2021B 大学院生提案型課題の募集について 締め切りました
2021B期(2021年9月〜2022年2月(予定))における大学院生提案型課題について、以下の要領でご応募ください。
また、当該案内ページと合わせて、「2021B SPring-8利用研究課題募集要項」もご確認ください。
新型コロナウイルス感染症に関する特記事項
2021B期においても、新型コロナウイルス感染症によるビームタイムキャンセルの影響を軽減するため、特別な運用が実施されますので、必ず事前にこちらをご確認ください。
注意
- 昨今のヘリウム供給に関する国際情勢により、液体ヘリウムやヘリウムガスを財団から安定的に供給できない可能性がありますので、ご承知おきのほどよろしくお願いいたします。
[目次]
- 大学院生提案型課題について
- 応募資格
- 利用時期、対象ビームライン
- 申請方法
- 応募締切 2021年6月10日(木)午前10:00 JST(提出完了時刻)
- 申請受理通知
- 審査について
- 審査結果の通知
- 報告書について
- 成果の公開について
- その他
- 課題申請手続き等に関する相談窓口
1.大学院生提案型課題について
大学院生提案型課題は、一般課題に準じ、赤外線から硬X線までの広い波長範囲の高輝度放射光ビームおよび先端的な測定装置を備えたSPring-8を利用する研究課題で、将来の放射光研究を担う人材の育成を図ることを目的として、大学院生が主体的に立案、提案、遂行する課題の申請を奨励するものです。
2.応募資格
指導教員が申請を許諾し、SPring-8における実験に対し主体的に責任を持って実施でき、課題実行時に博士後期課程の大学院生の方。詳細は以下の通り。
- 区分制の博士課程後期第1年次相当(在学月数12ヶ月未満)以上に在学する者
- 一貫制の博士課程第3年次相当(在学月数24ヶ月以上36ヶ月未満)以上に在学する者
- 後期3年の課程のみの博士課程第1年次相当(在学月数12ヶ月未満)以上に在学する者
- 医学、歯学、薬学又は獣医学系の4年制の博士課程第2年次相当(在学月数12ヶ月以上24ヶ月未満)以上に在学する者
注意事項
課題申請時に上記応募資格者であった実験責任者が、卒業・就職等で課題実施時に資格者でなくなった場合は、大学院生提案型課題で採択されていても一般課題(成果非専有)で実施することになりますので、必ず「12. 課題申請手続き等に関する相談窓口」までご連絡ください。またこの場合、一般課題として実施していただくことになりますので、旅費等の支援対象外となる旨、ご了承ください。身分変更の申告がないまま課題を実施され、その後変更の事実が判明した場合は、旅費等の返還を求める場合があります。
応募資格について不明な場合は、「12. 課題申請手続き等に関する相談窓口」にお問い合わせください。
3.利用時期、対象ビームライン
利用時期、募集の対象となるビームライン、シフト数(1シフト=8時間)および運転モードを以下に示します。
(1)利用時期
- 2021B期全期間(2021年9月〜2022年2月(予定))を対象とするもの
PX-BL以外のビームライン : 2021B期(2021年9月〜2022年2月(予定))
生命科学/タンパク質結晶構造解析分野におけるPX-BLにつきましては、「2021B 生命科学/タンパク質結晶構造解析分野の課題の運用について」をご確認ください。 - 2021B期の第I期(2021年9月〜11月上旬頃)を対象とするもの
産業利用ビームライン(BL14B2、BL19B2、BL46XU)の3本が対象となります。この3本のビームラインは、利用期を3回に分けて年6回の締め切りを設けています。今回の応募分は、2021年9月〜11月上旬頃にシフトを割当てます。 なお、次回2021B期の第Ⅱ期(2021年11月上旬頃〜12月頃)、第Ⅲ期(2022年1月〜2月下旬)の利用分は、それぞれ2021年8月と10月に募集を開始する予定です。ただし、この3本の産業利用ビームラインは、産業利用分野のみを募集対象とします。この3本については、Web申請時の『課題の種類』で“大学院生提案型課題(産業利用分野)”を選択してください。産業利用分野で審査されます。
(2)対象ビームライン
募集の対象となるビームラインおよび1本あたりのビームタイムから供出する割合は以下の表のとおりです。なお、このシフト数割合は、一般課題の他、新規の長期利用課題、パートナーユーザー課題、成果公開優先利用課題、新分野開拓利用課題への配分も含めた値を示しています。
