2022B第Ⅲ期 年6回募集対象ビームラインにおける利用研究課題の募集について 締め切りました
共用ビームライン9本(BL01B1, BL02B1, BL02B2, BL09XU, BL13XU, BL14B2, BL19B2, BL46XU, およびBL47XUの一部シフト)に関しては、各利用期をさらに3期に分けて課題募集を行っています。今回は、2022B第Ⅲ期(2023年1月中旬〜2023年2月上旬)の利用期間について一般課題、大学院生提案型課題、成果専有一般課題、成果公開優先利用課題を募集します。下記の要領でご応募ください。
(注1)一般課題および大学院生提案型課題については、募集対象となる課題の審査分野が限定されますので、希望審査分野を選択される際にご注意ください。
(注2)一般課題(成果非専有)および大学院生提案型課題においては、SPring-8と、X線自由電子レーザー施設(SACLA)、中性子施設(J-PARC/MLF)または「京」/「富岳」を含むHPCIを連携して利用することを前提とした課題を含みます。
申請書提出(オンライン):2022年11月1日(火)午前10:00 JST(提出完了時刻)
特記事項
- 2022B期においても、新型コロナウイルス感染症等によるビームタイムキャンセルの影響を軽減するため、特別な運用が実施されますので、必ず事前にこちらをご確認ください。
- BL46XUにおいては、ビームライン改修のため、今期および2023A第Ⅰ〜Ⅱ期の募集はありません。
[目次]
- 募集するビームライン、利用時期、シフト数
- 募集する課題の種類
- 募集対象審査分野(対象:一般課題および大学院生提案型課題)
- 申請方法 ※申請期として「2022B-III」をご選択ください
- 応募締切
- 審査について
- 審査結果の通知
- 成果の公開について
- 利用課題実験報告書について
- その他
- 問い合わせ先
1.募集するビームライン、利用時期、シフト数
第Ⅲ期は、共用ビームライン7本(BL01B1, BL02B1, BL02B2, BL09XU, BL13XU, BL14B2, BL19B2, およびBL47XU)で実施する研究課題のみ募集します。なお、BL47XUは、課題種に関わらず、イメージング装置を利用する産業利用課題を対象とします。
利用時期、募集の対象となるビームライン、シフト数(1シフト=8時間)を以下に示します。
今回の応募分は、2022B第Ⅲ期(2023年1月中旬〜2023年2月上旬)にシフトを割当てます。採択となった課題の利用時期調整については、ビームライン担当者より連絡がありますので、指定された日までにご回答ください。
バンチモードの指定等、特殊な条件を必要とする課題の場合は、申請前に実験実施の可否をビームライン担当者にお問い合わせください。
表1
利用時期 | ビームライン | 供給ビームタイム |
---|---|---|
2023年1月中旬〜2月上旬 | BL01B1, BL02B1, BL02B2, BL09XU, BL13XU, BL14B2, BL19B2 | 54シフト程度 |
BL47XU | 6シフト程度 |
バンチモードを希望される場合は、2022B期の運転モードをこちらでご確認ください。
ビームライン・ステーションの整備状況は、SPring-8ホームページのビームライン一覧表でも提供しています。不明な点はそれぞれのビームライン担当者にお問い合わせください。ビームラインを選ぶ際にはSPring-8利用事例データベースもご活用ください。
2.募集する課題の種類
(1)一般課題
一般課題は、放射光を利用した一般的な研究全般を対象とし、論文等により研究成果を公表していただくこと(成果非専有)を前提に、ビーム使用料が免除となる課題です。
希望審査分野で[産業利用]を選択する場合は、他分野とは実験責任者もしくは共同実験者の所属要件、審査基準、報告書等が異なりますので、必ず「希望審査分野を「産業利用」とする一般課題・大学院生提案型課題について」をご確認ください。
(2)大学院生提案型課題
大学院生提案型課題は、将来の放射光研究を担う人材の育成を図ることを目的として、大学院生が主体的に立案、提案、遂行する課題の申請を推奨するものです。
応募資格については、「2022B 大学院生提案型課題の募集について」をご確認ください。
また、希望審査分野で[産業利用]を選択する場合は、他分野とは審査基準が異なりますので、必ず「希望審査分野を「産業利用」とする一般課題・大学院生提案型課題について」をご確認ください。
(3)成果専有一般課題
成果専有課題は審査が簡略化され、成果の公開義務がない代わりに、利用時間に応じたビーム使用料が課せられます。提出された申請書およびその内容については、厳格な情報管理を行うとともに、審査に関わる人数を限定し、秘密保持に万全を尽くします。実験内容あるいは試料等に機密事項が含まれる場合に多く利用されています。
(4)成果公開優先利用課題
