2022B期 大学院生提案型課題(長期型)募集について 締め切りました
2022B期(2022年9月〜2023年2月)における大学院生提案型課題(長期型)について、以下の要領でご応募ください。
※大学院生提案型課題(長期型)の申請に係るWebサイトを利用した電子申請システムは4月以降に利用可能となります。それまではWord形式の下書きファイルでご準備いただき、電子申請システム公開後、電子申請システムから申請してください。3月末までの課題申請手続きを希望される場合は「10.課題申請手続き等に関する相談窓口」までご連絡ください。
注意
- 昨今のヘリウム供給に関する国際情勢により、液体ヘリウムやヘリウムガスを財団から安定的に供給できない可能性がありますので、ご承知おきのほどよろしくお願いいたします。
[目 次]
- 大学院生提案型課題(長期型)について
- 応募資格
- 指定期間、対象ビームライン
- 応募について
- 応募者の審査について
- 審査結果の通知
- 報告書について
- 大学院生提案型課題(長期型)ユーザーに対する支援について
- その他
- 課題申請手続き等に関する相談窓口
1.大学院生提案型課題(長期型)について
放射光科学を支え、更に発展させる人材の育成に資することを目的とし、赤外線から硬X線までの広い波長範囲の高輝度放射光ビームおよび先端的な測定装置を備えたSPring-8を利用する研究課題を主体的に立案、提案、遂行し、優れた成果(博士学位論文)の創出を目指す大学院生ユーザーを以下の要領で公募します。
長期課題という特性をいかした、独創的、挑戦的、意欲的な課題の応募をお待ちしています。
2.応募資格
指導教員が申請を許諾し、SPring-8における実験に対し主体的に責任を持って実施でき、課題実行時に日本国内の機関に属する博士後期課程の大学院生の方。詳細は以下の通り。
- 区分制の博士後期課程後期第1年次相当(在学月数12ヵ月未満)以上に在学する者
- 一貫制の博士課程第3年次相当(在学月数24ヵ月以上36ヵ月未満)以上に在学する者
- 後期3年の課程のみの博士課程第1年次相当(在学月数12ヵ月未満)以上に在学する者
- 医学、歯学、薬学又は獣医学系の4年制の博士課程第2年次相当(在学月数12ヵ月以上24ヵ月未満)以上に在学する者
応募資格について不明な場合は、「10.課題申請手続き等に関する相談窓口」にお問い合わせください。
3.指定期間、対象ビームライン
指定期間、募集の対象となるビームラインは以下の通りです。
(1)指定期間
2022年9月から最短1年間から最長3年間(博士号取得まで)
※博士後期課程2年次以上の方でも博士号取得までの期間を申請できます。
(2)大学院生提案型課題(長期型)を募集するビームライン
ビームライン | ビームライン想定割合 | |
BL01B1 | XAFS | 5%程度 |
BL02B1 | 単結晶構造解析 | 5%程度 |
BL02B2 | 粉末結晶構造解析 | 10%程度 |
BL04B1 | 高温高圧 | 7%程度 |
BL04B2 | 高エネルギーX線回折 | 10%程度 |
BL08W | 高エネルギー非弾性散乱 | 10%程度 |
BL09XU | HAXPES | 10%程度 |
BL10XU | 高圧構造物性 | 10%程度 |
BL13XU | 表面界面構造解析 | 10%程度 |
BL14B2 | 産業利用Ⅱ | 10%程度 |
BL19B2 | 産業利用Ⅰ | 10%程度 |
BL20B2 | 医学・イメージングⅠ | 10%程度 |
BL20XU | 医学・イメージングⅡ | 10%程度 |
BL25SU | 軟X線固体分光 | 10%程度 |
BL27SU | 軟X線光化学 | 10%程度 |
BL28B2 | 白色X線回折 | 10%程度 |
BL35XU | 非弾性・核共鳴散乱 | 10%程度 |
BL37XU | 分光分析 | 10%程度 |
BL39XU | 磁性材料 | 10%程度 |
BL40B2 | 構造生物学Ⅱ | 10%程度 |
BL40XU | 高フラックス | 10%程度 |
BL41XU | 構造生物学Ⅰ | 10%程度 |
BL43IR | 赤外物性 | 10%程度 |
BL45XU | 構造生物学Ⅲ | 10%程度 |
BL46XU | 産業利用Ⅲ | 10%程度 |
