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2022A SPring-8利用研究課題募集要項

 SPring-8の利用をお考えの方は、利用研究課題申請の前に下記をご確認ください。

注意

  1. 2022A期の課題申請より、希望審査分野が大幅に変更されていますので、必ずこちらをご確認ください。
  2. 課題申請書の入力項目が変更になり、「ビームライン」に加えて「装置」を入力していただくようになりました。標準の手続きは、課題申請フォームの「希望審査分野・希望ビームライン・装置の選択」画面にて、まず審査分野に相当する「大分類」を選択し、選択した分野の対象となる装置リストの中から「装置」を選択していただくという手順です。(「ビームライン」は、「装置」を選択すると自動的に該当ビームラインが選択されます。)従来通り「ビームライン」から選択したい場合は、前述の選択画面に示されている「ビームラインから選択」のチェックボックスをクリックすると可能になります。詳細はこちらをご確認ください(前述の選択画面の説明は5〜7ページ)。
    「ビームライン」または「装置」が決まっておらず、「不明、その他」を選択して申請された場合は、事務局で最適と判断した「ビームライン」、「装置」にて審査を進めます。新しい下書きファイルをご参考の上、ご入力ください。
    また「ビームライン」、「装置」は決まっているが、入力画面のリストにその組み合わせが表示されない場合は「不明、その他」を選択し、希望される「ビームライン」、「装置」を事務局(sp8jasri@spring8.or.jp)までご連絡をお願いいたします。
    装置選択手順等ご不明な点がございましたら、事務局(sp8jasri@spring8.or.jp)までお問い合わせください。
    【産業利用、人文・社会科学を希望審査分野に選択される方へ】
    産業利用分野、人文・社会科学分野の場合、全ビームラインが審査対象となるため、上記の課題申請フォームの「希望審査分野・希望ビームライン・装置の選択」画面で「大分類」を選択された際、全装置が表示され、希望の装置を見つけにくいことが予想されますので、「ビームライン」から選択する手順を使用されることを強く推奨します。
  3. ビームライン再編により、BL46XUは2022A期からHAXPES専用ビームラインとなります。それに伴い、同ビームラインに設置されていた多軸回折計は、BL13XUへ移設されます。また、これまでBL46XUは産業利用分野の課題のみ申請可能となっておりましたが、2022A期においては産業利用分野以外からの申請も可能となります。

 新型コロナウイルス感染症に関する特記事項 
2022A期においても、新型コロナウイルス感染症によるビームタイムキャンセルの影響を軽減するため、特別な運用が実施されますので、必ず事前にこちらをご確認ください。

次]

  1. 2022A期の運転等について
  2. 募集する課題の種類と利用できるビームライン
  3. 課題申請に必要な手続き
  4. 利用にかかる料金等について
  5. その他
  6. ビームライン別課題募集一覧
  7. ビームライン概要一覧
  8. お問い合わせ

1.2022A期の運転等について

(1)2022A期提供シフト

2022A期提供シフトは、270シフトを予定しております。

(2)SPring-8におけるSACLA、J-PARC MLFまたは「京」/「富岳」を含むHPCIとの連携利用に係る取組について

放射光施設(SPring-8)を、中性子施設(J-PARC MLF)または「京」/「富岳」を含むHPCI(スーパーコンピュータ「京」/「富岳」を含む革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ)と連携して利用することにより、それぞれを単独で利用することにより優れた成果が効果的に創出され得る研究を促進する取り組みを行っています。募集の詳細につきましては、「2022A SPring-8における“SACLA、J-PARC MLFまたは「京」/「富岳」を含むHPCIと連携した利用を行う課題”の募集について」をご確認ください。

  1. 対象課題種
    • 一般課題(成果非専有利用に限る)
    • 大学院生提案型課題
  2. 対象ビームライン
     表3に示します(表中の“★”に該当します)。

(3)2022A期のセベラルバンチ運転モード

2022A期は、下記の運転モードを予定しています。運転モードの希望がある場合は、課題申請時に選択してください。また、第1希望とその他の希望のフィリングでは、どの程度効率が違うかを申請書「その他」欄に記述してください。

  • Aモード:203bunches
  • Bモード:4-bunch train×84
  • Cモード:11-bunch train×29
  • Dモード:1/7-filling + 5 bunches
  • Eモード:2/29-filling + 26 bunches
  • Hモード:406 × 11/29-bunches + 1 bunch

但し、加速器の状況によっては上記バンチモードでの運転が難しい場合もあります。

運転モードの詳細は、SPring-8ホームページの「セベラルバンチ運転モード対応表」でご確認ください。

*上記のDおよびEモードはA期(2022A、2023A…)のみ運転します。B期(2022B、2023B…)はDおよびEモードの代わりにFモード(1/14-filling + 12 bunches)およびGモード(4/58-filling + 53 bunches)の運転を予定しています。

