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<終了しました>産業利用ビームライン(BL14B2、BL19B2、BL46XU)における産業利用準備課題の募集について

次]

  1. 産業利用準備課題について
  2. 利用時期、対象ビームライン・測定手法
  3. 測定試料、試料調製・測定環境
  4. 利用料金
  5. 申込方法
  6. 審査について
  7. 実施後の流れ
  8. その他

1.産業利用準備課題について

産業利用準備課題は、主にSPring-8の利用に興味があり、利用検討段階にあるユーザーを対象として、簡便な利用機会を提供しSPring-8利用の有用性の確認や測定条件の検討等を実施していただくことを目的とした成果専有(有償)の利用研究課題です。対象ビームラインは、産業利用ビームライン(BL14B2、BL19B2、BL46XU)となっており、対象ビームラインで実施可能な全ての測定手法に対応しています。ユーザーの方のSPring-8への来所および測定現場への立ち会いは任意としており、SPring-8での測定は測定代行と同様に、(公財)高輝度光科学研究センター(JASRI)産業利用・産学連携推進室のスタッフが、ユーザーに代わって実施します。なお、産業利用準備課題は『成果専有時期指定課題』の一形態として取り扱い、ビーム使用料および消耗品実費負担についても、当該『成果専有時期指定課題』に準じた金額(「4.利用料金」参照)となります。得られた成果およびその成果に基づく特許権等を独占的に専有することができ、利用申請内容に係わる秘密は保持されますので、情報を開示することなく研究開発等を進めることが可能です。

2.利用時期、対象ビームライン・測定手法

(1)利用時期

産業利用準備課題の申込書は、随時受け付けます。実施可能な日程については「8.その他(1)産業利用準備課題の相談窓口および試料送付先」にお問い合わせください。来所の有無、試料によって実施までの事前手続きに要する時間が異なります。各種書類ごとの提出期限は「SPring-8実験開始までに行う手続きについて」を参照してください。

(2)対象ビームライン・測定手法

 BL14B2 産業利用Ⅱビームライン
 ・X線イメージング
 ・広帯域XAFS測定(3.8-72 keV)

 BL19B2 産業利用Iビームライン
 ・粉末X線回折
 ・小角X線散乱(極小角散乱)
 ・X線回折測定およびX線反射率測定による薄膜試料の構造評価
 ・残留応力測定

 BL46XU 産業利用IIIビームライン
 ・X線回折測定およびX線反射率測定による薄膜試料の構造評価
 ・残留応力測定
 ・時分割X線回折実験
 ・硬X線光電子分光
 ・X線イメージング

3.測定試料、試料調製・測定環境

(1)測定試料

各測定手法用に調製した試料に限ります。なお、生物(動物、植物、微生物)試料は、原則として対象外とします。また、JASRIが定める「ランク4」の化学薬品、即ち、取り扱いに際し国または県の許可が必要な以下の物質についても対象外とします。
 (i)化学兵器の禁止及び特定物質の規制等に関する法律に定める特定物質
 (ii)麻薬及び向精神薬取締法に定める麻薬および向精神薬
 (iii)覚醒剤取締法に定める覚醒剤およびその原料
 (iv)大麻取締法に定める大麻草およびその製品
 (v)あへん法に定めるあへん、けし、けしがら
 (vi)薬機法の指定薬物
 (vii)毒物及び劇物取締法に定める特定毒物
 (viii)労働安全衛生法に定める製造禁止物質

(2)試料調製・測定環境

測定試料の調製はユーザーの方が行うものとしますが、試料形態や測定環境は各手法によって異なりますので、必ず事前に「8.その他(1)産業利用準備課題の相談窓口および試料送付先」にご相談ください。ガス雰囲気下など“その場(in situ)測定”は、対象外とします。なお、試料を送付いただく場合は、「8.その他(1)産業利用準備課題の相談窓口および試料送付先」に送付してください。

4.利用料金

利用料金は、次の(1)および(2)の合計金額となります。

(1)ビーム使用料

ご利用は1時間単位で受け付け、測定方法、試料数、測定スペクトル数によりビームタイムが1時間単位で算出されます。下記の申込方法にある手続きにしたがって、JASRIスタッフと十分に事前打ち合せを行い、必要ビームタイムをご確認いただきますと、ビーム使用料(時期指定利用 成果専有時期指定料金相当:90,000円/1時間)が算出され、測定実施後に徴収します。なお、1課題あたりの最大利用可能時間は、2時間となっていますのでご注意ください。

(2)消耗品実費負担相当額

消耗品実費負担相当額として、定額分(1,340円/1時間)および従量分(測定中に使用した液体ヘリウムの金額)を徴収します。

5.申込方法

(1)申込方法

インターネットより「産業利用準備課題ご相談フォーム」へ必要事項を記入し、送信してください。送信が正常に完了すると、JASRI産業利用・産学連携推進室(産業利用準備課題担当)trial-industrial@spring8.or.jpより確認メールが自動で送信されます。フォーム送信後、確認メールが届かない場合は、送信が正常に完了しなかった可能性がありますので、「8.その他(1)産業利用準備課題の相談窓口および試料送付先」までお問い合わせください。