BL47XU | マイクロCT | 10%程度 |
・各ビームラインにおいて本課題に配分可能なビームタイムは、各利用期の総ビームタイムの10%となります。なお、既に採択された課題があるビームラインでは、それらの採択課題へ配分するビームタイムを除いたビームタイムが、今利用期の採択課題に配分可能なビームタイム(例:5%程度)となります。各ビームラインにおいて複数の大学院生ユーザーにビームタイムが配分されることが想定されています
・1課題あたりの申請ビームタイム(8時間/1シフト)数については、JASRIスタッフとの事前相談時に調整の上、上表の各ビームラインのビームタイム想定割合の範囲内で設定してください。なお、複数ビームラインの併用が可能ですが、利用本数にかかわらず、1課題あたりのビームタイムの上限は、各ビームラインの総ビームタイムの10%に相当するシフト数(利用するビームラインの合算で10%)となります。
・2022B期は、各ビームラインの総ビームタイムの10%は27シフト(予定)となります。
4.応募について
(1)事前相談(必須)
申請にあたってはJASRIスタッフに実施内容等について事前にご相談ください。
実験実施時(利用ビームタイム時の対応、解析助言等の要否等)、成果創出時(博士論文作成時における助言の要否等)のJASRIスタッフの関わり方について、事前に調整いただき、三者間(申請者、JASRIスタッフ、指導教員)で合意の上、申請してください。なお、申請書については、申請前に必ずJASRIスタッフに確認を行った上で提出してください。申請を受け付けた際にJASRIスタッフに事前相談の合意が取れているか確認を行います。事前の合意が取れていないことが明らかになった場合、申請は却下される可能性がございます。
(2)応募方法
Webサイトを利用した電子申請となりますが、大学院生提案型課題(長期型)応募のための設定が必要となります。申請を希望する方は、(1)の事前相談を済ませて利用推進部へ電子メールにて申請希望の旨をご連絡ください。ご連絡の際、事前相談を行ったJASRIスタッフのお名前をお知らせください。
利用推進部:sp8jasri@spring8.or.jp
なお、この設定は土日休日を除く平日(9時〜17時)のみの対応となりますので、余裕を持ってご連絡ください。返信がない場合は、送受信エラー等何らかの問題が生じている場合がございますので、「10.課題申請手続き等に関する相談窓口」までご連絡下さい。
(3)応募締切
2022年5月18日(水)午前10時00分JST(提出完了時刻)
電子申請システムの動作確認はしておりますが、予期せぬ動作不良等の発生も考えられます。申請書の作成(入力)は時間的余裕をもって行っていただきますようお願いいたします。Web入力に問題がある場合は、「10.課題申請手続き等に関する相談窓口」へ連絡してください。応募締切時刻までに連絡を受けた場合のみ、別途送信方法のご相談に応じます。
(4)申請受理通知
申請が完了すれば、受理通知と誓約書のPDFファイルがメールで送られます。メールが届かない場合は申請が受理されていない可能性がありますので、以下のとおり確認してください。なお、受理通知に添付される誓約書をプリントアウトし、実験責任者と指導教員の署名をして1週間以内に「10.課題申請手続き等に関する相談窓口」へPDFファイルをメールで送信してください。申請課題がUser Information Webサイト(マイページログイン>課題申請書を作成・編集する)の「提出済」に
(a)表示されていない場合
→受理されていません。もう一度申請書の「提出」操作を行ってください。
(b)表示されている場合
→受理されています。ユーザー登録内容が正しいにもかかわらずメールが不着となっている場合は、「10.課題申請手続き等に関する相談窓口」にお問い合わせください。
5.応募者の審査について
書類審査と面接審査の2段階審査とし、書類審査に合格された方には、面接審査に進んでいただきます。
面接審査(プレゼンテーション、質疑応答を予定):2022年6月下旬
書類審査に合格された申請者には、面接時間を連絡いたしますので、博士論文作成までの研究計画、論文作成までに予定する利用実験についてのプレゼンテーションのご準備をお願いいたします。
6.審査結果の通知
書類審査結果通知(面接日時通知)2022年6月中旬
