2022A期 大学院生提案型課題(長期型)の募集について 締め切りました
大学院生提案型課題(長期型)について、以下の要領でご応募ください。
注意
- 昨今のヘリウム供給に関する国際情勢により、液体ヘリウムやヘリウムガスを財団から安定的に供給できない可能性がありますので、ご承知おきのほどよろしくお願いいたします。
[目 次]
- 大学院生提案型課題(長期型)について
- 応募資格
- 指定期間、対象ビームライン
- 応募から審査までの流れ
- 応募者の審査について
- 審査結果の通知
- 報告書について
- 大学院生提案型課題(長期型)ユーザーに対する支援について
- その他
- 課題申請手続き等に関する相談窓口
1.大学院生提案型課題(長期型)について
赤外線から硬X線までの広い波長範囲の高輝度放射光ビームおよび先端的な測定装置を備えたSPring-8を利用する研究課題を主体的に立案、提案、遂行し、優れた成果(博士学位論文)の創出を目指す大学院生ユーザーを以下の要領で2022A期より公募します。
2.応募資格
指導教員が申請を許諾し、SPring-8における実験に対し主体的に責任を持って実施でき、課題実行時に日本国内の機関に属する博士後期課程の大学院生の方。詳細は以下の通り。
- 区分制の博士後期課程後期第1年次相当(在学月数12ヵ月未満)以上に在学する者
- 一貫制の博士課程第3年次相当(在学月数24ヶ月以上36ヶ月未満)以上に在学する者
- 後期3年の課程のみの博士課程第1年次相当(在学月数12ヶ月未満)以上に在学する者
- 医学、歯学、薬学又は獣医学系の4年制の博士課程第2年次相当(在学月数12ヶ月以上24ヶ月未満)以上に在学する者
応募資格について不明な場合は、「10.課題申請手続き等に関する相談窓口」にお問い合わせください。
3.指定期間、対象ビームイラン
指定期間、募集の対象となるビームラインは以下の通りです。
(1)指定期間
2022年4月から最短1年間から最長3年間(博士号取得まで)
※博士後期課程2年次以上の方でも博士号取得までの期間を申請いただけます。
(2)大学院生提案型課題(長期型)を募集するビームライン
募集の対象となるビームラインおよび1本あたりのビームタイムから供出する割合は以下の表の通りです。ご応募の前にビームライン・ステーションの整備状況をSPring-8ホームページの「ビームライン一覧」でご確認ください。
共用ビームライン
ビームライン | ビームライン想定割合 | |
BL01B1 | XAFS | 10%程度 |
BL02B1 | 単結晶構造解析 | 10%程度 |
BL02B2 | 粉末結晶構造解析 | 10%程度 |
BL04B1 | 高温高圧 | 10%程度 |
BL04B2 | 高エネルギーX線回折 | 10%程度 |
BL08W | 高エネルギー非弾性散乱 | 10%程度 |
BL09XU | HAXPES | 10%程度 |
BL10XU | 高圧構造物性 | 10%程度 |
BL13XU | 表面界面構造解析 | 10%程度 |
BL14B2 | 産業利用Ⅱ | 10%程度 |
BL19B2 | 産業利用Ⅰ | 10%程度 |
BL20B2 | 医学・イメージングⅠ | 10%程度 |
BL20XU | 医学・イメージングⅡ | 10%程度 |
BL25SU | 軟X線固体分光 | 10%程度 |
BL27SU | 軟X線光化学 | 10%程度 |
BL28B2 | 白色X線回折 | 10%程度 |
BL35XU | 非弾性・核共鳴散乱 | 10%程度 |
BL37XU | 分光分析 | 10%程度 |
BL39XU | 磁性材料 | 10%程度 |
BL40B2 | 構造生物学Ⅱ | 10%程度 |
BL40XU | 高フラックス | 10%程度 |
BL41XU | 構造生物学Ⅰ | 10%程度 |
BL43IR | 赤外物性 | 10%程度 |
BL45XU | 構造生物学Ⅲ | 10%程度 |
BL46XU | 産業利用Ⅲ | 10%程度 |
BL47XU | マイクロCT | 10%程度 |
理研ビームライン(応募の前に10.課題申請手続き等に関する相談窓口にお問い合わせください)
本課題に配分可能なシフトは総ビームタイムの10%程度(例:1課題あたり9シフト×3課題)を想定しています。
4.応募から審査までの流れ
(1)事前相談
申請にあたってはJASRIスタッフに実施内容等について事前にご相談ください。(必須)
(2)応募
①申請を希望する方は、利用推進部へ電子メールにて申請希望の旨をご連絡ください。
利用推進部:sp8jasri@spring8.or.jp
②折り返し、利用推進部より大学院生提案型課題(長期型)研究計画書のフォーム(電子ファイル)をメール添付にて送付いたします。なお、土日休日を除く平日(9時〜17時)のみの対応となりますので、時間に余裕をもってご連絡ください。
③入力完了後、応募締切までに申請書を電子ファイルにて利用推進部へご提出ください。
利用推進部:sp8jasri@spring8.or.jp
