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2021A SPring-8「新分野開拓利用」における研究グループの募集(募集期の変更と募集締切の延長)について締め切りました

 重要 

新型コロナ感染症感染拡大の防止策として、2020年4月11日より新型コロナ感染症関連の課題を除きユーザー利用を停止致しました。ユーザー利用停止措置により実施できなかった利用研究課題は2020年10月以降のビームタイムに実施を延期することとなりました。これにより、2020B期に募集していた「新分野開拓利用」における研究グループの募集については、十分なビームタイムを確保することが困難と想定されることから、開始利用期を2021A期からと致します。なお、以後の「新分野開拓利用」における研究グループの募集は、開始利用期をA期と致します。今般の2021A期からへの移行により、応募締切を2020年10月22日(木)と致します。

登録施設利用促進機関
公益財団法人高輝度光科学研究センター

2015B期に始まった「新分野創成利用」については、着実な成果が得られてきております。この課題の名称は、その目的である未踏分野の創成に重点を置いておりましたが、課題実施の過程において、創成の前段である開拓にも多くの可能性があることから、「新分野開拓利用」と名称を改めることにしました。
また、挑戦的な研究であることを鑑み、最長2年間の延長が可能となります。
2021年度より「新分野開拓利用」における研究を提案する研究グループを以下の要領で公募します。公募は年1回(A期のみ)となります。

 特記事項 

昨今のヘリウム供給に関する国際情勢により、液体ヘリウムやヘリウムガスを財団から安定的に供給できない可能性がありますので、ご承知おきのほどよろしくお願いいたします。

 注意  

各ビームラインに設置している実験装置の入替等により利用できる実験装置に変更がある場合や、ビームライン担当者との事前打ち合せが必須となっている場合がありますので、必ず申請の前にビームライン概要一覧をご確認ください。
ビームライン概要一覧

[ 目  次 ]

1.目的

2.概要

3.運用

4.応募から審査までの流れ

5.審査基準

6.最終審査結果(採否)の通知

7.報告書について

8.成果の公開について

9.その他

10.お問い合わせ

1.目的

SPring-8の利用研究成果創出を質的・量的に飛躍させるために、既存の研究分野の枠を超えた複合・融合領域等における新分野開拓とそれに伴う利用の裾野拡大を目的とします。

2.概要

新分野開拓利用制度は、複合・融合領域という特性をいかした単一チームではなしえない多角的な放射光測定手法の確立や成果の創造に挑戦していただくために、複数のビームラインにまたがって一定量の纏まったビームタイムの確保を可能としています。
この制度で採択された課題については、課題の代表責任者の裁量により2年間の有効期間内に、各分担責任者が研究の進捗状況に合わせて複数のビームラインで、新分野開拓利用課題を実施することができます。ビームラインやビームタイムは、研究計画に合わせて期毎に申請することができ、新分野開拓利用審査委員会(以下「審査委員会」という。)の審査を経て決定されます。
また、審査委員会が必要と認めた場合には最長2年間の延長ができます。
募集の対象となる研究グループは、以下の図のように構成されます。

注)代表責任者と分担責任者採択時に確定(変更または増減不可)、共同実験者(課題実施時の「共同実験者」と同義。以下同じ。)は有効期間内で任意に変更または増減可。

本公募の「申請者」は、代表責任者となります。分担責任者、共同実験者に人数制限はありません。研究グループの研究活動は、申請時に提案した研究計画に基づいて実施していただきます。代表責任者は、当該研究グループにおける新分野開拓にかかる研究計画全体を統括し、分担責任者は代表責任者の下で個別課題を実験責任者として実施していただきます。
研究グループの選考は、審査委員会により実施されます。審査委員会は、「新分野開拓利用」の趣旨(審査基準)に照らして優秀と認められる研究グループを選定します。審査は、書類審査と面接審査の2段階審査とし、書類審査に合格された方には、SPring-8にて実施する面接審査に進んでいただきます。なお、1回の公募で採択する研究グループは最大2グループまでとします。詳しくは、「9.その他」をご覧ください。
研究グループが申請時に提案する研究計画における個々の関連研究課題は、書類審査を通過したのち、指定する期日までに「新分野開拓利用課題」としてWeb登録していただくこととなります。詳しくは、「4.応募から審査までの流れ」をご確認ください。なお、次A期以降は、各開始期前にUser Information Webサイトより同じく「新分野開拓利用課題」として利用ビームライン毎にWeb登録していただきます。登録された「新分野開拓利用課題」の内容は審査委員会にて審議の上、ビームラインおよびシフト数が決定されます。

3.運用

(1)有効期間
2021A期から2022B期までの原則2年間にシフトを割り当てます。(但し、審査委員会が必要と認めた場合には延長可。最長4年間。)