採否結果 2022年7月下旬
7.報告書について
(1)利用課題実験報告書
各期の大学院生提案型課題(長期型)課題終了後60日以内に、所定の利用課題実験報告書をJASRIに提出していただきます。JASRIでは、各期ユーザータイム終了後60日目から2週間後に当該報告書をWeb公開します。利用課題実験報告書の詳細につきましては、UIサイトの「詳細:利用課題実験報告書【様式26】」をご参照ください。
(2)博士論文の登録
原則として、成果として博士学位論文の提出を求めます。
博士学位論文のもととなった査読付論文(査読付プロシーディングスを含む)を財団のデータベースへ登録するとともに、博士学位論文を指定終了後3年以内に公開し、財団のデータベースへ登録してください。博士学位論文のもととなった査読付論文、博士学位論文ともに登録できない場合は、財団が査読したSPring-8/SACLA利用研究成果集または財団が認定した公開技術報告書を指定終了後3年以内に公開するとともに、財団のデータベースへ登録してください。
※本課題により研究成果が出た場合には、当該課題の成果であることがわかるよう課題番号と共に謝辞をご記載ください。
This synchrotron radiation experiments were performed at SPring-8 with the approval of the Japan Synchrotron Radiation Research Institute (JASRI) as SPring-8 Long term Graduate Student Proposal
(Proposal No. 2022B####/BL No. ####).
8.大学院生提案型課題(長期型)ユーザーに対する支援について
2022年度において、JASRIは以下の支援を予定しています。
○実験責任者(課題申請者)および共同実験者のうち学生1名の合計2名について所属先より最寄りの駅またはバス停からSPring-8までの旅費(滞在費込み)
○消耗品実費(定額分10,720円/シフト+従量分)
注意事項
課題申請時に応募資格者であった実験責任者が、卒業・就職等で課題実施時に資格者でなくなった場合は、当該利用制度を通じて採択された課題は資格喪失以降無効となりますので、必ず「10.課題申請手続き等に関する相談窓口」までご連絡ください。身分変更の申告がないまま課題を実施され、その後変更の事実が判明した場合は、旅費等の返還を求める場合があります。
9.その他
(1)指導教員の同意等について
大学院生提案型課題(長期型)の実施に際しては、指導教員の方にも共同実験者への登録と、実験責任者と連帯して責任を負うこと等を申請時にご提出いただく誓約書にて、誓約していただきます。
課題申請前のJASRIスタッフとの事前相談の内容を確認の上で同意していただくようお願いします。
(2)損害保険の加入および賠償責任について
利用実験実施等に際し、不慮の事故に備えて傷害保険および賠償責任保険又はこれらと同等の保険に加入するとともに、共同実験者が学生の場合は、これら保険に加入していることを確認していただく必要があります。また、故意または重大な過失によってSPring-8及びそれに附属する施設、設備並びに物品その他に損害を及ぼしたときは、損害の全部又は一部を賠償していただきます。あらかじめご了承ください。
(3)JASRIスタッフからの科学的助言・指導について
課題の実施にあたって科学的な助言・指導を受けたいJASRIスタッフを申請書の共同研究者の項に記載して下さい(必須)。
(4)評価について
課題終了後、大学院生利用審査委員会が書類及びヒアリングによる評価を非公開で行います。また、場合により研究の進捗を報告いただく中間評価を行う可能性がございます。
(5)SPring-8シンポジウムでのポスター発表について
研究成果、進捗状況について、課題実施期間のSPring-8シンポジウムでポスター発表を行っていただきます。
(6)大学院生提案型課題への申請について
有効期間が半年の従来の大学院生提案型課題への申請も合わせてご検討ください。
10.課題申請手続き等に関する相談窓口
高輝度光科学研究センター (JASRI) 利用推進部 | 0791-58-0961 | sp8jasri@spring8.or.jp |