2023A SPring-8における“SACLA、J-PARC MLFまたは「京」/「富岳」を含むHPCIと連携した利用を行う課題”の募集について
大型放射光施設(SPring-8)において、
- X線自由電子レーザー施設(SACLA)
- 中性子線施設(J-PARC MLF)
- 「京」/「富岳」を含むHPCI(スーパーコンピュータ「京」/「富岳」を含む革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ。以下同。)
を連携して利用することにより、それぞれを単独で利用するより優れた成果が効果的に創出されうる研究を促進するため、これら施設との連携利用を促進する利用研究課題を、一部を除く課題種を対象に募集します。以下の要領に従ってご応募ください。
[目次]
1.連携利用について
「特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律」に基づく、特定放射光施設「SPring-8およびSACLA」、特定中性子線施設「J-PARC」および特定高速電子計算機施設「京」/「富岳」において、利用促進業務を行う登録機関(JASRI、CROSS、RIST)の3機関は、より効率的・効果的に当該業務を実施するため、平成24年6月に協力協定書を締結しました。本協力の一環として、2013A・B期において試行的にSPring-8とJ-PARC MLFの両施設を相補的に利用することを前提とした課題の募集をJASRI、CROSSそれぞれで行い、2014A期からは「京」を含むHPCIが加わりました(2021A期からは更に「富岳」が追加)。2017A期からは新たに「SACLA」を加え、3機関・4施設でそれぞれの施設との連携利用を促進する課題の募集を行っています。
2.募集対象の課題種等
SPring-8では、以下のいずれかに該当する課題を、連携利用を行う課題として募集の対象とします。
- SACLA、J-PARC MLFまたは「京」/「富岳」を含むHPCIのいずれかの課題が採択/既に実施された後に、SPring-8へ利用申請をする課題
- SACLA、J-PARC MLFまたは「富岳」を含むHPCIのいずれかの利用申請と同じ期にSPring-8へ利用申請する課題
- SPring-8利用後、SACLA、J-PARC MLFまたは「富岳」を含むHPCIのいずれかへの利用申請を予定している課題
(注意)HPCIのうち「京」の共用は、「富岳」への移行に向けて2019年8月16日に終了しました。「富岳」は2021年度より本格運用が開始されました。
SPring-8で公募している課題のうち、当該連携利用を行う課題として応募可能な課題の種類を以下に示します。募集対象ビームラインおよび利用時期につきましては、「2023A SPring-8利用研究課題募集要項」の「表3 2023A ビームライン別募集課題一覧」をご覧ください。表中の★が該当しています。
3.申請方法と申請書作成上の注意
これら施設の利用を希望する場合、JASRI(SPring-8とSACLA)のほか、J-PARC MLFの課題公募・選定等を行う一般財団法人総合科学研究機構中性子科学センター(CROSS。以下、「CROSS」という。)または「京」/「富岳」を含むHPCIの同公募等を行う一般財団法人高度情報科学技術研究機構(RIST。以下、「RIST」という。)へ、それぞれ申請する必要があります。SPring-8以外の利用申請方法は、以下をご覧ください。
JASRI(SACLA)
CROSS(J-PARC MLF)
RIST(「京」/「富岳」を含むHPCI)
SPring-8は、通常の課題申請と同様、Webサイトを利用した電子申請となります。「2023A SPring-8利用研究課題募集要項」の「3.課題申請に必要な手続き」をご一読いただき、以下のUser Information Webサイトから申請してください。
♦User Information Webサイト(UIサイト) : http://user.spring8.or.jp/
マイページログイン>課題申請書を作成・編集する>新規作成
申請にあたっては、通常の課題と同様、「2023A SPring-8利用研究課題募集要項」の「3.(3)申請書作成上のお願い」をご確認ください。
- STEP1 “該当する課題種別(一般課題、大学院生提案型課題のいずれか)”を選択
- STEP2『4施設(SPring-8/SACLA、J-PARC MLF、「京」/「富岳」を含むHPCI)連携利用』をチェック*
*当該チェックがない場合は、通常のSPring-8利用課題申請となります。 - STEP3
- 申請書の記載項目のうち、「連携利用プログラム」に連携利用を行う利用施設を選択(複数選択可)
- 申請書の記載項目のうち、「連携利用内容」にSPring-8と、SACLA、J-PARC MLFまたは「京」/「富岳」を含むHPCIを利用すること(連携して実施する研究内容、各施設の利用が必要な理由、連携利用の特徴・利点、連携して利用することにより期待される効果、など)を明記してください。また、連携利用を行う課題であることを確認するため、SACLA、J-PARC MLFまたは「京」/「富岳」を含むHPCIにおける課題情報(これら施設で実施済課題の場合は、利用施設名、利用時期、課題番号、課題名、課題責任者所属・氏名または研究グループ名など。これら施設の利用を同時期に申請する課題の場合は、施設名、申請期、課題名、課題責任者所属・氏名または研究グループ名など[予定を含む])を明記してください。
なお、これらJ-PARC MLFまたは「京」/「富岳」を含むHPCIの課題情報については、CROSSまたはRISTへ確認のため照会をかける場合がある旨、予めご了承ください。
[審査分野を「産業利用」とする一般課題・大学院生提案型課題へ申請する場合]
希望審査分野に「産業利用」を選択する場合は、他分野とは所属要件、審査基準、報告書等が異なりますので、必ず「希望審査分野を「産業利用」とする一般課題、大学院生提案型課題について」をご確認ください。
4.応募締切
2022年12月8日(木) 午前10:00 JST(提出完了時刻)
電子申請システムの動作確認はしておりますが、予期せぬ動作不良等の発生も考えられます。申請書の作成(入力)は時間的余裕をもって行っていただきますようお願いいたします。 Web入力に問題がある場合は「6.お問い合わせ」へ連絡してください。応募締切時刻までに連絡を受けた場合のみ別途送信方法のご相談に応じます。
5.審査について
各課題における従来の審査の際に、連携利用を行う課題であることを明示した上で、SPring-8利用の科学技術的価値や研究戦略等について審査を行います。各課題の審査については、以下をご確認ください。なお、JASRI、CROSS、RISTのそれぞれで独立して審査・選定を行いますので、同時期利用申請の場合は各施設ごとに採択・不採択ということもあり得ますこと、予めご了承ください。
SPring-8で採択された場合は、他施設の採否結果(同時期利用の場合)に拘わらず、SPring-8と他施設を連携して利用する課題としてSPring-8において公表します。
6.お問い合わせ
窓口 | 電話番号 | メールアドレス |
高輝度光科学研究センター (JASRI) 利用推進部 | 0791-58-0961 | sp8jasri@spring8.or.jp |