各種情報

課題の種類

課題の種類 特徴(審査/成果専有利用*)
一般課題 放射光を利用した一般的な研究全般を対象とする課題。B期から始まる1年課題の運用あり(年2回/可)
長期利用課題 2年間有効の課題(2016A期より。2015B期までの既採択課題は3年間)。書類・面接の2段階審査あり(年1回/不可)
緊急課題 緊急かつ極めて重要な課題(随時/不可)
時期指定課題(測定代行 利用希望時期を指定できるが、通常の成果専有利用の5割増しのビーム使用料が課せられる(随時/成果専有のみ)
大学院生提案型課題(旧:萌芽的研究支援課題) 将来の放射光研究を担う人材の育成を図ることを目的とし、大学院生が主体的に立案、提案、遂行することを奨励する課題。一部BLを除きB期から始まる1年課題の運用あり(年2回/不可)
成果公開優先利用課題 国内で公開された形で明確な審査を行う競争的資金を得た者が対象。優先利用料を支払う(年2回/不可)









産業新分野支援課題 新しい産業分野の研究開発を対象とする課題(年4回/不可)
社会・文化利用課題 国民の関心や、社会的要請が高い事項に係る研究を対象とする課題(年2回/不可)





パートナーユーザー課題 公募により選定されたパートナーユーザー(以下「PU」という。)が行う課題。PUは公募(年1回/不可)
新分野創成利用課題 新分野を創成する研究グループによる実施課題(当該研究グループ自体を公募)。グループの有効期間は2年間。審査は書類審査と面接審査の2段階で実施。(年1回/不可)

* 成果専有利用:成果公開の義務がなく、技術的な実施可能性、実験内容の安全性、社会性、倫理性のみの審査で利用できますが、利用時間に応じたビーム使用料(通常利用:1シフト(8時間)あたり480,000円、1時間あたり60,000円、時期指定利用:1シフト(8時間)あたり720,000円、1時間あたり90,000円)が課せられます。
※ 料金はいずれも税込

◆ 一般課題

放射光を利用した研究全般を対象とします。募集締め切りおよび審査は年2回で、採択課題は半年間有効です。成果専有利用は総ビームタイムの10%およびビームライン毎に定められた割合をそれぞれ限度としています。

◆ 長期利用課題

SPring-8の特長を活かし、科学技術分野において傑出した成果を生み出す研究、新しい研究領域および研究手法の開拓となる研究、産業基盤技術を著しく向上させる研究などの一層の展開を図るため、2年(2016A期より。2015B期までの既採択課題は3年間)にわたってビームタイムを確保できる課題です。募集の締め切りおよび審査は年1回(A期のみ)で、一般課題に先立って行われます。1課題あたりに配分できる上限ビームタイムは各期の各ビームラインのシフト数(8時間/シフト)の16%です。

2期目以降は、指定された期日までに「ビームタイム申請書」により、当該期に利用を希望するビームタイムの詳細について申請していただきます。

実施された課題については、毎年、SPring-8シンポジウム等で研究計画および進捗状況を報告していただきます。課題終了時には事後評価が実施されます。

◆ 緊急課題

公共的かつ緊急性を有する極めて重要な研究を対象とします。申請された課題は順次迅速に審査されます。

◆ 時期指定課題(成果専有利用のみ)

申請時に利用希望時期を指定できる成果専有課題で、通常の成果専有利用の5割増しのビーム使用料が課せられます。申請は随時受け付けており、提出された課題は順次迅速に審査されます。成果専有時期指定利用は総ビームタイムの5%を限度としています。

◆ 測定代行(成果専有利用のみ)

(公財)高輝度光科学研究センターのスタッフが、ユーザーに代わって測定を行うもので、試料をSPring-8へ送付することにより実施が可能です。当制度は組織内で専門スタッフを確保することが困難な企業あるいは研究組織等への利便性拡大や、即時利用ニーズへの対応を図るべく実施するものです。2014年11月現在、XAFS、粉末X線回折、硬X線光電子分光(HAXPES)、薄膜評価(GIXD/XRR)、タンパク質結晶および小角散乱(SAXS)の6種の測定代行を行っており、すべて「成果専有時期指定課題」の一形態として取り扱います。

◆ 大学院生提案型課題(旧:萌芽的研究支援課題)

将来の放射光研究を担う人材の育成を図ることを目的とし、大学院生が主体的に立案、提案、遂行することを奨励する課題です。課題実行時に博士後期課程の大学院生で、SPring-8における研究に対して主体的に責任を持って実行できる方を対象に、旅費等を支援し、将来の放射光研究の発展を担う人材の育成を図ります。申請に当たっては、対象者本人に実験責任者として申請していただきますが、必ず指導教員の承認を得るとともに、指導教員を共同実験者として登録してください。共同実験者には、原則、指導教員を含むことを条件とします。
*2017Aより課題実行時に修士課程(博士前期課程)の学生は対象外となりました。

