点産業化促進課題のみ)
「2013B 重点産業化促進課題の募集について」の「11.重点産業化促進課題報告書について」をご確認ください。
9.成果の公開について:論文登録
課題実施期終了後3年以内に課題番号が明記されている査読付き論文(査読付きプロシーディングス、博士学位論文を含む)を発表し、JASRIに登録してください(成果専有課題を除く)。論文作成の際には、必ずSPring-8およびJ-PARC/MLFを相補的に利用した課題であることを明記してください。
論文発表に至らなかった場合は、「SPring-8利用研究成果集」で公表してください。論文登録および成果の公開に関する詳細につきましては、以下のUIサイトからお願いします。
◆UIサイト(論文発表等登録)
http://user.spring8.or.jp/
マイページにログイン>申請/報告>論文発表等登録
◆UIサイト(成果公表および特許)
http://user.spring8.or.jp/?p=748
10.その他
(1)利用に当たっての料金等について
ビーム使用料および消耗品の実費負担については、「2013B SPring-8利用研究課題募集要項」の「4.利用にかかる料金等について」をご参照ください。
(2)次回(2014A期)の応募について
次回(2014A期)の募集につきましては、平成25年12月上旬を予定しています。ただし、今回は試行的募集であるため、2013B期の応募結果を踏まえ、今後の運用方針を再検討します。このため次回は、募集内容を変更する可能性がありますこと、予めご了承ください。
11.問い合わせ先
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
公益財団法人 高輝度光科学研究センター 利用業務部
TEL:0791-58-0961 FAX:0791-58-0965
e-mail:sp8jasri@spring8.or.jp