SPring-8の利用が欠かせない研究で、研究費の獲得等により一定の評価を経たと判断された課題について、この評価を尊重して、優先利用料金を支払うことにより科学技術的価値についての二重審査を行わず、研究手段としてのSPring-8の必要性、倫理性(平和目的限定等)、技術的可能性および安全性の審査だけで優先的に利用できる、成果公開を前提とした優先利用課題です。優先利用枠は、ビームラインごとの利用時間の20%を超えない枠とします。また、単一の競争的資金に基づいた課題で利用可能なシフト数は、ビームラインごとの上限シフト数の半分とします(複数の課題が申請された場合を含む)。
応募資格については、「2022B 成果公開優先課題の募集について」をご確認ください。
3.募集対象審査分野(対象:一般課題および大学院生提案型課題)
一般課題(成果非専有)または大学院生提案型課題に応募される場合は、各ビームラインにおいて募集する課題の審査分野は以下の表に記載された分野に限られます。課題申請書において「希望審査分野」に対象以外の分野を選択された場合、対象分野に変更いただくことになりますので、申請書作成時にご注意ください。
4.申請方法
申請にあたり、下記の手続きが必要ですので、ご確認ください。
(1)課題申請
Webサイトを利用した電子申請となります。「2022B SPring-8利用研究課題募集要項」の「3.課題申請に必要な手続き」をご一読いただき、以下のUser Information Webサイトから申請してください。放射光利用や実験計画等について不明な場合は、「11. 問い合わせ先」までご相談ください。
♦ User Information Web サイト(UIサイト) : マイページログイン>課題申請書を作成・編集する>新規作成
申請書作成時の注意
オンライン申請書作成時、「申請期」項目にて「2022B-Ⅲ」をご選択ください。
申請書の下書きファイルをご用意しておりますので、審査を希望される分野に応じて、適切なファイルをご活用ください。
申請が完了すれば、受理通知と誓約書のPDFファイルがメールで送られます。メールが届かない場合は申請が受理されていない可能性がありますので、以下のとおり確認してください。
申請課題が User Information Webサイト(トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書)の「提出済」に
(a) 表示されていない場合
→受理されていません。もう一度申請課題の「提出」操作を行ってください。
(b) 表示されている場合
→受理されています。ユーザー登録内容が正しいにもかかわらずメールが不着となっている場合は、「11.問い合わせ先」にお問い合わせください。
(2)課題申請書に加えて提出する書類(※応募締切後1週間以内に提出)
[一般課題]
なし
[大学院生提案型課題]
・誓約書
受理通知メールに添付される誓約書に必要事項を記入してください。
[成果専有一般課題]
・成果専有利用同意書
当該フォームをダウンロードし、必要事項を記入してください。
[成果公開優先利用課題]
・成果公開優先利用同意書
・放射光利用の関連箇所説明書
上記2点をこちらよりダウンロードし、必要事項をご記入ください。
・競争的資金申請書の研究目的と研究計画のコピー
提出方法
♦ User Information Web サイト(UIサイト) : マイページログイン>課題申請書を作成・編集する>提出済ページ内、申請課題の「誓約書」「同意書」等のボタンをクリックしてPDFをアップロードしてください。アップロードできない場合は、「11.問い合わせ先」へPDFファイルをメールにてご送信ください。
5.応募締切
申請書提出(マイページ):2022年11月1日(火) 午前10:00 JST(提出完了時刻)
電子申請システムの動作確認はしておりますが、予期せぬ動作不良等の発生も考えられます。申請書の作成(入力)は時間的余裕をもって行っていただきますようお願いいたします。
Web入力に問題がある場合は「11.問い合わせ先」へ連絡してください。応募締切時刻までに連絡を受けた場合のみ別途送信方法のご相談に応じます。
必要書類提出(マイページまたはメール):2022年11月8日(火)必着
6.審査について
(1)一般課題および大学院生提案型課題
科学技術的価値、成果創出への期待度、研究手段としてのSPring-8の必要性、実験の実施可能性、実験の安全性および倫理性について総合的かつ専門的に審査します。なお、希望審査分野で[産業利用]を選択した場合は、「科学技術的価値」については、期待される研究成果の産業技術としての重要性および発展性、並びに研究課題の社会的意義および社会経済への寄与度を特に重点的に審査します。
希望審査分野に[産業利用]を選択される場合は、「希望審査分野を「産業利用」とする一般課題・大学院生提案型課題について」もご一読ください。
(2)成果専有一般課題
実験内容の技術的な実施可能性と安全性および倫理性のみを審査します。科学技術的価値等の審査は行いません。上限を超える応募があった場合は、総合的に判断します。
