利用課題の種類
利用形態に合わせて、下記の課題種別を用意しています。
初めてSPring-8を利用される方は、一般課題または測定代行課題をご検討ください。大学院生の方は大学院生提案型課題または大学院生提案型課題(長期型)をご検討ください。なお、申請に際しては事前にSPring-8の各ビームライン担当者にご相談いただくことをお勧めします。
各ビームライン担当者連絡先
| 成果を公開する利用(成果非専有利用) | 成果を公開しない利用(成果専有利用) |
一般利用 | 一般課題 | 成果専有課題 |
大学院生利用 | 大学院生提案型課題 大学院生提案型課題(長期型) | ー |
特徴的利用 | 成果公開優先利用課題 緊急・特別課題 | 測定代行課題(来所任意) 成果専有時期指定課題 |
課題募集時期、利用時期などについて特別な運用を実施している利用分野:
- 構造生物学分野:課題募集は年2回とするが、有効期間を1年間とし利用時期については年5回の希望調査を行った上で確定する。また、自動測定(来所不要)が選択できる。
緊急・特別課題については、高輝度光科学研究センター(JASRI)利用推進部までお問い合わせください。
成果を公開する利用(成果非専有利用)
論文等により研究成果を公表していただく代わりにビーム使用料は免除となります。
(ただし、消耗品実費負担費として1時間あたり1,340円をご負担いただきます。)
一般課題 | 放射光を利用した一般的な研究全般を対象とする課題。 | 年2回/年6回 |
成果非専有利用に際して優遇措置のある特徴的な課題種別
申請を検討している内容が下記の特徴に当てはまる場合にご申請ください。
大学院生提案型課題 | 将来の放射光研究を担う人材の育成を図ることを目的とし、大学院生が主体的に立案、提案、遂行することを奨励する課題。課題実行時に博士後期課程の大学院生が対象。 | 年2回/年6回 |
大学院生提案型課題(長期型) | 大学院生提案型課題のうち、課題の有効期間を博士後期課程の1〜3年とすることにより、学生教育のための安定かつ計画的なビームタイムを確保する機会を提供する課題。審査は書類審査と面接審査の2段階で実施。 | 年1回(B期のみ) |
成果公開優先利用課題 | 優先利用料を負担することにより、通常の科学的価値の審査が省かれ、SPring-8の必要性、実験の実施妥当性、技術的実施可能性および安全性の審査のみで利用可能。成果の公開義務あり。 A期から始まる1年課題の運用あり。産業界の機関に所属する申請者を対象とした成果準公開利用制度あり。 | 年2回/年6回 1年課題は年1回(A期のみ) |
緊急・特別課題 | 公共的な緊急性を有する極めて重要な課題、または国⺠の関心が極めて高く、当該科学技術分野、社会・経済への寄与が極めて高い研究で、即時利⽤の必要性が認められる課題。 | 随時 |
各課題種において、研究分野等を踏まえた運用(1年課題、構造生物学分野における運用、X線自由電子レーザー施設SACLA、中性子施設J-PARC MLFまたは「京」/「富岳」を含むHPCIとの連携利用など)を行っています。詳細は利用期ごとに更新される課題募集要項をご覧ください。
成果を公開しない利用(成果専有利用)
成果専有利用では成果を公開しない代わりに、ビーム使用料をご負担いただきます。申請課題の審査において科学技術的価値等に関する審査が免除されます。審査項目は、実施の妥当性、実施内容の技術的な実施可能性、実施内容の安全性についてのみとなります。
成果専有課題 | 放射光を利用した一般的な研究全般を対象とする課題で、成果公開の義務がなく、審査が簡略化され、利用時間に応じたビーム使用料が課される課題。 | 年2回/年6回 |
成果専有利用に際して優遇措置のある特徴的な課題種別
成果専有測定代行課題(随時) | 随時申請が可能で、申請後、速やかに審査が行われる課題。施設側のスタッフが、ユーザーに代わって測定を行うもので、試料をSPring-8へ送付することにより実施が可能。 | 随時 |
成果専有時期指定課題(時間単位利用含む) | 随時申請が可能で、申請後、速やかに審査が行われる課題。成果公開の義務がない代わりに、利用時間に応じたビーム使用料が課せられる成果専有の利用課題。1時間単位の利用も可能。 | 随時 |