生命科学/タンパク質結晶構造解析分野におけるPX-BLへの申請につきましては、「2021B 生命科学/タンパク質結晶構造解析分野の課題の運用について」を必ずご確認ください。
共用ビームライン
ビームライン | ビームタイム想定割合 | |
BL01B1 | XAFS | 65%程度 |
BL02B1 | 単結晶構造解析 | 80%程度 |
BL02B2 | 粉末結晶構造解析 | 80%程度 |
BL04B1 | 高温高圧 | 80%程度 |
BL04B2 | 高エネルギーX線回折 | 80%程度 |
BL08W | 高エネルギー非弾性散乱 | 80%程度 |
BL09XU | HAXPES | 65%程度 |
BL10XU | 高圧構造物性 | 80%程度 |
BL13XU | 表面界面構造解析 | 80%程度 |
BL14B2* | 産業利用 II (2021年9月~11月上旬) | 80%程度 |
BL19B2* | 産業利用 I (2021年9月~11月上旬) | 75%程度 |
BL20B2 | 医学・イメージング I | 80%程度 |
BL20XU | 医学・イメージング II | 65%程度 |
BL25SU | 軟X線固体分光 | 80%程度 |
BL27SU | 軟X線光化学 | 80%程度 |
BL28B2 | 白色X線回折 | 65%程度 |
BL35XU | 非弾性・核共鳴散乱 | 80%程度 |
BL37XU | 分光分析 | 65%程度 |
BL39XU | 磁性材料 | 80%程度 |
BL40B2 | 構造生物学 II | 80%程度 |
BL40XU | 高フラックス | 80%程度 |
BL41XU** | 構造生物学 I | 50%程度 |
BL43IR | 赤外物性 | 80%程度 |
BL45XU** | 構造生物学 III | 80%程度 |
BL46XU* | 産業利用 III (2021年9月~11月上旬) | 80%程度 |
BL47XU | マイクロCT | 80%程度 |
設備名 | マシンタイム想定割合 | |
EM01CT | CRYO ARM 300 (K3) | 2021B期は試行運用 |
EM02CT | CRYO ARM 200 (K2) | 2021B期は試行運用 |
理研ビームライン(応募の前に理研の担当者にお問い合わせください)
ビームライン | ビームタイム想定割合 | |
BL05XU | 施設開発ID | 5%程度 |
BL17SU | 理研 物理科学 III | 20%程度 |
BL19LXU | 理研 物理科学 II | 20%程度 |
BL26B1** | 理研 構造ゲノム I | 65%程度 |
BL26B2** | 理研 構造ゲノム II | 20%程度 |
BL29XU | 理研 物理科学 I | 20%程度 |
BL32XU** | 理研 ターゲットタンパク | 20%程度 |
BL36XU | 理研 物質科学 II | 10%程度 |
BL38B1*** | 理研 構造生物学 I | 20%程度 |
BL43LXU**** | 理研 量子ナノダイナミクス | 5%以上 |
BL44B2 | 理研 物質科学 | 10%程度 |
*産業利用分野のみ受付
**申請の際は、「2021B生命科学/タンパク質結晶構造解析分野の課題の運用について」を必ずご確認ください。
***BL38B1においては、生体分子小角散乱実験(BioSAXS)のみ申請可能となっております。
****BL43LXUについては、BL35XUへ申請されるX線非弾性散乱の課題を自動的にBL43LXUにおいても審査いたしますので、BL35XUヘご申請ください。
ビームライン・ステーションの整備状況はSPring-8ホームページの「ビームライン一覧」でも提供しています。不明な点はそれぞれのビームライン担当者にお問い合わせください。ビームラインを選ぶ際には「SPring-8利用事例データベース」もご活用ください。
(3)運転モード
運転モードは、「2021B SPring-8利用研究課題募集要項」の「1.(3)2021Bのセベラルバンチ運転モード」およびSPring-8ホームページ「セベラルバンチ運転モード対応表」をご参照ください。
4.申請方法
