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試料調製サービス

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  1. 試料調製サービスについて
  2. サービス対象範囲
  3. 料金体系
  4. 試料受け入れ条件
  5. 利用方法
  6. 実施後の流れ
  7. その他

1. 試料調製サービスについて

ユーザーから事前に送付された試料をJASRIで調製し、実験時に調製完了の形態でお渡しする有償サービスです。課題種に関わらず利用可能です。ただし、大学院生提案型課題については別途ご相談ください。

2. サービス対象範囲

  • BL02B2, BL13XU(粉末回折実験)における「粉末キャピラリ充填」
  • BL01B1, BL14B2(XAFS実験)における「XAFSペレット作製」

3. 料金体系

ビームタイム終了後に、下表の単価にて調製個数に応じた料金が消耗品実費負担と併せて請求されます。

試料調製方法 単価(2025B期試行期間) 最少利用単位
粉末キャピラリ充填(石英ガラス) 1,300円/個 10個以上1個単位
粉末キャピラリ充填(ボロシリケートガラス) 1,000円/個
XAFSペレット作製    600円/個

4. 試料受け入れ条件

【共通】2025B期は特定化学物質は受け入れ対象外とさせていただきます。

【粉末回折(BL02B2, BL13XU)】

  • 粉末試料をキャピラリに充填します。
  • 試料形態は、キャピラリ径より十分細かい粒で構成されており、かつ大気中で安定なものに限ります。
  • キャピラリ径として、ボロシリケイトまたは石英の 0.3 mmφ または 0.5 mmφ をご選択いただきます。
  • 試料粉末は、以下に指定するスクリュー管瓶に封入した状態で準備してください。
     9-852-01 ラボランスクリュー管瓶 2mL
     https://axel.as-1.co.jp/asone/d/9-852-01/
    ※必要な最低粉末量の目安は、スパチュラ約10杯分(約20 mg)となります。
  • 後日送付される専用ケースに詰めて送っていただきます。
    スクリュー管瓶の外側およびケースに粉末が付着しないようにご準備ください。
    スクリュー管瓶にはテープなどを極力貼らず、必要情報はマジックでご記載ください。

注意

  • 大気中で不安定、毒劇物、または粒径がキャピラリ径より大きい試料は対象外とします。
  • 大気中室温環境での対応となります。大気非暴露、温度制御などの対応は対象外とします。
  • 送付いただく粉末の特性により、キャピラリへの充填が不十分となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
  • 本サービス(粉末キャピラリ充填)は、XRD測定データの取得可否や質に対する確実性を保証するものではありません。

【XAFS(BL01B1, BL14B2)】

  • ペレット形成は試料と窒化ホウ素を混合して作成します。
  • 試料形態は粉末状で粒径約2um以下、大気下で安定な試料に限ります。
  • 試料粉末は以下に指定するサンプル管瓶に封入した状態で準備してください。
      サンプル管瓶:透明 5mL No.2 (口内径×胴径×全長:Φ13×Φ18×40mm)
      (株)マルエム製 型番5-096-04
  • 以下のマニュアル、プログラムを参考に透過法での測定に必要な試料粉末の見積もりと秤量を行ってください。
      XAFS測定試料調整自動化システム 試料準備手順マニュアル
      XAFS試料調製ガイドプログラム
  • 最少利用可能数は10個となります。
  • 試料粉末の秤量精度等のばらつきを勘案して、1水準当たり3試料以上のペレット作製を推奨しています。
  • 作製したペレットに加え、廃棄物(サンプル管瓶、攪拌棒・圧縮棒洗浄時のベンコット等)の引き取りも必要となります。

注意

  • 大気下で不安定、粒径が不均一、毒劇物、ペレット化に必要な量が多い試料は対象外とします。
  • 大気中室温環境での対応となります。大気非暴露、温度制御等の対応は対象外とします。
  • 本サービス(試料ペレット作製)は、XAFS測定データ取得可否や質に対する確実性を保証するものではありません。

【共通】

生物(動物、植物、微生物)試料は、原則として対象外とします。また、JASRIが定める「ランク4」の化学薬品、即ち、取り扱いに際し国または県の許可が必要な以下の物質についても対象外とします。
 (i)化学兵器の禁止及び特定物質の規制等に関する法律に定める特定物質
 (ii)麻薬及び向精神薬取締法に定める麻薬および向精神薬
 (iii)覚醒剤取締法に定める覚醒剤及びその原料
 (iv)大麻取締法に定める大麻草及びその製品
 (v)あへん法に定めるあへん、けし、けしがら
 (vi)薬機法の指定薬物
 (vii)毒物及び劇物取締法に定める特定毒物
 (viii)労働安全衛生法に定める製造禁止物質

5.利用方法

(1)申込受付

利用を希望される方は、課題実験実施日の6週間前まで以下の試料調製サービス申請フォームにて技術的可能性および調製装置の空き状況等をご相談ください。送信が正常に完了すると、確認メールが自動送信されます。フォーム送信後、確認メールが届かない場合は、利用推進部までお問い合わせください。
Googleフォームが利用できない場合は、氏名・所属・メールアドレス・電話番号・希望する試料調製方法をご記入の上、「7. その他(2)手続き等に関する窓口」利用推進部までメールにてお送りください。

試料調製サービス 申請フォーム
粉末キャピラリ充填 申請フォーム(粉末キャピラリ充填)
XAFSペレット作製 申請フォーム(XAFSペレット作製)

(2)事前打ち合わせ

申請フォームを受け付けた後、各担当者よりご連絡を差し上げますので、実施内容に関して事前打ち合せを行ってください。事前打ち合せ終了後、担当者から申請者に対し『実施内容等確認書(様式B)』を送付します。

(3)同意書および試料の送付

確認書(様式B)をご確認後、SPring-8試料調製サービス同意書を提出してください。当該フォームをダウンロード後、必要事項を記入の上、「7. その他(2)手続き等に関する窓口」利用推進部までメールにてお送りください。
試料は、課題実験実施日の2週間前まで7. その他(3)試料送付先」まで郵送ください。

6.実施後の流れ

(1)試料調製サービスの実施後、申請者に対し、実施報告書を送付します。
(2)申請者の方は、実施報告書の確認後、測定終了後に提出するビームタイム終了届にて試料調製サービスの項目を入力し、提出してください。
(3)試料は測定前にお渡し致します。測定代行課題の場合は、担当者が測定後に試料を申請者に返送します(送料は申請者負担となります。返送用の送り状を同梱してください。)。
(4)試料調製により得られた調製後の試料は、申請者もしくはその所属機関に帰属します。
(5)申請者の登録した請求先に利用料金の請求書を送付しますので、利用料金をお支払いください。

7. その他

(1)試料調製サービス相談窓口

試料調製サービス E-mail
粉末キャピラリ充填 prep_pxrd@spring8.or.jp
XAFSペレット作製 prep_xafs@spring8.or.jp

(2)手続き等に関する窓口

窓口電話番号メールアドレス
高輝度光科学研究センター (JASRI) 利用推進部0791-58-0961sp8jasri@spring8.or.jp

(3)試料送付先
  〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
  公益財団法人 高輝度光科学研究センター 利用推進部気付
   [粉末回折orXAFS]試料調製サービス担当者行(課題番号)
    例:粉末回折試料調製サービス担当者行(2022B1234)
   ※宅急便についての詳細はこちらもご確認ください。