詳細:成果準公開利用
1. 制度概要
成果準公開利用料を支払うことにより、3年以内の成果公開義務における「成果公開」として取り扱う、対象成果を拡張した産業利用ユーザー向けの制度です。
成果公開優先利用課題と合わせて利用していただくことができます。
課題申請時またはA期実施課題は9月末まで、B期実施課題は3月末までに申請していただく必要があります。
2. 対象課題
- 「民間企業」もしくは「産業界に準ずる機関」*に所属する者が実験責任者の成果公開優先利用課題
*公設試験場、および民間企業からの委託試験・研究を主な事業とする財団/社団法人を指します。
3. 対象成果物とJASRIにおける公開方法
| 分類 | 成果物 | JASRIにおける公開方法 |
| プレスリリース等 | プレスリリース記事等 | JASRI公式HPに「表紙」(様式35)内容を掲載 【表紙の内容項目】 実験責任者名、所属機関、タイトル、発表媒体、発表日、成果のポイント、アウトカム・社会への波及効果、公開用の図またはスライド(アピーリングなものを1〜2個) ・プレスリリース等については、JASRI公式HPからプレスリリース等が掲載された各社の公式HPにおける該当ぺージへのリンク(URLの掲載)をお願いします。 ・プレスリリースの場合は、SPring-8公式HP「プレスリリース」情報欄への掲載をお願いします。 |
| 学協会発表 | 各学協会における発表内容 | |
| JASRI公式HP掲載 | 「SPring-8での産業利用成果」への掲載 | |
| 特許 | 公開特許公報 | |
| その他(総説) | 総説論文 | |
| その他(書籍) | 書籍 | |
| 製品への施設ロゴ表示 | 製品 |
(1)成果登録について
◎成果登録の際にタイトルや成果のポイントを記載した「表紙」(様式35)を提出してください。
記載項目(必須):実験責任者名、所属機関、タイトル、発表媒体、発表日、成果のポイント、アウトカム・社会への波及効果、公開用の図またはスライド(アピーリングなものを1〜2個)
※共同実験者名及び同所属機関名の記載は任意です(必須項目ではありません)。
(2)成果物の対象及び成果認定手続きについて
- プレスリリース等:プレスリリース記事等
- プレスリリース記事のほか、研究成果の事例紹介を自社のHPに掲載する記事等も成果物としての対象となります。
- 表紙(様式35)(電子ファイル)をJASRI利用推進部に提出してください。
- SPring-8 User Information Webサイトのマイページ「研究成果を登録する」から入り、「研究成果データベース」から「プレスリリース等」を選択し、発表先(タイトル、発表日、WebページのURL)を登録してください。
- 学協会発表:各学協会における発表内容
- SPring-8産業利用報告会での発表についても成果物の対象となります。
- ポスターによる発表についても成果物の対象となります。
- 表紙(様式35)(電子ファイル)をJASRI利用推進部に提出してください。
- 成果物としての審査を行うため、発表スライド一式(ポスター発表の場合は発表ポスター)(電子ファイル)をJASRI利用推進部に提出してください。JASRIから発表スライドを公開することはいたしません。
- SPring-8 User Information Webサイトのマイページ「研究成果を登録する」から入り、「研究成果データベース」から「学協会発表」を選択し、発表先(学協会名)を登録してください。
- JASRI公式HPの指定Webフォーマット
- 表紙(様式35)(電子ファイル)をJASRI利用推進部に提出してください。
- JASRI指定のWebフォーマット(電子ファイル)に必要事項を記載のうえ、JASRI利用推進部に提出してください。
記載項目 : 成果のポイント、背景、成果の詳細、結果、成果のポイントを示す主要な図
ご検討いただくにあたり、事前にJASRI利用推進部までご相談ください。
「SPring-8での産業利用成果」(JASRI公式) - SPring-8 User Information Webサイトのマイページ「研究成果を登録する」から入り、「研究成果データベース」から「JASRI公式:産業利用成果」を選択し、登録してください。