Webサイトを利用した電子申請となります。「2021B SPring-8利用研究課題募集要項」の「3.課題申請に必要な手続き」をご一読いただき、以下のUser Information Webサイトから申請してください。放射光利用や実験計画等について不明な場合は、「12. 課題申請手続き等に関する相談窓口」までご相談ください。
♦ User Information Web サイト(UIサイト) : トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書>新規作成
大学院生提案型課題申請書作成上の注意
- [希望審査分野]
産業利用以外の分野で大学院生提案型課題を申請される場合は、申請書下書きファイル「一般課題、大学院生提案型課題(産業利用分野以外、成果公開)」の記載に沿って申請書を作成し、Web申請時の『課題の種類』 で、“大学院生提案型課題”から申請してください。
産業利用分野で大学院生提案型課題を申請される場合は、申請書に記載していただく内容が他分野とは審査における重点項目が異なりますので、必ず申請書下書きファイル「一般課題、大学院生提案型課題(産業利用分野、成果公開)」の記載に沿って申請書を作成し、Web申請時の『課題の種類』 で、“大学院生提案型課題(産業利用分野)”から申請してください。 - [タンパク質結晶構造解析]
希望ビームラインがPX-BLで、生命科学/タンパク質結晶構造解析分野へ申請する場合は、申請書に記載いただく内容が異なりますので、必ず「2021B 生命科学/タンパク質結晶構造解析分野の課題の運用について」をご確認ください。 - [課題種の選択]
上記UIサイトより申請の際は、必ず課題種に「大学院生提案型課題」を選択してください。
5.応募締切
2021年6月10日(木)午前10:00 JST(提出完了時刻)
(誓約書PDFのメール送信期限 2021年6月17日(木)必着)
電子申請システムの動作確認はしておりますが、予期せぬ動作不良等の発生も考えられます。申請書の作成(入力)は時間的余裕をもって行っていただきますようお願いいたします。
Web入力に問題がある場合は「12. 課題申請手続き等に関する相談窓口」へ連絡してください。応募締切時刻までに連絡を受けた場合のみ別途送信方法のご相談に応じます。
6.申請受理通知
申請が完了すれば、受理通知と誓約書のPDFファイルがメールで送られます。メールが届かない場合は申請が受理されていない可能性がありますので、以下のとおり確認してください。なお、受理通知に添付される誓約書をプリントアウトし、実験責任者と指導教員の署名をして1週間以内に「12. 課題申請手続き等に関する相談窓口」へPDFファイルをメールで送信してください。
申請課題が User Information Webサイト(トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書)の「提出済」に
(1) 表示されていない場合
→受理されていません。もう一度申請課題の「提出」操作を行ってください。
(2) 表示されている場合
→受理されています。ユーザー登録内容が正しいにもかかわらずメールが不着となっている場合は、「12.課題申請手続き等に関する相談窓口」にお問い合わせください。
7.審査について
一般利用研究課題としてSPring-8利用研究課題審査委員会で審査されます。具体的には、科学技術的価値、成果創出への期待度、研究手段としてのSPring-8の必要性、実験の実施可能性、実験の安全性および倫理性について総合的かつ専門的に審査します。だたし、大学院生提案型課題(産業利用分野)は、一般課題(産業利用分野)同様、「科学技術的価値」において、期待される研究成果の産業技術としての重要性および発展性、並びに研究課題の社会的意義および社会経済への寄与度を特に重点的に審査します。
8.審査結果の通知
審査結果は、2021年8月上旬にUser Information Webサイトのマイページにてご確認いただけます。
9.報告書について
利用研究課題終了後60日以内に、所定の利用課題実験報告書をJASRIに提出していただきます(成果専有課題除く)。JASRIでは、2021B期ユーザータイム終了後60日目から2週間後に当該報告書をWeb公開します。利用課題実験報告書の詳細につきましては、以下のUser Information Webサイトをご参照ください。