(2)事前打ち合わせ

申込を受け付けた後、JASRIスタッフが測定の実施内容に関して事前打ち合せをいたします(SPring-8へのご来所は任意です)。事前打ち合せ終了後、産業利用・産学連携推進室から申請者に対し『産業利用準備課題実施内容等確認書(様式B)』を送付しますので、様式Bに従って次項に示す課題登録を行ってください。

(3)課題登録(オンライン申請)

課題登録は『産業利用準備課題実施内容等確認書(様式B)』を受理された後、『産業利用準備課題』として、以下のWebサイトを利用した電子登録を行ってください。

 SPring-8 User Information トップページ > マイページにログイン > 課題申請 / 利用計画書 > 新規作成

登録には、ユーザーカード番号とパスワードでログインする必要があります。ユーザーカード番号を取得していない方は、ユーザー登録を行ってください。
ログイン後課題申請の画面で、『成果専有 産業利用準備課題』を選択してください。『産業利用準備課題実施内容等確認書(様式B)』に記載された情報に従い、実施予定日10日前(土日祝を除く)の午前10:00までに、オンラインによる課題登録を完了してください。課題登録後に「SPring-8産業利用準備課題同意書」を提出していただく必要があります。当該フォームをダウンロード後、必要事項を記入の上、PDFを「8.その他(2)オンライン課題登録/書類提出に関するお問い合わせ」利用推進部までメール送付してください。同意書に記入が必要な申請番号は、課題登録完了時にお送りする受理通知メールにてお知らせいたします。

(4)産業利用準備課題実施前に必要なオンライン提出書類

課題の審査が終了しましたら、利用推進部から申請者に審査結果を連絡しますので、下記の2つの提出書類(利用申込書、試料および薬品等持込申請書)をオンライン提出してください。

1)利用申込書:
 (ⅰ)立ち会い者有りの場合ユーザーカード・線量計受取/返却日時および研究交流施設利用期間を記入してください。
なお、立ち会い者は、来所の10日前までに「放射線作業者登録申請書(様式5-1)」の提出が必要です。
立ち会いを希望される場合は、事前にJASRIスタッフまでご相談ください。
 (ⅱ)立ち会い者なしの場合“除外”にチェックを入れ、ユーザーカード・線量計受取/返却日時の項目に『産業利用準備課題実施内容等確認書(様式B)』に記載されている実施予定日時を記入してください。
2)試料および薬品等持込申請書利用申込書を提出していただくと試料および薬品等持込申請書へのリンクが表示されますので、本申請書をオンライン提出してください。

6.審査について

実験の安全性についてのみ審査を行います。実験内容の技術的な実施可能性、社会性、倫理性については、事前打ち合わせの過程において確認済みのため改めて審査は行いません。また科学技術的価値および成果創出への期待度に関する審査は行いません。
なお、郵送等が不適切な試料(法令に定める劇物・毒物等)を測定する場合、ユーザー来所による持込みおよび持ち帰りが課題実施の必須条件になる場合がありますので、予めご承知おきください。

7.実施後の流れ

(1)産業利用準備課題の実施後、申請者に対し、測定データと実施報告書を送付します。測定データは、電子媒体に収納し、実施報告書とともにお渡しします。なお、解析はサービスには含まれておりませんのでご注意ください。解析ソフトの紹介、解析方法の説明などのご相談は、「8.その他(1)産業利用準備課題の相談窓口および試料送付先」にて承ります。
(2)申請者の方は、測定データと実施報告書の確認後、ビームタイム利用報告書を提出してください。
(3)試料は測定後に返却いたします。立ち会いがなかった場合、JASRIスタッフが試料を申請者に返送します(送料は申請者負担となります)。
(4)利用成果(測定データ)は申請者の所属機関に帰属します。
(5)申請者の所属機関に利用料金の請求書を送付しますので、利用料金をお支払いください。

8.その他

(1)産業利用準備課題の相談窓口および試料送付先
  産業利用準備課題のご質問、試料の事前調製に関するお問い合わせはこちらになります。
  〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
  公益財団法人 高輝度光科学研究センター 産業利用・産学連携推進室 産業利用準備課題担当
  TEL:0791-58-0924
  e-mail:sp8jasri@spring8.or.jp

(2)オンライン課題登録/書類提出に関するお問い合わせ
  ユーザー登録やオンライン課題登録/書類提出に関するご質問、同意書の送付はこちらになります。
  〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
  公益財団法人 高輝度光科学研究センター 利用推進部
  TEL:0791-58-0961
  e-mail:sp8jasri@spring8.or.jp