(4)2022A期締切

  • 成果公開優先利用課題
    2021年11月18日(木)午前10:00 JST(提出完了時刻)
    (同意書、研究目的と研究計画のコピー、放射光利用の関連箇所説明書 メール送付期限:2021年11月25日(木)必着)
  • 大学院生提案型課題(長期型)
    2021年12月1日(水)午前10:00 JST(申請書のメール送付期限)
  • 一般課題、大学院生提案型課題
    2021年12月2日(木) 午後2:00 JST(提出完了時刻)
    (大学院生提案型課題の誓約書および一般(成果専有)課題の同意書 メール送付期限:2021年12月9日(木)必着)

(5)大学院生提案型課題(長期型)の募集開始について

 今期より、新たに大学院生提案型課題(長期型)の募集を開始しました。詳細はこちらをご確認ください。

(6)クライオ電子顕微鏡における成果公開優先利用課題の募集開始ついて

 2021B期から放射光ビームラインの付帯設備として利用が開始されたクライオ電子顕微鏡(CryoTEM)ですが、2022A期より、成果公開優先利用課題での申請も可能となりました。詳細は、「2022A 構造生物学分野の課題の運用について」および「2022A クライオ電子顕微鏡の共用について」をご確認ください。

(7)希望審査分野の再編および課題申請書入力項目の変更について

 2022A期の課題申請より、希望審査分野が大幅に再編されました。新たな希望審査分野編成はこちらをご確認ください。
 また課題申請書の入力項目が変更になり、「ビームライン」に加えて「装置」を入力していただくようになりました。「ビームライン」、「装置」の選択時は、「ビームラインから選択」をクリックしてから、選択してください。詳細はこちらをご確認ください。どの項目を選択すべきか分からない場合は、利用推進部までお問い合わせください。また「ビームライン」または「装置」で「その他、不明」を選択して申請された場合は、利用推進部で最適と判断した「ビームライン」、「装置」にて審査を進めます。

(8)BL13XU、BL20B2、BL28B2、BL46XUおよびBL47XUのビームタイムについて

 設備の改修や実験装置の立ち上げ・調整のために、BL13XUでは147シフト、BL20B2では42シフト、BL28B2では42シフト、BL47XUでは9シフトが2022A期のユーザータイムから充てられる予定です。なお、BL13XUのユーザー利用は実験ハッチ1(多軸回折計)と 実験ハッチ4(マイクロ回折装置)のみとなり、ビームタイムの配分は2022年6月以降となります。
 また、従来BL46XUは産業利用分野の課題のみ申請可能となっておりましたが、2022A期においては産業利用分野以外の課題の申請も可能となります。詳細は以下の表をご確認ください。

2022A期の募集回数 今回募集する課題の実験実施時期 ユーザータイムにおける想定配分割合 手法
産業利用分野の課題 3回 2022年4月〜5月中旬頃 2022A1、A2、A3期合計で150シフト程度 HAXPESのみ
産業利用分野以外の課題 1回 2022年4月〜8月 66シフト程度

(9)高分解能X線非弾性散乱および核共鳴散乱の課題について

 高分解能X線非弾性散乱の課題は、自動的にBL35XUおよびBL43LXUにおいて審査されますので、BL35XUへご申請ください。同様にBL35XUへ申請された核共鳴散乱の課題は、BL19LXUでも審査されます。希望シフトは、それぞれBL35XUで必要なシフト数を記載してください。

(10)BL17SUのID故障について

 2022A期中もBL17SUにおいて、ID故障のため電磁石を停止しており、利用できる偏光が垂直偏光のみに制限され(円偏光が利用できません)、エネルギー帯も480-2000 eV程度となっておりますので、ご注意ください。詳細は利用推進部までお問い合わせください。

2.募集する課題の種類と利用できるビームライン

SPring-8の利用には、大きく分けて、成果専有利用成果非専有利用の2つの利用形態があります。成果専有利用では、成果公開の義務がない代わりに、利用時間に応じたビーム使用料が課せられます。成果非専有利用では、論文等により研究成果を公表していただくかわりにビーム使用料は免除となります。学生(課題実行時に博士後期課程の大学院生)の方は、大学院生提案型課題(長期型も含む)のみ申請可能です。詳細は、「2022A大学院生提案型課題の募集について」をご参照ください。共同実験者としての参加は学年を問いません。2022A期に募集する課題は表1に示すとおりです。詳細は各課題募集案内をご覧ください。
 また、利用可能なビームラインの概要を「7. ビームライン概要一覧」および「ビームライン一覧」に紹介しています。

