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2021B クライオ電子顕微鏡の共用について

次]

  1. 詳細
  2. 申請書と希望調査
  3. CryoTEM利用にあたっての注意事項
  4. CryoTEM利用に当たっての料金について
  5. 問い合わせ先

1.詳細

 本クライオ電子顕微鏡(CryoTEM)は、SPring-8における構造生物学研究及び創薬分野をはじめとする共用施設利用者の研究推進及び競争力強化に資することを目的として整備されます。このため、本CryoTEMは放射光ビームラインを利用する構造生物学の研究課題の実施において、付帯設備として利用でき、共用施設と同様に扱います。このため、経費等の取り扱いもSPring-8の利用に準ずることとし、利用形態に応じて使用料及び消耗品実費相当分を徴収いたします。
 なお、2021A期にPX-BLで採択された課題(2021A2700〜2021A2899)は、2021B期も有効ですが、BL38B1およびCryoTEM(EM01CT/EM02CT)をご利用いただくことはできません。希望される場合には、2021B期への申請が必要となります。

1.1運用方法

  1. 生命科学分野I(L1)分科会(タンパク質結晶構造解析分野)の一部として運用
  2. 放射光ビームラインとCryoTEMの両方を利用した研究を対象
  3. 対象課題は、一般課題(成果専有/非専有)、大学院生提案型課題および成果専有時期指定課題とする
  4. PX-BLと同様に年5回程度の利用希望調査によりマシンタイム配分を実施(時期指定課題については、申請前にCryoTEM担当者と日程調整をすること)
  5. 2021B期に試行運用として共用

1.2 対象CryoTEM

以下の2台のタンパク質単粒子解析用のCryoTEMを対象とします。

  • EM01CT: CRYO ARM 300 (K3)
  • EM02CT: CRYO ARM 200 (K2)

2.申請書と希望調査

 一般課題(成果専有/非専有)、大学院生提案型課題の申請書には、CryoTEMを利用予定であることに加え、測定試料となる精製蛋白質もしくは複合体の調製に向けた取り組みと、その結晶解析ないしbioSAXS測定に向けた取り組みの状況を合わせて記載して頂く必要があります。また、希望調査では測定試料の調製に関する実験結果 (ゲル濾過、ネガステ、クライオの画像など) の提示をお願いします。
 成果専有時期指定課題においては、放射光ビームラインの同時申請が必要となりますので、課題申請時には該当の放射光ビームラインを選択し、「実験の方法」欄にCryoTEMを利用予定であることを明記してください。また、申請前にCryoTEM担当者と日程調整が必須となっておりますのでご注意ください。

3.CryoTEM利用にあたっての注意事項

  • CryoTEM利用実験の参加者は利用開始前講習の受講が必要です(無償)。
  • 課題実験時にCryoTEM利用時間(3シフト単位、 午前10:00開始〜翌日午前10:00終了)を配分してユーザーが測定を実施します。
  • CryoTEMへの試料装填は基本的に施設スタッフが対応します。ただし、以下に示す時間指定があります**
  • グリッド作成に必要な凍結装置は来所して利用が可能です。
  • データ測定と並行して、データ処理 (イメージ処理までとし、 解析は含まない) 環境を提供します。

この装置を初めて使う人に対して実施し、装置を使うための最低限の内容を含みます。
内容:スタッフが実施するサンプルが装填された状態以降、データを取得するためのソフトウェア操作 (JADAS:日本電子製) の講習です。経験に応じて1〜3日で実施します。
開催時期:運転中の隔週に定期開催(課題採択前も受講可)および配分されたマシンタイム中

**試料装填のタイミングは原則マシンタイム中の10時頃、13時過ぎ、17時前を想定しています。 いずれもグリッド最大12枚の装填です。装填を自ら行う自立した測定の実施には、上記利用開始前講習に加えCryoTEM操作初級者向け講習(来所測定のためのサンプル装填の実習)が必要です。

4.CryoTEM利用に当たっての料金について

ビームラインの一般課題と同様に以下の利用料金および消耗品費実費負担分を負担いただきます。

使用料
・一般課題(非専有)、大学院生提案型課題 免除(利用期終了後3年以内に査読付論文等に公開)
・一般課題(成果専有) 80,000円/シフト
・時期指定課題(成果専有) 120,000円/シフト
※ CryoTEMの利用料金は2021B期の試行運営実績を踏まえ、実績との乖離が生じた場合は料金の改定を実施することがあります。

消耗品実費負担
・全課題共通   10,720円/シフト(SPring-8と同じ)

※ 1シフト=8時間

5.問い合わせ先

(1)CryoTEM利用に関する相談窓口

公益財団法人 高輝度光科学研究センター
放射光利用研究基盤センター
タンパク質結晶解析推進室
室長 熊坂崇 もしくは 重松秀樹
  熊坂 E-mail:kumasaka@spring8.or.jp /TEL:0791-58-0833
  重松 E-mail:hideki.shigematsu@riken.jp /TEL:0791-58-2839

(2)課題申請手続き等に関する相談窓口

窓口電話番号メールアドレス
高輝度光科学研究センター (JASRI) 利用推進部0791-58-0961sp8jasri@spring8.or.jp