(2)対象ビームラインおよびビームタイム割合
公募対象のビームラインおよび1本あたりのビームタイムから供出する割合は以下の表の通りです。なお、同一ビームラインで複数の新分野開拓利用課題を受け入れる場合は、全ての課題の合計が表のビームタイム割合を超えないシフトまで供給が可能です。(ただし、実際の利用ビームラインおよび配分シフトは、審査委員会で審議・調整された後確定されるため、希望どおりの配分にならないこともあります。)
理研ビームラインにおける供給シフト数は、共用ビームラインに比べ少ないのでご注意ください。

共用ビームライン

ビームライン番号ビームライン名称ビームタイム想定割合
BL01B1XAFS8%程度
BL02B1単結晶構造解析8%程度
BL02B2粉末結晶構造解析8%程度
BL04B1高温高圧8%程度
BL04B2高エネルギーX線回折8%程度
BL08W高エネルギー非弾性散乱8%程度
BL09XU核共鳴散乱8%程度
BL10XU高圧構造物性8%程度
BL13XU表面界面構造解析8%程度
BL20B2医学・イメージング I8%程度
BL20XU医学・イメージング II8%程度
BL25SU軟X線固体分光8%程度
BL27SU軟X線光化学8%程度
BL28B2白色X線回折8%程度
BL35XU高分解能非弾性散乱8%程度
BL37XU分光分析8%程度
BL39XU磁性材料8%程度
BL40B2構造生物学 II8%程度
BL40XU高フラックス8%程度
BL41XU構造生物学 I8%程度
BL43IR赤外物性8%程度
BL45XU構造生物学 III8%程度
BL47XU光電子分光・マイクロCT8%程度

理研ビームライン(応募の前に理研担当者にお問い合わせください)

ビームライン番号ビームライン名称ビームライン想定割合
BL05XU理研  施設開発ID2%程度
BL17SU理研  物理科学 III2%程度
BL19LXU理研  物理科学 II2%程度
BL26B1理研  構造ゲノム I8%程度
BL26B2理研  構造ゲノム II2%程度
BL29XU理研  物理科学 I2%程度
BL32XU理研  ターゲットタンパク2%程度
BL44B2理研  物質科学1%程度

ビームライン・ステーションの整備状況はSPring-8ホームページの「ビームライン一覧」でも提供しています。不明な点はそれぞれのビームライン担当者にお問い合わせください。ビームラインを選ぶ際には、「SPring-8利用事例データベース」もご活用ください。
 ビームライン一覧
 SPring-8利用事例データベース

(3)運転モード
運転モードは、SPring-8ホームページ「セベラルバンチ運転モード対応表」をご参照ください。
 セベラルバンチ運転モード対応表

4.応募から審査までの流れ

(1)応募(代表責任者)
①申請を希望する研究グループの代表責任者は、利用推進部へ電子メールにて申請希望の旨をご連絡ください。
 利用推進部:sp8jasri@spring8.or.jp
②折り返し、利用推進部よりSPring-8「新分野開拓利用」研究計画書のフォーム(電子ファイル)をメール添付にて送付いたします。なお、土日休日を除く平日(9時〜17時)のみの対応となりますので、時間に余裕をもってご連絡ください。
③「新分野開拓利用」研究計画書記入要領をご確認のうえ、必要項目を入力してください。ご不明な点がございましたら、「10.お問い合わせ」までご連絡ください。
 「新分野開拓利用」研究計画書記入要領
④入力完了後、応募締切までに申請書を電子ファイルにて利用推進部へご提出ください。
 利用推進部:sp8jasri@spring8.or.jp
⑤利用推進部で入力漏れ等がないか確認後、問題がなければ受領通知メールを送信いたします。2〜3営業日が経っても返答がない場合は、送受信エラー等何らかの問題が発生している可能性がございますので、「10.お問い合わせ」までご連絡ください。

【応募締切】
2020年10月22日(木)
午前10:00 JST(提出完了時刻)

申請書の作成(入力)は時間的余裕をもって行って頂きますようお願いいたします。

(2)書類審査(第一段階)
⑥応募締切後、申請があった研究グループによる「新分野開拓利用」研究計画書の書類審査を審査委員会で行います。
⑦利用推進部より、書類審査の結果を申請者(代表責任者)へメールで連絡します。書類審査通過者には面接時間帯を通知するとともに、個別の「新分野開拓利用課題」のWeb登録をお願いいたします。面接審査では、研究計画に関するプレゼンテーションを行っていただくこととなりますので、あらかじめご準備をお願いいたします。

【書類審査結果通知】
2020年11月9日(月)頃
ー(以下は書類審査を通過した場合のみ該当)ー

(3)「新分野開拓利用課題」のWeb登録(分担責任者)
⑧各分担責任者は、以下の締切までにWebサイトから「新分野開拓利用課題」の登録を行ってください。なお、書類審査結果通知からWeb申請締切までの期間が短いため、事前準備をお願いいたします。

【Web登録締切】
2020年11月17日(火)
午前10:00 JST(提出完了時刻)