♦ 「利用課題実験報告書/Experiment Summary Report」
10.成果の公開について
利用研究成果として、査読付論文(査読付プロシーディングス、博士学位論文を含む)、財団が査読したSPring-8/SACLA利用研究成果集または財団が認定した公開技術報告書を課題の実施期終了後3年以内に公開するとともに、財団のデータベースへ登録してください。また、公開した論文等の成果物には課題番号を明記し「SPring-8を利用した結果である」ことを記述してください。
論文登録および成果の公開に関する詳細につきましては、以下のUser Information Webサイトからお願いいたします。
♦ User Information Webサイト(論文発表等登録)
トップページ>マイページにログイン>申請/報告>論文発表等登録
♦ 成果の公開に関する詳細
User Informationサイト(成果公表)
11.その他
- 指導教員の同意等について
大学院生提案型課題の実施に際しては、指導教員の方にも共同実験者への登録と、実験責任者と連帯して責任を負うこと、および実験実施時に原則来所し監督責任を負うこと等を課題申請後にご提出いただく誓約書にて、誓約していただきます。 - SACLA、J-PARC MLFまたは「京」/「富岳」を含むHPCIとの連携利用について
放射光施設(SPring-8)と、X線自由電子レーザー施設SACLA、中性子施設(J-PARC MLF) または「京」/「富岳」を含むHPCI(スーパーコンピュータ「京」/「富岳」を含む革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ)を連携して利用することを前提とした申請も、大学院生提案型課題を対象として受け付けています。詳細につきましては、「2021B SPring-8における“SACLA、J-PARC MLFまたは「京」/「富岳」を含むHPCIと連携した利用を行う課題”の募集について」をご確認ください。 - 旅費支援について
2021B期における国内の大学に所属する方から申請された本課題に関して、実験責任者と共同実験者のうち学生1名の合計2名のSPring-8までの旅費(滞在費込み)支援をします。海外の大学に所属する方からの本課題について、旅費の支援は2019A期で終了いたしましたので、これらの費用については、実験責任者に負担していただきます。 - 消耗品の実費負担について
2021B期における国内の大学に所属する方から申請された本課題は、予算の範囲内で消耗品費(定額分+従量分)の支援をしますが、従量分を大量に使用される場合は支援できない場合があります。海外の大学に所属する方からの本課題について、消耗品費の支援は2019A期で終了いたしましたので、これらの費用については、実験責任者に負担していただきます。 - タンパク質結晶構造解析分野への申請について
生命科学/タンパク質結晶構造解析分野におけるPX-BLへの申請につきましては、「2021B生命科学/タンパク質結晶構造解析分野の課題の運用について」を必ずご確認ください。 - 次回(2022A期および産業利用ビームラインの2021B第II期、第Ⅲ期)の応募締切
次回利用期間(2022A期)分の応募締切は2021年12月上旬の予定です。なお、3本の産業利用ビームライン(BL14B2、BL19B2、BL46XU)の2021B第II期分(2021年11月上旬頃〜12月頃)、第Ⅲ期分(2022年1月〜2月)の募集は、それぞれ2021年8月と10月に開始する予定です。 - 損害保険の加入および賠償責任について
利用実験実施等に際し、不慮の事故に備えて傷害保険及び賠償責任保険又はこれらと同等の保険に加入するとともに、共同実験者が学生の場合は、これら保険に加入していることを確認していただく必要があります。また、故意又は重大な過失によってSPring-8及びそれに附属する施設、設備並びに物品その他に損害を及ぼしたときは、損害の全部又は一部を賠償していただきます。あらかじめご了承ください。
12.課題申請手続き等に関する相談窓口
窓口 | 電話番号 | メールアドレス |
高輝度光科学研究センター (JASRI) 利用推進部 | 0791-58-0961 | sp8jasri@spring8.or.jp |