<表1 2022A期募集課題一覧>

課題種 特徴 審査 成果専有 2022A応募締め切り
一般課題 放射光を利用した一般的な研究全般を対象とする課題。
一部BLでB期から始まる1年課題の運用あり。
年2回* 2021年12月2日(木) 午後2:00 JST
大学院生提案型課題 将来の放射光研究を担う人材の育成を図ることを目的とし、大学院生が主体的に立案、提案、遂行することを奨励する課題。
一部BLを除きB期から始まる1年課題の運用あり。
年2回* 不可
大学院生提案型課題(長期型) 課題の有効期間を博士後期課程の1〜3年とすることにより、学生教育のための安定かつ計画的なビームタイムを確保する機会を提供する課題。
審査は書類審査と面接審査の2段階で実施。
年2回 不可 2021年12月1日(水)午前10:00 JST
(申請書はメール送付)
成果公開優先利用課題 国内で公開された形で明確な審査を行う競争的資金を得た者が申請可能な有償利用(優先利用料)。 年2回* 不可 2021年11月18日(木)午前10:00 JST

* 産業利用に特化したビームラインにおいては年6回

3.課題申請に必要な手続き

(1)課題申請

課題申請はWEBサイトを利用した電子申請により行います。詳しい入力方法については、下記をご参照ください。また、下書きファイルをご用意しておりますので、ご利用ください。なお、課題申請時は、ログインユーザー名で実験責任者登録されます。

マイページログイン > 課題申請書を作成・編集する > 新規作成

(2)ユーザー登録(未登録の方のみ)

課題申請時にSPring-8ユーザーカード番号とパスワードが必要となるため、申請前にUIサイトにてユーザー登録を行ってください。

注)申請者(実験責任者)だけでなく、課題申請時に共同実験者として登録される方もユーザー登録が必要です。ユーザー登録情報は、採否通知の送付等の各種ご連絡に使用しますので、既登録者の方も登録内容をご確認の上、適時情報の更新をお願いいたします。

(3)申請書作成上のお願い

詳しい入力方法については、課題申請をご参照ください。

[希望シフトについて]

基本的に3シフト単位(1シフト=8時間)でビームタイムの配分が行われます。ただし、BL41XUおよびBL45XUでは0.25シフト、BL26B1/B2では1シフト、BL32XUでは1.5シフト(ただし、自動測定のみ0.25シフト)が最小配分シフトとなります。またCryoTEMでの最小配分シフトは3シフトです。
シフト数の算出をする際の不明な点はSPring-8ホームページに記載されているビームライン担当者までお問い合わせください。

[申請形式(新規/一年(B期のみ))について]

SPring-8の課題は6カ月の間に実行できる範囲の具体的な内容で申請してください。B期から始まりA期にもシフト配分を行う1年課題(一部BLの一般課題および大学院生提案型課題のみ対象、B期のみ募集)への申請は「一年(B期のみ)」を選択してください。

[実験責任者について]

実験の実施全体に対してSPring-8の現場で責任を持つことが出来る人が実験責任者となってください。
なお、研究自体の責任者とSPring-8利用に係る実験責任者は、必ずしも同一者である必要はありません。また、SPring-8利用成果論文等のFirst Authorと当該実験責任者は別とお考えください。

[複数のビームラインへの利用申請について]

同一の実験責任者が複数のビームラインを利用する場合は、ビームライン毎に申請してください。科学的意義の書き方が同じでも、複数のビームラインでの実験が必要な内容であると認められる場合には、審査で不利に扱われることはありません。

[本申請に関わるこれまでの成果について]

本研究に関わる実験責任者の主な発表論文(最大3報)と、これまでの研究の進捗状況が分かるように、各論文について2行程度の説明を記述してください。また実験責任者のORCID IDおよびresearchmapのURLも記載してください(本研究に直接関係のない他の研究テーマでの研究成果等を把握することを目的としています)。

[高圧ガス容器持込み実験について]

高圧ガス容器を持ち込む場合は、必ず「安全に対する記述、対策」>「安全に関する手続きが必要なもの」>「高圧ガス容器持込み実験」にチェックをし、「測定試料及びその他の物質」欄へ物質名・持込量等を正確にご記載ください。申請書に記載が無く、採択後新たに持込む場合は、高圧ガス保安法に関する行政手続きの過程において、持込みが制限される可能性がありますのでご注意ください。

[運転モードについて]

運転モードについての詳細はUIサイトの「運転モードについて」をご参照ください。

4. 利用にかかる料金等について

以下に課題種毎の利用料金と消耗品実費負担の金額を示します。

<表2 利用料金表>

(1)ビーム使用料について

1)成果非専有課題(成果公開※)

