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詳細:液体ヘリウム

SPring-8での液体ヘリウムのご利用については、2とおりの方法があります。

1. JASRIが用意する液体ヘリウムを利用する場合

消耗品実費負担制度の従量分実費負担の一環として、使用量に応じた費用をご負担いただくことで液体へリウムをご利用いただけます。

単価

液体ヘリウム単価8,880円/リットル(税込)

液体ヘリウムの値上げについて

世界的な物流混乱、原油天然ガス等のエネルギー資源の高騰、ロシアのウクライナ侵攻に伴う各種資源の更なる高騰を受けて、液体ヘリウムの価格が高騰し続けております。
JASRIにおいても実験に支障が生じないよう必要量の確保を第一に、値上げを回避する方法を模索してまいりましたが、仕入れ値の値上げが避けられない事態となり、値上げさせていただきます(2022B期:7,301円)。

液体ヘリウムの利用を予定されているユーザーにおかれましては、値上がり分を見越した予算確保をお願いいたします。

また、液体ヘリウムの余剰を避けるために、事前の必要量調査においては、より正確な見込み量の算出をお願いいたします。事前の必要量調査と実際の利用量で大きな差異が生じた場合、申告に基づいて準備した液体ヘリウム分全量の請求を行うことがございますのでご承知おきください。

※単価は予告なく変更される可能性がございます。なお、単価が変更になった場合には、UIサイトにてお知らせいたします。

対象BL

  • BL02B2
  • BL08W
  • BL09XU
  • BL17SU
  • BL19LXU
  • BL25SU
  • BL28B2
  • BL35XU
  • BL39XU*
  • BL43IR
  • BL47XU*

* BL39XUおよびBL47XUでは、ビームラインの設備等の制約によりJASRIが用意する液体ヘリウムのみご利用可能。

計量および請求について

実験開始時と終了時における液体ヘリウム容器内の残量差を、液体ヘリウム液面計に基づき算出します。

実験開始時:容器内の液体ヘリウム残量を液面計の表示で読み取り、実験開始時の値として液体ヘリウム使用記録表に0.1 ㎝単位で記録(ビームラインによっては、異なる単位での記入方法を採用している場合もあります)。

実験終了時:容器内の液体ヘリウム残量を液面計の表示値で読み取り、実験終了時の値として液体ヘリウム使用記録表に0.1 ㎝単位で記録(ビームラインによっては、異なる単位での記入方法を採用している場合もあります)。

使用量の計算:(使用量)=(実験開始時の値)−(実験終了時の値)により、使用料を0.1L単位で液体ヘリウム使用記録表に記録。このとき、液面レベル(㎝)から容積(リットル)への換算は、容器付属の換算表をもとに内挿補間にて行います。

使用量の報告:ビームタイム終了届(ビームタイム利用報告書)に0.1 L単位で合計使用量を入力。請求は単価×申告値(0.1 L単位)を消費量とし、請求額は円単位で小数点第一位を四捨五入とします。

ビームタイム終了届(ビームタイム利用報告書)に記載された使用量をもとに、JASRIより請求します。

2. 実験責任者が用意する液体ヘリウムを使用する場合

実験責任者の責任において、液体ヘリウムの持ち込みおよび容器返却を行っていただきます(実験責任者の委託を受けた業者が持ち込む場合も同様)。液体ヘリウムを充填する容器は、挿入口と実験装置側トランスファーチューブとの適合について十分に調査確認した上でご用意ください。