◆ 成果公開優先利用課題

競争的資金の獲得等により一定の科学技術的妥当性の評価を得た成果を公開する課題であれば、優先利用料(1シフト(8時間)あたり131,000円、1時間あたり16,375円)を支払うことにより、研究手段としての SPring-8の必要性、倫理性(平和目的限定等)、技術的可能性および安全性の審査で、一般課題のビームタイム枠のうちビームライン毎に定めた上限のシフト数まで優先的に利用することができます。締め切りは年2回で、半年毎に申請できます。

◆ 重点研究課題

SPring-8における、より一層の成果創出を目指して、利用研究課題の重点化を図るもので、領域指定型および利用者指定型があります。なお、領域指定型重点研究課題同士または一般課題との二重申請は不可ですのでご注意ください。

● 領域指定型

卓越した成果の見込まれる分野や、産業応用等政策的に推進すべき分野をJASRI が指定します。現在、2領域が指定されています。

・産業新分野支援課題
産業新分野支援領域の課題です。新しい産業分野の研究開発を促進するため、SPring-8で放射光利用を新規に取り組む産業利用分野の課題を対象とします。なお、当課題で不採択となった場合、自動的に一般課題として再度審査されます。
*2017Aより民間企業または産業界に準ずる機関の方の参加が必須条件となりました。

・社会・文化利用課題
社会・文化のための利用領域の課題です。利用研究の新規性や社会意義等が、既存の利用分野等に係る利用研究と同列に評価することが困難な利用研究を戦略的に推進します。なお、当課題で不採択となった場合、自動的に一般課題として再度審査されます。

● 利用者指定型

重点研究課題における利用者指定についてはこちらをご覧ください。
・パートナーユーザー課題(旧:パワーユーザー課題)
パートナーユーザー(以下「PU」という)課題は、平成25年度まで募集していた「パワーユーザー」の名称及び一部運用を変更したものです。公募により選定されたPUが先導的な放射光利用研究分野において優れた研究成果の創出を目指し、またビームライン実験設備の開発・高度化へ協力するために、当該ビームラインにおいて最大16%(平成27年度以前に指定されたPUは20%)のビームタイムの配分を受けて実施する成果非専有課題です。PU課題は、PUに選定された者のみが実施できる課題です。

PUの定義(PUの選定基準)
共用ビームラインおよび測定技術を熟知し、放射光科学・技術の学術分野の開拓が期待できる研究者で、
(1)下記高度化等に関連した、先導的な放射光利用と優れた研究成果創出を目指し、当該分野を拡大・推進する
(2)ビームライン実験設備の開発および高度化へ協力する
(3)上記高度化等に関連した利用者支援を行う
のいずれも満たす方を指します。

PUの公募は年1回で、年度後半の課題募集の前に行います。申請はオンライン提出により受け付けます。

PUの指定期間は原則2年です(PU審査委員会が必要と認めた場合には延長可。最長5年間)。2期目以降は、指定された期日までに「ビームタイム申請書」により、当該期のPU課題、ビームラインの高度化、利用者支援の詳細について申請していただきます。また、指定期間終了後に下記の3つのPU活動事業に関してPU審査委員会で評価を行います。

1. PUによる利用実験の実施*
2. PUによる高度化等への協力*
3. PUによる利用者支援
*1.および2.のPU活動に配分できる上限ビームタイムは各期の各ビームラインの総シフト数の16%(平成27年度までに指定されたPUは20%)です。

PUに対し、来所に係る旅費および実験支援用消耗品費の支援を行っています。

◆ 新分野創成利用課題

SPring-8の利用研究成果創出を質的・量的に飛躍させるために、既存の研究分野の枠を超えた複合・融合領域等における未踏分野の開拓・創成およびそれに伴う利用の裾野を拡大することを目的に、研究グループを公募のうえ選定します。
選定されたグループは、代表責任者の裁量により有効期間(2年間)内に各分担責任者(課題実施時の「実験責任者」と同義。以下同じ。)が「新分野創成利用課題」を実施します。
その際、複数ビームラインを利用することも可能であり、またビームタイムも認められた範囲内で期ごとに任意に配分(但し審査あり)することができます。募集の締切および審査は年1回(B期のみ)です。
1回の公募で採択する研究グループは最大2件までとし、採択時期に関わらず同時に受け入れる研究グループの最大数を4グループまでとします。
2年の有効期間終了後、事後評価(書類および面接)を実施します。

ビームタイムの配分について
共用ビームラインにおける利用時間配分については、下の表をご覧ください。原則、公募課題が50%以上となるよう調整します。

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