利用料金の種類1シフト※当たり
ビーム使用料免除

注)課題実施期終了後3年以内に査読付論文等を発表し、JASRIに登録していただくことで、成果が公開されたとみなします。詳細につきましては「成果公表」をご参照ください。

2)成果専有課題(成果非公開):

通常利用(一般課題)
 定期公募(年2回)で募集し、成果非専有課題と同時に応募を締め切ります。

利用料金の種類1シフト※当たり
ビーム使用料480,000円

時期指定利用
 随時申し込み可能で、速やかに審査が行われます。利用可能な時期については、予め利用予定のビームラインの担当者にご相談ください。
成果専有利用料金についての詳細は、「成果専有利用料金のお知らせ」でご確認ください。

利用料金の種類1シフト※当たり
ビーム使用料+割増料金(50%)720,000円

(注意)2022A期におけるCryoTEMの通常利用、時期指定利用は、それぞれ1シフトあたり80,000円、1シフトあたり120,000円。

(2)成果公開優先利用料について

成果公開優先利用課題*の優先利用料は以下の通りです。
*競争的資金の獲得等により一定の科学技術的価値の評価を得た成果を公開する課題。成果創出への期待度、SPring-8の必要性、倫理性(平和目的限定等)、実施可能性及び安全性の審査を経て利用できます。

利用料金の種類1シフト※当たり
優先利用料131,000円

(注意)2022A期よりCryoTEMの成果公開優先利用が開始されますが、成果公開優先利用料は調整中です。

※ 1シフト=8時間。配分シフトが時間単位の課題の定額分料金は時間単位となります。

(3)消耗品の実費負担について

利用実験において実験ハッチにて使用する消耗品の実費(定額分と従量分に分類)について、共用ビームタイムを利用する全ての利用者にご負担いただきます(CryoTEMも同額)。

定額分(利用者別に分割できない損耗品費相当、税込)

利用料金の種類1シフト※当たり
消耗品費実費負担(定額分)10,720円

従量分:使用に応じて算定(液体ヘリウム)

  • 液体ヘリウムの使用がある場合は、消耗品実費負担(従量分)として、使用量に応じて請求させていただきます。

 なお、JASRIによる、外国の機関に所属する実験責任者による成果非専有利用の一般課題等の消耗品実費支援は、2019A期で終了いたしました。また外国の大学に所属する方からの大学院生提案型課題についてもJASRIからの旅費および消耗品実費支援は終了となりました。これらの費用については、実験責任者に負担していただきます。国内の大学に所属する方からの大学院生提案型課題につきましては、予算の範囲内で消耗品費(定額分+従量分)の支援をしますが、従量分を大量に使用される場合は支援できない場合があります。消耗品の実費負担についての詳細は「消耗品実費負担制度」をご覧ください。

5.その他

  1. SPring-8への放射線作業従事者登録について
    放射性同位元素等の規制に関する法律(法律第百六十七号)に従い、SPring-8 の放射光を利用される方は放射線業務従事者登録が必要です(測定代行または自動測定で来所されない方は除く)。詳細につきましては、UIサイトの「提出書類詳細」をご確認ください
  2. 単独実験・作業の禁止
    安全上の観点から原則として単独でのご利用はお断りしております。共同実験者を募って申請(実施)してください。
  3. 装置の故障、災害および伝染病等発生時の措置
    状況によって、採択時のビームタイムを供給できない場合があります。その場合、ビームタイムの補償はできないことをあらかじめご了承ください。
  4. 損害保険の加入および賠償責任について
    利用実験実施等に際し、不慮の事故に備えて傷害保険及び賠償責任保険又はこれらと同等の保険に加入するとともに、共同実験者が学生の場合は、これら保険に加入していることを確認していただく必要があります。また、故意又は重大な過失によってSPring-8及びそれに附属する施設、設備並びに物品その他に損害を及ぼしたときは、損害の全部又は一部を賠償していただきます。あらかじめご了承ください。

6.ビームライン別課題募集一覧

今回ビームラインごとに募集している課題の一覧を表3に設けました。申請時にご活用ください。

<表3 2022A BL別募集課題一覧>

7.ビームライン概要一覧

 各募集対象ビームラインの研究分野および利用可能な実験ステーション/装置等を表4に示します。実験ステーションの整備状況は、SPring-8ホームページの「ビームライン一覧」でも提供しています。不明な点はそれぞれのビームライン担当者にお問い合わせください。
表4 ビームライン概要一覧

8.お問い合わせ

窓口電話番号メールアドレス
高輝度光科学研究センター (JASRI) 利用推進部0791-58-0961sp8jasri@spring8.or.jp