詳細:大学院生提案型課題(長期型)
放射光科学を支え、更に発展させる人材の育成に資することを目的とし、赤外線から硬X線までの広い波長範囲の高輝度放射光ビームおよび先端的な測定装置を備えたSPring-8を利用する、研究課題を主体的に立案、提案、遂行し、優れた成果(博士学位論文)の創出を目指す大学院生ユーザーを募集しています(申請受付は毎年度B期のみ)。長期課題という特性をいかした、独創的、挑戦的、意欲的な課題の応募をお待ちしています。
申請にあたっては、対象者本人に実験責任者として申請していただきますが、必ず指導教員の承認を得るとともに、指導教員を共同実験者として登録してください。また、JASRIスタッフに実施内容等について事前にご相談ください。共同実験者には、原則、指導教員およびJASRIスタッフを含むことを条件とします。
応募資格
指導教員が申請を許諾し、SPring-8における実験に対し主体的に責任を持って実施でき、課題実行時に日本国内の機関に属する博士後期課程の大学院生の方。詳細は以下の通り。
1.区分制の博士後期課程後期第1年次相当以上に在学する者
2.一貫制の博士課程第3年次相当以上に在学する者
3.後期3年の課程のみの博士課程第1年次相当以上に在学する者
4.医学、歯学、薬学又は獣医学系の4年制の博士課程第2年次相当以上に在学する者
指定期間
最短1年間から最長3年間(博士号取得まで)
※博士後期課程2年次以上の方でも博士号取得までの期間を申請できます。
審査ついて
書類審査と面接審査の2段階審査とし、書類審査に合格された方には面接審査に進んでいただきます。面接審査は、博士論文作成までの研究計画、論文作成までに予定する利用実験について発表いただき、審査員からの質疑に答えていただく形式を予定しております。
消耗品の支援について
予算の範囲内で消耗品費(定額分+従量分)の支援をします。ただし、従量分を大量に使用される場合は支援できない場合がありますので予めご了承ください。
旅費の支援について
実験責任者と共同実験者のうち学生1名の合計2名のSPring-8までの旅費(滞在費込み)支援をします。
応募締切
期 | 締切日の目安 |
B期のみ | 5月上旬頃 |
利用研究課題申請書下書きファイル
大学院生提案型課題(長期型) | ダウンロード[MS Word形式] |
その他
(1)条件付採択について
高い意欲や将来性、独創性等は認められるが、申請者に放射光を用いた実験経験が少ない場合や課題遂行の実現性に不明瞭な点がある場合等については、半期のみビームタイムを配分し、その実施状況を再度審査の上、以降の実施の可否を判断する場合(条件付採択)があります。
(2)称号の付与について
大学院生提案型課題(長期型)に採択された場合、希望者には「JASRI奨励研究生」の称号を授与します。
(3)評価について
課題終了後、大学院生利用審査委員会が書類及びヒアリングによる評価を非公開で行います。また、場合により研究の進捗を報告いただく中間評価を行う可能性がございます。
(4)SPring-8シンポジウムでのポスター発表について
研究成果、進捗状況について、課題実施期間のSPring-8シンポジウムでポスター発表を行っていただきます。