(3)成果公開優先利用課題
研究手段としてのSPring-8の必要性、倫理性(平和目的限定等)、技術的可能性および安全性を審査します。優先利用枠を超えるシフト数の応募があった場合には、資金規模の大きい順に順位をつけます。ただし、シフト配分に対して相応の成果が期待できないと判断される場合は、SPring-8利用研究課題審査委員会で順位を判断します。
7.審査結果の通知
審査結果は、2022年12月上旬にUIサイトのマイページにてご確認いただけます。
8.成果の公開について:論文登録(全ての成果非専有課題対象)
成果非専有利用は、論文等により研究成果を公表していただくことが利用の条件となります。課題の実施期終了後3年以内に、利用研究成果として、査読付論文(査読付プロシーディングス、博士学位論文を含む)、財団が査読したSPring-8/SACLA利用研究成果集または財団が認定した公開技術報告書を公開するとともに、財団のデータベースへ登録してください。また、公開した論文等の成果物には課題番号を明記し「SPring-8を利用した結果である」ことを記述してください。
論文登録および成果の公開に関する詳細につきましては、以下のUIサイトからお願いいたします。
♦ UIサイト(論文発表等登録) マイページにログイン>トップページ>研究成果を登録する
♦ 成果の公開に関する詳細 UIサイト(成果公表)
9.報告書について(全ての課題対象 ※成果専有一般課題を除く)
課題実施後、以下の報告書の提出が必要です。なお、これらの報告書は「8.成果の公開について」における課題実施後3年以内の発表成果(査読付き論文、SPring-8/SACLA利用研究成果集または公開技術報告書)のいずれにも該当しませんのでご注意ください。
(1)利用課題実施報告書
対象:一般課題、大学院生提案型課題、成果公開優先利用課題
利用研究課題終了後60日以内に、所定の利用課題実験報告書をJASRIにUIサイトからオンライン提出してください(成果専有課題除く)。JASRIでは、2022B期ユーザータイム終了後60日目から2週間後に当該報告書をWeb公開します。利用課題実験報告書の詳細につきましては、以下のUIサイトをご参照ください。
♦ 「利用課題実験報告書/Experiment Summary Report」
(2)産業利用課題実施報告書
対象:希望審査分野を[産業利用]とする一般課題
(1)に加えて、本報告書をご提出いただきます。SPring-8の産業利用を効果的に促進するため、一般課題(産業利用分野、成果非専有)を利用して得られた結果は、「産業利用課題実施報告書」にとりまとめて別途WEB、印刷物等で公開しています。内容は(1)と同等のもので結構ですが、印刷物で公開するために所定の様式で報告書を作成していただきます。提出後に、誤記の修正および可読性向上のための文章表現の修正を依頼することはありますが、査読審査がないため報告内容についての修正提案は行いません。詳細は「希望審査分野を「産業利用」とする一般課題・大学院生提案型課題について」をご確認ください。
10.その他
- 利用に当たっての料金等について
ビーム使用料および消耗品の実費負担については、「2022B SPring-8利用研究課題募集要項」の「4.利用にかかる料金等について」をご参照ください。 - SACLA、J-PARC MLFまたは「京」/「富岳」を含むHPCIとの連携利用について
放射光施設(SPring-8)と、X線自由電子レーザー施設SACLA、中性子施設(J-PARC MLF) または「京」/「富岳」を含むHPCI(スーパーコンピュータ「京」/「富岳」を含む革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ)を連携して利用することを前提とした申請も、一般課題(成果非専有)および大学院生提案型課題を対象として受け付けています。詳細につきましては、「2022B SPring-8における“SACLA、J-PARC MLFまたは「京」/「富岳」を含むHPCIと連携した利用を行う課題”の募集について」をご確認ください。 - 成果非専有課題から成果専有課題への変更について
成果非専有の一般課題で採択された課題で、課題実施後に成果を専有する場合は、課題終了後60日以内の年度内(3月末まで)に申し出れば成果専有課題への変更がシフト単位で行えます。なお、一般課題以外は変更できません。詳細は、UIサイト「成果非専有課題から成果専有課題への変更」をご確認ください。 - 次回(2023A第Ⅰ期)の課題募集について
次回利用期間(2023A第Ⅰ期:2023年4月上旬〜2023年5月下旬)分の応募締切は、2022年12月上旬(成果専有課題および成果公開優先利用課題は11月中旬)の予定です。
11.問い合わせ先
窓口 | 電話番号 | メールアドレス |
高輝度光科学研究センター (JASRI) 利用推進部 | 0791-58-0961 | sp8jasri@spring8.or.jp |