④利用推進部で入力漏れ等がないか確認後、問題がなければ受領通知メールを送信いたします。2〜3営業日が経っても返信がない場合は、送受信エラー等何らかの問題が生じている場合がございますので、「10.課題申請手続き等に関する相談窓口」までご連絡ください。
(3)応募締切
2021年12月1日(水)午前10時00分JST(提出完了時刻)
申請書の作成は時間的余裕をもって行っていただきますようお願いいたします。
5.応募者の審査について
書類審査と面接審査の2段階審査とし、書類審査に合格された方には面接審査に進んでいただく予定です。
面接審査(プレゼンテーション、質疑応答を予定):2021年12月下旬(予定)
書類審査に合格された申請者には面接時間を連絡いたしますので、博士論文作成までの研究計画、論文作成までに予定する利用実験についてのプレゼンテーションのご準備をお願いいたします。
6.審査結果の通知
書類審査結果通知(面接日時通知) 2021年12月中旬
採否結果 2022年2月上旬〜中旬
7.報告書について
(1)利用課題実験報告書
各期の大学院生提案型課題(長期型)課題終了後60日以内に、所定の利用課題実験報告書をJASRIに提出していただきます。JASRIでは、各期ユーザータイム終了後60日目から2週間後に当該報告書をWeb公開します。利用課題実験報告書の詳細につきましては、UIサイトの「詳細:利用課題実験報告書【様式26】」をご参照ください。
(2)博士学位論文の登録
原則として、成果として博士学位論文の提出を求めます。
博士学位論文のもととなった査読付論文(査読付プロシーディングスを含む)を財団のデータベースへ登録するとともに、博士学位論文を指定終了後3年以内に公開するとともに、財団のデータベースへ登録してください。博士学位論文のもととなった査読付論文、博士学位論文ともに登録できない場合は、財団が査読したSPring-8/SACLA利用研究成果集または財団が認定した公開技術報告書を指定終了後3年以内に公開するとともに、財団のデータベースへ登録してください。
※本課題により研究成果がでた場合には、当該課題の成果であることがわかるよう課題番号と共に謝辞をご記載ください。
This synchrotron radiation experiments were performed at SPring-8 with the approval of the Japan Synchrotron Radiation Research Institute (JASRI) as SPring-8 Long term Graduate Student Proposal
(Proposal No. 2022A####/BL No. ####).
8.大学院生提案型課題(長期型)ユーザーに対する支援について
2022年度において、JASRIは以下の支援に係る予算要求中です。2022年度予算成立後その規模、内容が確定します。
○実験責任者(課題申請者)およびと共同実験者のうち学生1名の合計2名について所属先より最寄りの駅またはバス停からSPring-8までの旅費(滞在費込み)
○消耗品実費(定額分10,720円/シフト+従量分)
注意事項
課題申請時に応募資格者であった実験責任者が、卒業・就職等で課題実施時に資格者でなくなった場合は、当該利用制度を通じて採択された課題は資格喪失以降無効となりますので、必ず「10.課題申請手続き等に関する相談窓口」までご連絡ください。身分変更の申告がないまま課題を実施され、その後変更の事実が判明した場合は、旅費等の返還を求める場合があります。
9.その他
(1)指導教員の同意等について
大学院生提案型課題(長期型)の実施に際しては、指導教員の方にも共同実験者への登録と、実験責任者と連帯して責任を負うこと、および課題実施時に原則来所し監督責任を負うこと等を申請時にご提出いただく誓約書にて誓約していただきます。
(2)損害保険の加入および賠償責任について
利用課題実施等に際し、不慮の事故に備えて傷害保険および賠償責任保険又はこれらと同等の保険に加入するとともに、共同実験者が学生の場合は、これら保険に加入していることを確認していただく必要があります。また、故意または重大な過失によってSPring-8及びそれに附属する施設、設備並びに物品その他に損害を及ぼしたときは、損害の全部又は一部を賠償していただきます。あらかじめご了承ください。
(3)評価について
課題終了後、大学院生利用審査委員会が書類及びヒアリングによる評価を非公開で行います。また、場合により研究の進捗を報告いただく中間評価を行う可能性がございます。
(4)SPring-8シンポジウムでのポスター発表について
研究成果、進捗状況について、課題実施期間のSPring-8シンポジウムでポスター発表を行っていただきます。
(5)JASRIスタッフからの科学的助言・指導について
課題の実施にあたって科学的な助言を受けたいJASRIスタッフを申請書の共同実験者の項に記載してください(必須)。
(6)大学院生提案型課題への申請について
有効期間が半年の従来の大学院生提案型課題への申請も合わせてご検討ください。
10.課題申請手続き等に関する相談窓口
高輝度光科学研究センター (JASRI) 利用推進部 | 0791-58-0961 | sp8jasri@spring8.or.jp |