【Web登録方法】
User Information Webサイト(UIサイト)より登録していただきます。各入力項目の詳細につきましては、下書きファイル「新分野開拓利用課題」に記載しておりますので、こちらをご参照の上、登録を行ってください。
 下書きファイル「新分野開拓利用課題

◆User Information Webサイト(UIサイト)トップページ>マイページにログイン>課題申請/利用計画書>新規作成
STEP1:「成果非専有」をチェック
STEP2:「新分野開拓利用課題」のSTARTボタンをクリック
次ページ以降の入力方法は下書きファイル「新分野開拓利用課題」をご参照ください。

(4)面接審査(第二段階)
⑨面接審査は、プレゼンテーションおよび質疑応答により実施します。プレゼンテーションは代表責任者に行っていただきます。プレゼンテーションに使う資料は、PPT又はPDFファイルにて面接日の前日までに利用推進部へメールで送付してください。
 利用推進部:sp8jasri@spring8.or.jp

【面接予定日】
2020年12月1日(火)【変更不可】
開催場所:未定

※時間帯および会場の詳細は⑦で代表責任者へメールで通知いたします。
※面接審査は原則として代表責任者に出席していただきます。ただし、分担責任者の同席も可能とします。

5.審査基準

審査基準は以下のとおりです。
(1)科学技術的価値として、以下の(イ)から(ハ)のうち、いずれかが見込まれること。
 (イ)研究課題の先端性及び当該研究課題を含む科学技術分野の発展性ないしは新分野開拓への寄与
 (ロ)期待される研究成果の基礎的研究分野及び基盤的技術開発分野への貢献度
 (ハ)期待される研究成果の産業基盤技術としての重要性及び発展性
(2)研究手段としてのSPring-8の必要性
(3)実験内容の技術的な実施可能性、安全性および倫理性(平和目的)
(4)「新分野開拓利用」の趣旨との合致性
 以下の4項目全てを含むこと。
 ・新分野の開拓が見込まれること。
 ・申請グループ構成の新規性が見込まれること。
 ・研究の持続的発展性が期待されること。
 ・研究計画の人的・資金的な実行性及びそれを担保するマネジメント体制が妥当であること。

6.最終審査結果(採否)の通知

2021年2月頃

7.報告書について

各期の新分野開拓利用課題終了後60日以内に、所定の利用課題実験報告書をJASRIに提出していただきます。JASRIでは各期ユーザータイム終了後60日目から2週間後に当該報告書をWeb公開します。利用課題実験報告書の詳細につきましては、User Information Webサイト「利用課題実験報告書/Experimental Summary Report」をご参照ください。
 利用課題実験報告書/Experimental Summary Report

8.成果の公開について

○SPring-8シンポジウムでのポスター発表(発表時期:2022年夏、2023年夏)
○「SPring-8/SACLA利用者情報」に課題報告を掲載(課題終了後)
○査読付論文の提出
利用研究成果として、査読付論文(査読付プロシーディングス、博士学位論文を含む)、財団が査読したSPring-8/SACLA利用研究成果集または財団が認定した公開技術報告書を課題の実施期終了後3年以内に公開するとともに、財団のデータベースへ登録してください。また、公開した論文等の成果物には課題番号を明記し「SPring-8を利用した成果である」ことを記述してください。論文発表に至らなかった場合は、「SPring-8/SACLA利用研究成果集」で公開してください。論文登録および成果の公開に関する詳細につきましては、以下のUser Information Webサイトからお願いいたします。
◆User Information Webサイト(UIサイト)トップページ>マイページにログイン>申請/報告>論文発表等登録
◆成果の公開に関する詳細
User Information Webサイト(成果公開):https://user.spring8.or.jp/?p=20911
【特記事項】当該複数課題番号に関わらず、採択された研究グループが有効期間(2年間)内に実施した全ての新分野開拓課題は「連続した一連の課題」として扱います。具体的には、論文等の公開・登録義務期間(3年以内)を「最後の利用期」から起算します。

9.その他

(1)研究グループの同時採択最大数
限られた分配可能ビームタイムの範囲内で、採択した各研究グループの柔軟性を適切に確保するため、1回の公募で採択する研究グループは最大2件までとします。
(2)実施研究グループの最大数
前項と同様の理由により、採択時期に関わらず同時に受け入れる研究グループの最大数を4グループまでとします。
(3)評価
2年の有効期間終了後、事後評価(書類および面接)を実施します。
なお、課題の延長を希望される場合は、2年の有効期間終了前に審査委員会で書類および面接にて審査を行います。
課題の延長が認められた場合、事後評価(書類および面接)は延長を含めた有効期間終了後に行います。

10.お問い合わせ

〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
公益財団法人 高輝度光科学研究センター 利用推進部 共用推進課

高輝度光科学研究センター (JASRI) 利用推進部0791-58-0961sp8jasri@spring8.or.jp