- 特許
- 表紙(様式35)(電子ファイル)をJASRI利用推進部に提出してください。
- 公開番号、公開日、出願人、関連する課題番号を特許出願/特許公開報告フォームから登録してください。
- その他(総説)
- 表紙(様式35)(電子ファイル)をJASRI利用推進部に提出してください。
- SPring-8 User Information Webサイトのマイページ「研究成果を登録する」から入り、「研究成果データベース」から「総説」を選択し、発表先(誌名、巻、号、頁、発行年)を登録してください。
- その他(書籍)
- 表紙(様式35)(電子ファイル)をJASRI利用推進部に提出してください。
- SPring-8 User Information Webサイトのマイページ「研究成果を登録する」から入り、「研究成果データベース」から「単行本」または「その他出版物」を選択し、発表先(誌名、巻、号、頁、発行年)を登録してください。
- 製品への施設利用ロゴ表示
- ご検討いただくにあたり、事前にJASRI利用推進部までご相談ください。
- 実施後に表紙(様式35)(電子ファイル)をJASRI利用推進部に提出してください。
(3)成果活用
◎上記「表紙」の内容は、JASRI 公式HP(SPring-8 User Informationサイトへのリンクを含む)にて公開されます。
◎上記「表紙」の内容は、JASRIが理化学研究所と協力して実施する普及啓発用資料、または普及啓発イベント用資料等へ掲載するなどの活用をさせていただきます。
4. 公開要件
(1)SPring-8の利用研究との関連が確認できること(下記①〜③のうち1つ以上に該当すること)
①「SPring-8を利用した成果であること」が成果物に明記されている
② 利用研究課題番号が成果物に明記されている
③「表紙」に成果物とSPring-8利用研究との関連(課題番号含む)が具体的に明記されている
(2)成果物をSPring-8の普及啓発事業へ活用することを承諾できること
上記③「表紙」の内容(添付していただく写真等を含む)をSPring-8公式HP、User Informationサイト、及び普及啓発イベント用資料へ掲載することについての承諾をお願いします。
5. 運用に関する事項
基本事項
◎現行の論文等の成果公開ルールに準じて、SPring-8/SACLA成果審査委員会にて取り扱う
- 利用期終了後3年以内の公開(但し2年間の延長制度あり。2回まで)
- 公開した成果はJASRIの成果登録データベースへ登録
【成果準公開利用における延期申請の要件例】
- 成果物を投稿、または特許を出願したが、成果公開期限の時点で公開されていない場合
- 実験・解析等の結果が不調であったが、延長期間内の再実験・新たな解析等により成果の公開が見込める場合
- 長期の研究テーマであるが延長期間内に成果の公表が見込める場合
- その他の病気・入院(妊娠・出産を含む)、地震・火災・水害等の不可抗力による場合
6. 利用料金
| 利用料金の種類 | 1シフト※当たり |
| 成果準公開利用料 | 144,000円 |
| 成果公開優先利用料 | 144,000円 |
| 合計 | 288,000円 |
※1シフトは8時間となります
7. 利用手順
①課題申請時:「成果公開優先利用課題」を選択して進む
申請書入力画面の「成果公開属性」の項目で「成果準公開」をプルダウンから選択
②実験終了後:A期実施課題は9月末まで、B期実施課題は3月末までは、通常利用から「成果準公開利用」への変更可
:実施利用期の終了後3年以内に、いずれかの対象成果物を公開
③成果公開後:User Informationサイトのマイページから「SPring-8成果データベース」に登録
8. 問い合わせ先
(1)課題申請に関するお問い合わせ
| 窓口 | 電話番号 | メールアドレス |
| 高輝度光科学研究センター (JASRI) 利用推進部 | 0791-58-0961 | sp8jasri@spring8.or.jp |
(2)成果登録に関するお問い合わせ
| 窓口 | 電話番号 | メールアドレス |
| 高輝度光科学研究センター (JASRI) 利用推進部 | 0791-58-2785 | sp8r3p@spring8.or.jp |

